───過去の戒めとともに───
『俺』は記憶の中の通り、彰利に月癒力を流して蘇生させていた。 その代償として『俺』は意識を失い、彰利の代わりに倒れた。 彰利 『……悠介……』 気を失っている『俺』を見下ろして、彰利は不思議そうな顔をした。 そんな時、石段から駆け上ってくるような音。 若葉 『お兄様っ!?』 木葉 『おにいさまっ!』 駆け上ってきたのは、小さな頃の若葉と木葉。 その後からは春菜───姉さんが。 やがて倒れた『俺』に駆け寄り、その体を揺さぶった。 そして反応のない『俺』に愕然として、彰利の血塗れの腕を見て、彼を睨んだ。 彰利 『……は、ははは……』 彰利は笑った。 『笑いたかった』からじゃなく、『悲しかった』から。 大切なものを守ろうとしただけなのに、知人に親の仇を見るような目で見られた。 そんな現実が辛かったんだと思う。 だって、この時の彰利は本当に子供だった。 純粋に笑い、泣き、誰かのために怒れるやさしいヤツだった。 そんな彼が目の前で母親を殺され、自分の手で人を殺めた。 そして……自分の意思すら無関係に蘇生させられて…… 目を覚ませば友達の妹に睨まれていた。 悠介 「っ……」 滅茶苦茶だ。 こんな人生、ヒドすぎる。 若葉 『殺してやる……!』 彰利 『ははっ……あはは……』 涙が流れていた。 彰利の目から、どうしようもないくらいの悲しみの涙が。 木葉 『あぁーーーーっ!!!!』 若葉と木葉が、彰利に襲いかかった。 そのへんに落ちていた木の棒や刀を持って。 彰利 『若葉ちゃん……木葉ちゃん……』 若葉 『うるさい!よくもお兄様を!!』 ガツッ!! 彰利 『あ……、つ……』 木葉 『消えちゃえ!!あなたなんか大嫌い!!』 ズブッ!! 彰利 『うあっ……!く、……』 ……心が切り裂かれそうだ。 俺は一体、あいつに何をしたんだ……? 自分の一方的な考えであいつを蘇生させて、本当にあいつのためになったのか? 彰利 『っ……う、……くふっ……』 あいつは目の前で大切な人を殺されたばかりだった。 だっていうのに、目を覚ました途端に…… かつては普通に接していたふたりに、本気で殺されそうになっている。 斬られながら、殴られながら…… あいつが泣いてしまうのは当然のことだったじゃないか。 若葉 『泣いたって許さない……!あなたなんか───!』 やめろ……やめろ若葉……! 木葉 『あなたなんか……!』 やめてくれ……! 『───あなたなんか、死んじゃえばいい!!』 ───……。 かしゃん、という小さな音。 あいつの中で、何かが音を立てて割れてしまった。 その途端、あいつが今まで自分ひとりで背負ってきた悲しみが、俺達に流れ込んできた。 悠介 「───っ……」 冗談じゃない。 こんな悲しみ、どうかしている。 子供が背負うようなモノなんかじゃない。 彰利 『っ……う、うあああ……!』 見れば、子供は本当に悲しそうに泣いていた。 泣きながら……若葉や木葉に殴られていた。 ……あいつが殴られる理由なんて、どこにも無かったっていうのに……。 夜華 「や、めろ……やめろ!なにをしている貴様ら!事情も知らぬというのに……!」 篠瀬が走る。 そしてソレを止めようとしたが、擦り抜けるばかりで押さえることは出来なかった。 夜華 「やめろ!泣いているだろう!貴様ら、なんの権利があって……!!」 ガツッ───!! 彰利 『───あ……』 若葉が振り下ろしたモノが、彰利の頭を打つ。 無抵抗だった泣き顔の子供は、そうして石畳に倒れた。 夜華 「あ……彰衛門……?」 涙を流したまま気を失った子供は、篠瀬の言葉に反応しない。 若葉 『もう二度と……お兄様に近づかないでください……!』 木葉 『若葉姉さん、それよりもおにいさまを病院に───』 違う。 そうじゃない……! 今病院に連れていくべきなのは『俺』なんかじゃない───! 夜華 「………」 篠瀬は呆然としながら、運ばれていった『俺』を見ていた。 やがてその視線が彰利に移る頃。 彰利 『……、……』 倒れていた彰利が動きだした。 悠介 「彰利……」 声なんか届かない。 彰利はただ体を震わせながら、嗚咽を漏らしていた。 彰利 『いぐっ……う、うぐ……!う、うあああ……!!っく……う、……』 それこそが……俺の知っていた『強い友達』が初めて流した、本当の嗚咽だった。 彰利 『ぅ……、くふっ……うわぁああああああ……っ!!』 親に裏切られ、親を殺され、親に殺されそうになって、親を殺して。 支えを失った時に知り合いにまで殺されそうになって。 ……泣かない筈がない。 こんなの、子供が受けとめるべき世界じゃない。 だっていうのに、支えてくれる人も居ないで、あいつはひとりで泣いていた。 ───誰にも解るわけがなかった。 あいつの印象を『能天気が取り得』のように感じていた俺達が、 あいつがどれだけの悲しみの上に生きていたのかなんて。 悠介 「………」 俺の理力が無ければ、彰利はふたりに殺されてたんだと思う。 心が折れてしまっていたアイツが、それに堪えきれるわけがなかったのだから。 だとすれば……俺がアイツに『死んでほしくない』というイメージを流した時点で、 アイツに『自分の心を砕け』と強制したのと同じだったんじゃないだろうか─── だって、こんなことが無ければ─── あいつが心の中を閉ざすことなんて無かったのだから。 彰利 『………』 移り変わった景色の中、彰利は境内に立っていた。 彰利の親族の遺体は掃除され、今では俺の記憶にある通りの場所になっていた。 親族を殺したのは誰だ、って話は出たけれど、 唯一の生存者である彰利はだんまりだった。 疑おうにも、子供にそんなことが出来る筈もなく。 その話はやがて、歴史とともに埋もれていった。 ───そしてどれくらいかの時が経った頃。 悠介 『……彰利?』 彰利 『よっ』 そこに辿り着いた『俺』へ、彰利は微笑みながらそう言った。 ……『俺』は呆気に取られながらも笑い返し、彰利に駆け寄った。 悠介 「………」 馬鹿だ、俺は。 この時になってようやく解った。 あいつは無理をしていただけなんだって。 だって……あいつが『よっ』って言った時、あいつの心の中が解ってしまったから。 あいつはもう……自分の心を壊してしまっている。 だとしたら、そうさせたのは他の誰でもなく─── ───景色が変わる。 若葉や木葉に罵倒されながらも、俺の友達で有ろうとする彼の心に流されながら。 その景色は、変わってゆく。 椛  「お願い……もうやめてください……っ!」 椛はあまりのヒドイ過去に、涙を流しながら震えていた。 ……だけど見なくちゃいけない。 あいつが背負っているものを少しでも受けとめてやれるように。 彰利 『……いいんだ、俺には悠介が居るから』 その最初の時代で、彰利が言う言葉はそればっかりだった。 誰に頼るわけでもなく、ただ『俺』を信じてくれていた。 あんなひどいことをしたというのに、彰利は俺に笑いかけてくれていた。 若葉に罵倒されても、木葉に罵倒されても。 あいつにとって、『俺』は唯一の心の拠り所だったんだって。 そんなことは解っていた筈なのに……今、ようやく解った気がした。 悠介 『今日はメシどうする?』 彰利 『あ、雪子さんが弁当作ってくれたんだ。悠介の分もある』 悠介 『お、ラッキー。そんじゃ遠慮なく』 春菜 『なんの話?』 彰利 『ああ、更待先輩。弁当の話だよ弁当の』 ……この時、彰利は普通の高校生だった筈だった。 なにも知らずに生きて、普通の日常に感謝していた。 そんな、普通の高校生だった筈なのに。 春菜 『……あなたがあの時、悠介くんを殺そうとした人だったなんてね……』 高校生だった彼の心は、無残にも打ち砕かれた。 ───友達として接してきた。 姉さんにもようやく心が許せてきたところだったのに、 姉さんはそんなアイツの心を破壊し尽くした。 ……壊れていた心が治りかけていたというのに。 普通の日常に喜んでいた筈だったのに。 ……また、アイツは泣いてしまった。 そしてアイツは、自分がどうなるかだなんて解りもしないままに『運命』へと向かう。 突然現れたゼノとの対面。 足が震えて、思考も纏まらず。 だけど『俺』だけは守ろうと、あいつは必死だった。 ───本当は逃げ出したかった。 だけど信じられるものも無く、 この世界で唯一『家系の孤独』に縛られていた彼が求めた場所。 ただそれだけを守るために、あいつは必死だった。 それなのに───ザコンッ! 彰利 『あ、あ……?』 ゼノ 『ムシケラごときが我の前に立つな……』 その信じるものは、何度も打ち砕かれる。 必死の思いは周りが全て否定して、 どんなに強く生きようとしたって、あいつはずっと否定されてばかりだった。 彰利 『けほっ……、あ……』 ゼノ 『そら、心臓に触れているぞ。軽く撫でてやれば……お前は死ぬ』 『絶対の恐怖』と向き合ってもまだ、あいつは『俺』を守ろうとした。 血も吐いて、涙だって流れて。 死ぬ直前だっていうのに、あいつは自分の命よりも『俺』を選んだ。 ゼノ 『───!?な、なんだこの光は……!貴様、なにをした!』 彰利 『いかせ、ない……いかせない……!守るんだ……守る、ん……───』 やがてあいつは、その時代から姿を消した。 過去の月へと降り立ち、抗うゼノを押さえつけて。 もう力なんか出ないっていうのに、それでも行かせまいと。 『俺』のもとにゼノを向かわせまいと必死だった。  ───ただ、自分の日常を守りたかったんだ。 そんな声が聞こえた。  ───ただ、唯一の友達に笑っていてほしかったんだ。 消えてしまいそうな小さな声が。  ───死んでしまってもいい。 苦しそうな、細い声。  ───だから─── 多分、それは……  ───だから、俺の『日常』だったあいつが笑ってられるように─── きっと、泣き声だったんだな、って……そう思った。 ───……。 椛  「っ……う、ああぁ……」 夜華 「っ……!」 彰利はゼノと消滅した。 月の輝く夜に、あいつの人生は終わりを告げる。 いや、終わる筈だった。 だというのに、その時間軸の中の俺は、その魂を媒介にして彰利を蘇生させる。 ……そしてまた、あいつは目を覚ますのだ。 血塗れの視界と、彼を憎む妹達の視線の中で─── 悠介 「っ……」 心が死ぬのは当然だ。 正気でなんて居られるわけがない。 感じないわけがないんだ。 だって、この時代を生きていくってことは、またゼノと会うってことだ。 感じないわけがない。 ゼノという死神の強さを。 感じないわけがないのに…… 彰利 『………』 それなのに、あいつはたった独りで立ち上がった。 誰に理解されなくてもいい。 ただ、『俺』が信じてさえ居れば、と。 そして何度も繰り返す。 血塗れの世界で目を覚ます度に、傍らに倒れる俺を見て『今度こそ』って言って。 傍から見れば馬鹿みたいに映るんだろう。 だけど、たった独りで未来を築こうとしてボロボロになってゆく彼を、 いったい誰が笑い飛ばせるってゆうのだろうか。 ───いつしか涙を流すことを忘れて、感情さえも死んでゆくアイツ。 敵わないって解っていながらもゼノに向かうアイツを、 世界中の誰にだって笑う権利なんてない。 誰が……誰が笑わせるものか───! 彰利 『………』 ───気づけば、彰利の体には無数の傷痕があった。 彼がそれに気づいた時、それが『魂に根付く傷』だということを理解する。 永い間、周りの人に理解されずに生きてきたためにつけられた傷。 繰り返す時間の中で、目を覚ませばそこにある憎しみの目に馴れる筈もなく。 あいつはきっと、平気なフリをしていつだって傷ついていた。 ───だけどあいつはもう泣かなかった。 未来が開けるまで涙は溜めておこうって、そんな決心を抱いて。 ───それでも周りの罵倒は続く。 傷つきながらも懸命に生きようとする命を否定するように。 そんな生き方を否定される度に、あいつの体には傷が増えていった。 そしてそんな傷も、未来が開けたところで消えることはなかった。 彰利 『………』 それでもあいつはがむしゃらに未来を目指す。 もう邪魔する者は居ないし、若葉や木葉や姉さんからの誤解も解けた。 だけど自分の未来を壊すヤツが居るという現実を、あいつはずっと受け止めていた。 ……怖かったんだと思う。 せっかく開けた未来が壊されることが。 そしてなにより。 せっかく和解できた三人に、またあの目で見られることが。 もちろんそんなことは、自分が時代を超えた上で死ななければ有り得ることじゃない。 だが、今まで死ぬ度にそんな目で見られていたあいつが、そう思わない筈がなかった。 ───そう。 俺が『強い』って思ってたそいつは、他の誰よりも傷つくことを恐れていた─── ───……景色は変わる。 自分の未来が開けたソイツは、他の誰かの未来を守ろうと、懸命に駆けていた。 彰利 『シズノおばちゃん。俺に孤児院の手伝い、させてくれないかな』 自分や『俺』が味わってきた『闇』を背負わせないように。 彰利 『粉雪……俺さ、絶対にお前を幸せにしてみせるよ』 失敗することもあったけど、誰かが微笑んでくれることが嬉しかったんだろう。 彰利 『沙姫さんや?未来を諦めるのは愚考ってことだけ、よ〜く覚えておきんさい』 でも、自分を犠牲にするようなことをやめないソイツの心は、 きっともう限界だったんだ。 彰利 『……ふぅ。これで俺もみんなも、ただの腕力馬鹿だ』 その傷は、月操力が無ければ耐えられない。 彰利 『ぃぐっ……!?ぐ、は……!』 結局あいつは、みんなに黙って月操力を封じ込めた刀を持ち出した。 彰利 『っ………そっか……。俺だけ、なんだな……』 その時代で様々な人が月の家系ってゆうモノから解放される中、あいつだけが残される。 誰よりも『家系』を恨んでいたあいつが、それを良しと思えるわけもなく。 あいつはずっと、心の傷を背負いながら生きてゆく。 彰利 『いんやぁー、月操力をこの刀の中に封印したはいいけどさ、     ほら、やっぱこの時代のことが気になるじゃん!?     だから悠介と粉雪には内緒で来ちゃいました!最強!』 誰がそれをやせ我慢だと気づけただろう。 既に心が壊れてしまっているアイツは、どんな顔をしたって自然に見えてしまう。 彰利 『……母さん……』 ───弱音を吐いているそいつの顔は、まるで子供のようだった。 そうなって初めて、可能性を見つけられた気がした─── ───……。 景色は変わる。 やがて果てを見つけたかのように景色は止まり、そこにはひとりの子供が居た。 座りながら泣いているその子は、間違い無く弦月彰利そのものだった。 子彰利『誰……?』 小さな声。 掠れるような、泣いている子が震えながら言ったような声が闇に響いた。 悠介 「迎えに来た。帰るぞ」 手を差し伸べる。 が─── 闇  『触れるな』 その声が響いた。 悠介 「お前は……?」 闇から現れたソイツは、黒い着衣を揺らし、闇に降り立った。 闇  『死神、と言えば解るだろう』 悠介 「死神……魔人の要素か」 闇  『そういうことだ。死にたくなければソイツに触れるのはやめろ』 悠介 「……死ぬ、か。お前が俺を殺すのか?」 闇  『他に誰が居る。自害でもする気か?』 悠介 「まさか。自殺の趣味は無いんでね」 闇  『懸命だ。死にたくなければこのまま引き返せ』 ……闇が失笑する。 そいつの実力を感じるに、その力はゼノ以上と考えて間違い無い。 いや、ゼノとは比べ物にならない。 こんなヤツが自分の中にも居るのかと思うと頭が痛くなってくる。 悠介 「ここに居るなら、俺の目的が解らないわけじゃないだろう」 闇  『諦めろ。もはや何処にも宿主を救える者は居ない』 悠介 「やってみなけりゃ納得出来ない性質なんでね。     お前の御託なんざ知ったことじゃない」 闇  『……憐れ』 ギキィンッ!! 悠介 「っ!?」 闇が躍動する。 体が闇に包まれ、やがて包まれた部分が見えなくなる。 悠介 「椛っ!篠瀬っ!───!?」 ふたりが気になったが、振り向いてみてもふたりの姿は無かった。 闇  『他のふたりにはそれぞれ違う場所に沈んでもらった。     そして、お前もだ。晦悠介』 悠介 「くっ……この……!」 イメージをぶつけてやろうと思ったが、体が動きやしない。 闇  『……打ち勝つことが出来たら、一時は沈んでくれよう。精々頑張るのだな』 ソイツは顔を歪ませながら、やがて沈みゆく俺を見下ろしていた。 ───……。 悠介 「……───?」 闇が張れた先には見慣れた景色───晦神社の境内。 その先には─── 彰利 『………』 あいつが、立っていた。 彰利 『───うーしゃあ!始めようか悠介!』 パシン、という拳と掌を弾け合わせる音。 瞬間、構える。 こいつがすぐに襲いかかってくることは雰囲気で解っていた。 何も持たない、素手での喧嘩。 彰利 『焚ッ!!』 ブォンッ!! 悠介 「ッ───!」 一瞬の跳躍から間合い詰め、そして振り抜かれる拳。 髪を掠めたそれが髪を削る中、俺も拳を構えた。 ───……。 椛  「ここは……」 そこは懐かしい景色だった。 かつて、わたしが生まれた祭壇の上。 後ろを見てみれば大きな大樹。 おとうさん……彰衛門が作ってくれた、わたしの寝所。 ヒュッ! 椛  「!」 ブォンッ!! 椛  「なっ───!?」 慌てて風切り音を避けると、そこには拳を振るうおとうさん。 椛  「おと───!?」 彰利 『さあ、どこからでもかかってきなさい。今日は超実戦組手を伝授しませう』 椛  「え……?そ、そんな野蛮なの、無理だよ……」 彰利 『だめだ』 椛  「訳が解らないよぅ!」 彰利 『ごちゃごちゃ言うでね!いいからかかってくるべさ!』 椛  「う、うう……」 ───……。 夜華 「………」 彰利 『……粗茶ですが』 どういう状況なのだろうか。 わたしは今、かつての楓さまの社に居て、彰衛門に茶を奨められている。 彰利 『三度まわしてお飲みください……』 夜華 「あ、ああ……」 言われた通り、わたしは茶をゴシャアアア……!! 夜華 「なっ……!?」 彰利 『ギガティッック───サイクロォオオオオオオオン!!!!!!』 シュゴオオオオオオオオオオオオ!!!!ドババババババババァアアアン!!! 彰利 『ホァア!!』 ゴクゴクゴク…… 彰利 『美味!』 …………。 彰利 『なに呆然としとるんザマスか夜華さん。     お飲みなさい。ギガティックサイクロンで回してから』 夜華 「で、出来るかあんなこと!」 彰利 『なんと!出来ぬと申すか!』 夜華 「出来ん!」 彰利 『やれ!』 夜華 「出来ないと言っている!」 彰利 『やれと言っている!!カスでもそれくらい出来るでしょ!?』 夜華 「おのれ貴様!カスと言うなと何度言わせれば!」 シュバァッ! 彰利 『甘いわ!』 刀が避けられる。 自分でも驚くくらいの居合だったが、彰衛門には通用しなかった。 彰利 『フフフ、夜華さん。アタイにはもう夜華さんの攻撃は通用せんよ?     一度くらった攻撃はもう通用しねぇ!これぞスーパーサイヤ人4の奇跡!』 サクッ。 彰利 『キャーッ!?斬れてる斬れてる!やめて夜華さん!     痛い痛い!アタイ初めてなの!もっとやさしく!』 夜華 「初めて!?何が初めてだ!わたしは散々貴様にからかわれている!!」 彰利 『そういう意味じゃねィェーー!!耳貸しなさい!囁いてやるから!     つまりね?初めてってのはね?…………の、コトなのYO!!』 夜華 「かっ……かごごがが……!!」 彰利 『解ったかね自分の過ちが!     解ったら【ごめんなさい彰利サマ】と言って平伏すがよいわ!!』 夜華 「ごごわぁあああああああ!!!!!」 彰利 『ア、アレーッ!?ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』 ザゴシュゴガシュザクザクザクザク………………!!!! 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