───魔王様バトル/ハートに届け、プラクティス───
【ケース229:弦月彰利/紅蓮蒼碧の大剣(ジークフリード)
の法則】 バトル開始!───の前に一言! 彰利 「悠介!?悠介は!?」 ノート『マスターなら、     力を使い果たした他の精霊たちをマナと癒しの木の袂へ運んでいった。     恐らく一緒に休んでるんだろうよ』 彰利 「ゲゲエ!戦う気ゼロ!?なんで!?」 ノート『さあ、知らんな。精霊としての自覚が出来てきたとでも理解しておけ。     精霊は仕掛けられるか、領域を荒らされない限りはそう戦いを好まん。     イドのような例外も居るが、大体はそうだ。     ……どれ、私も庭に下りておくとしよう。     一応障壁くらいは張っておく、せいぜい暴れろ』 とか言いつつさっさと消えてしまうスッピー。 ひゃあ、薄情なやっちゃで。 彰利 「つーか部屋の中で暴れろって言われても!!」 ルシファーの身長がギリギリ収まる程度じゃん! あ、だからいいのか?相手はあまり暴れられそうにないし。 彰利 「よっしゃ!そうと決まればレッツ&ゴー!!」 永田 「見よ!我らの剣閃乱舞!!撃ち型始めぇい!!」 総員 『オーラァイ!!』 ゾゴッフィゾゴッフィゾゴッフィゾゴッフィゾゴッフィゾゴッフィィイイインッ!!!! 彰利 「おわぎゃああああああっ!!!?」 中井出「ちょ、ちょっとタンマーーーッ!!」 遥一郎「緊急退避ィイーーーーッ!!!!」 魔王ルシファー目掛けて剣閃が飛び交う飛び交う!! 体の巨大さが災いしてか、その場に居た剣士全員の剣閃を受けてしまっている。 あ、でも中井出は放ってないな。 なに狙ってんだろ。 ルシファー『児戯!地に還るがいい!!』 ゴォッ───ベゴチャアッ!!! 永田 「ペギャーーーリ!!!」 中村 「ああっ!永田がやられた!」 岡田 「すげぇ!腕振るわれただけで壁までスッ飛んだぞ!!」 柴野 「大丈夫!?死んでない!?」 永田 「ホコッ……ホココ……」 柴野 「だ、大丈夫!辛うじて生きてる!!」 田辺 「お、おおお……!ルシファー、怖い子……!!」 中村 「ば、馬鹿な……ば、馬鹿な……!!     まさか我ら必殺の剣閃乱舞が通用しないなんて……!     こりゃ“必殺”ってのを取り消さなくちゃいかんな……!」 彰利 「そういうこと言える余裕があるだけすげぇよね、キミたち」 中村 「何度かコロがされてると死への恐怖が曖昧になってくるというか。なんだろね」 あー、それは解るかもしれない。 ヒロラインってほんと不思議さ。 蒲田 「やっぱあれかな。武器がグレートソードってのがマズイんかな」 中井出「剣閃放てるレベルでどうして未だにグレートソードなんだよ!!」 蒲田 「初期装備での世界征服を目指してみました。最強」 中井出「ぬおお、そのソウルを認めるべきかツッコミを入れるべきか……!!」 島田 「そういう提督も武器は初期装備なんだ!きっとそうだ!」 中井出「なんで決めつけんの!?俺ちゃんと一生懸命育てたよ!?ホラ!!」 灯村 「ぬ?稀紅蒼剣(きこうそうけん)ジークフリード……?レアウェポン!?」 蒲田 「この俺の愛剣グレートソードと交換してくれ!」 中井出「するかぁっ!!」 普通はせんよなぁ。 いくら原中が普通とは違っても、それはさすがにしないかと。 でも……またカタチ変わったか? 中井出「剣合成で完成させた稀紅蒼剣ジークフリード!     この剣は今ンとこの我が最高傑作!誰が渡すもんですかコノヤロー!!」 清水 「へー、材料は?」 中井出「巨大両生生物の尖骨を始めとした生物パーツを、     棒剣ジークスフィアと一緒に武器に合成させたものだ。     幸い龍系統の生物素材ならヤマタノオロチとかミヅチとか、     ワイバーンとかなんとかで結構手に入ったからさ。     合成は───合成だけならCOMPの剣合成でなんとかなった。     時の回廊じゃなくちゃ使用できないシステムの上に、     完成品が剣になるものじゃなけりゃ合成できないときた。まいったよ」 田辺 「へー、ワイバーンとも戦ったのか」 中井出「時の回廊の中の相手だから、普通のワイバーンよりかは弱かったんだろうけどな。     そんなこんなで出来たのがこれだ」 岡田 「巨大両性生物の尖骨ってのを混ぜた意味は?」 中井出「おお、それが今から見せる超常現象だ。よーく見とけよ〜?」 彰利 「……キミたちさ、目の前にルシファー居るの完全に無視してるだろ……」 中井出「いいからいいから。“解放”(レリーズ)!!」 キィンッ───ジャゴォンッ!! 総員 『オワァーーーーーーーッ!!!?』 み、見た! 確かにボクラは超常現象を見た!! こりゃ……確かに超常現象! 一本の両手剣が二本の大剣に変化した!! 中井出「右手に持つ紅蓮の大剣がジークムント!     左手に持つ蒼碧(そうへき)の大剣がジークリンデ!     それを合わせた両手剣が雌雄大剣ジークフリード!     ちなみに雌雄になったのは巨大両性生物の尖骨を使ったからだと思われる。     国さえ動かすという貴重品、どうしてくれようかと考えたが───     やっぱ俺は武器に使ったね!!そしたらこんなステキ武器が!!解るかね!?     これぞ半端な腕力では振り回すことさえ叶わん攻撃力重視の覇王剣である!!」 ズズン!と、まるでエスタークのような格好で双剣を持つ中井出。 俺も思わず“さすがに……壮観なり”とか幻柳斎先生のように思ってしまった。 持ち方が京楽隊長と同じなのね。 中井出「紅蓮の剣は炎を!蒼碧の剣は風を発する!!おお素晴らしきかな武器の世界!!     この双剣の輝きを恐れないなら!かかってこい!!」 中村 「こいつはいつもの提督じゃあ……ねぇぜ!!」 蒲田 「今度の提督は一味違う……!」 永田 「一味違う?スパイスガール?」 柴野 「ううん、ガールじゃ女だから───」 佐野 「スパイスボーイか!!」 清水 「いや!ここは裏を掻いてハチミツボーイで!」 岡田 「いやいやここはアジシオ太郎だろう!!」 蒲田 「いやいやいや順番は守ってもらわんと!!」 中井出「なんの順番だよ!!人の名前でアレコレ言うのやめろって言っただろー!?」 蒲田 「大丈夫さ!“ヒロライン”って名前にも慣れた提督なら、今度もきっと慣れる!」 永田 「というわけで名付けよう!キミの異名は───ハチミツガール!!」 中井出「なにそのB級アダルトビデオみたいな名前!!     しかもさっき言ってた“ガールじゃ女だから”って言葉、     全然参考にしてねぇじゃねぇか!!」 岡田 「じゃあ太郎ボーイ」 中井出「すっ……既に異名の意味も解らねぇ!!」 ……えーと…… 彰利   「あの、ファー様?俺が相手したろか?」 ルシファー『……無視されるのはつまらないものだな……』 ええ、その気持ちは俺も解りますし。 だから、と。俺はヒロラインで出せる分の力だけを解放し、一気に飛び掛っていった!! 藍田 「おっとライトニング〜〜〜ッ、     自分だけいいところを持っていこうったってそうはいかねぇぜ〜〜〜っ!!」 丘野 「ジョワジョワジョワ〜〜〜ッ、俺も混ぜろ〜〜〜っ!!」 彰利 『ややっ!?藍田に丘野くん!?』 ブラックオーダー解放で黒い僕の横から、藍田と丘野くんが飛び出した。 こりゃあ俺も負けてらんねぇぜ〜〜〜っ!! 彰利 『つーかキミたちさ!もう集団リンチでいいから加わりなさい!!』 永田 「だ、だが弦月よ〜〜〜っ!!俺達の奥義、集団剣閃が効かねぇ相手だぜ〜〜っ!?     そんな相手にどう立ち回れと言うのだ〜〜〜っ!!!」 彰利 『女神転生シリーズの敵が攻撃受けて怯んだことなぞあったかね!?     ダメージ受けてても怯まないだけだぜきっと!!』 蒲田 「そ、そうか!そうだったのか!!」 丘野 「その通りだぜ〜〜っ!!」 藍田 「だから安心して突き進むがいいぜ〜〜〜っ!!」 蒲田 「おお解った!そいやァーー《ベゴチャア!!》ヘギューリ!!」 ビタァーーーン!!───……突貫した蒲田くんがビンタされ、飛翔して壁画となった。 永田 「ヒ、ヒィーーーーーッ!!!蒲田が壁画にぃーーーーっ!!」 岡田 「ゆ、弦月ぃ!?怯まないってことは、     相手も弱ることなく普通に襲い掛かってくるってことじゃないのかー!?」 彰利 『え?……ああ!!』 岡田 「今さら理解してんじゃねぇえーーーーーーっ!!!!」 遥一郎「暴走はいい!!ていうかなんだってお前ら原中は     敵の目の前でそこまで敵を無視して騒げるんだ!!」 岡田 「僕らはいつだって、何に対してだって全力だ!!だからだ!!     ツッコミたい時にツッコまなきゃ意味がないだろう!?     それはあたかも人が話している際、     言われた言葉に対して意義を唱えようとした時、     相手に話し終えるまで待っててくれと言われた瞬間のよう!     その時言わなければ意味が無いことってあるだろ!?」 遥一郎「いや……熱弁されてもな。     とにかく、騒ぐならまずルシファーを倒してからにしよう!」 雪音 「おおー!珍しくホギッちゃんがあぐれっしぶだー!!     ねーねーホギッちゃん!?回復役のくせにどうやって倒す気なの!?」 遥一郎「そういう根本問題で人の勢い殺すなばかっ!!」 雪音 「ばっ……う、うわーーん!!     ホギッちゃんがかつてないほどストレートに馬鹿って言ったよぅ澄ちゃぁあん!」 澄音 「雪音……それはね?仕方ないことなんだよ」 雪音 「え───な、なにが!?     ホギッちゃんがわたしに馬鹿って言うことをやめることは無いって意味!?     それともわたしが救いようのない馬鹿って意味!?」 ポム。 雪音 「はう?わ、わたしの肩を叩くあなたはだぁれ?」 閏璃 「天の使いです」 雪音 「嘘だぁーーーーーーっ!!!」 閏璃 「お前なぁ、人の顔見た途端にそりゃないだろ……」 雪音 「だ、だって閏年くんがわたしに話し掛けてきて、     いいことが起こったことなんてないもん!!」 閏璃 「閏璃だ、閏璃。誰が閏年だ。     あ、ちなみに肩を叩いたことの用件だけどな。     人間、知らない方が自分のためになる時があるってことを言おうとしてたんだ。     いくらお前が救いようの無い極上馬鹿でも、     それを自覚しない限りはきっとやっていけるさ」 雪音 「知らないどころか今目の前で暴露されてるよぅーーーーっ!!!     大体頭の悪さならウルトリィくんも負けてないでしょ!!」 閏璃 「閏璃だ。だがそこまで言うなら計算勝負だ!」 雪音 「望むところだよー!!」 閏璃 「ククク、鈴訊庵で勘定計算や給料計算をやっていたこの俺に     計算勝負を挑むとは愚かな触覚よ……!!」 雪音 「い、挑んできたのはそっちでしょー!?」 えーと…… 彰利   『あ……すんません……あっちの馬鹿二人は無視しちゃってていいです……』 中井出  「バトルは俺達が責任もってやりますんで……」 ルシファー『………』 ルシファーが物凄く呆れた顔で僕らを見ていた。 呆れた、というよりは可哀相なものを見る目で。 くそう、悪魔に同情されるとは……オイラ恥ずかしガタァーーン!ゴシャア!! 声  「おわぁーーーっ!!?観咲が頭から煙出しながら倒れたァーーーッ!!」 声  「ピクリとも動きませんよ!?」 声  「おお……まるで回転しすぎて倒れた大阪さんのようだ……」 声  「計算で気絶できるとは……うーん、噂に違わぬ馬鹿っぷり」 ……気にしないよ? 僕はもうルシファーと戦うと決めたのだ!! 彰利 『よっしゃあいくぞコノヤロー!!《ドシュンッ!》ォオオオオオッ!!!』 身体を漆黒に包むと、四枚の翼を出現させる。 その様はまるで、戦闘準備をするギルティギアのディズィー子のようだったことでしょう。 中井出「よし俺も!武器はしっかり二刀流!!」 ジャキィンッ!! 一方の中井出はマグニファイを使用したらしく、 一瞬の光ののちに体から赤い残像を出すようになった。 いわゆる鬼人化だ。 しかも中井出を中心にした周囲に炎の円が具現。 まるでナイトメア・ギースのような現象がここにあった。 中井出「フハハハハハ!!ヒノカグツチによる火の加護を見よ!!     俺に敵意を向けるものはなんでも燃やすぞコノヤロー!」 ゴォッファアン!! 思い切り振るわれたジークムントが炎の円を躍動させ、さらに炎を巨大化させる。 おお……なんかいいぞアレ!やべぇ!一目で惚れた!! 彰利 『中井出中井出!それ貸して!?』 中井出「ダメね!断るね!!これは俺の大切な武器だ!誰にも渡さん!!」 彰利 『なんだよケチー!』 中井出「おおそれなら彰利一等兵、貴様の黒と交換だと言ったら?」 彰利 『出来るわけねーべよ!!』 中井出「それと同じことを貴様は俺に言ったようなもんなんだよ!     コレ、俺の大事なモノ!つーかマグニファイ使ったばっかなのに渡せるか!」 彰利 『ヌウウ!だったらこの戦闘終わったら見せてたもれ!』 中井出「倒せたらなー!!」 丘野 「大丈夫でござるよ!我らも一緒に頑張るでござる!!」 藍田 「おうもちろんだ!いつでもイケるぜ提督!!」 清水 「つーか藍田、お前まだ執事だったんだな」 藍田 「俺は執事一筋だ!」 丘野 「拙者は忍者一筋でござる!!」 彰利 『そりゃいいから戦いなさいキミたち!!』 夜華 「貴様の言葉とは思えないほど蛮勇じゃないか。え?彰衛門。     いつもいつも戦いを避けるような態度をしていたのは誰だったかな?」 彰利 『フフフ、俺はもう変わったのさ!     それが解らないとは夜華さんの眼力も落ちたものよのぅぉ〜〜〜っ!!』 夜華 「なっ……なんだと貴様!!わたしは衰えてなどいない!     大体貴様は精神世界の中でいったい何処に居たんだ!     どれほどわたしが探したと───!」 彰利 『キミ結局それが言いたかっただけっしょ!!』 しかしマジで埒も無し!! ルシファーさんもイライラし始めてきてるし! 彰利 『よしっ!いくぞ!』 中井出「よし!では総員!覚悟を以ってかかれ!     イェア・ゲッドラァック!ライク・ファイクミー!!」 ザザァッ!! 総員 『Sir(サー)!!YesSir(イェッサー)!!』 さあようやく戦闘体勢完成!! とんだ集団リンチになりそうだが、それでもこやつの強さは計り知れない!! 中井出「すまん、一撃目を確実に当てなきゃならんからなんとかしてくれ」 彰利 『そげなもん速さでなんとかせいよ!!キミレベル高いんしょ!?』 中井出「ありゃ?どうしてレベルが高いって思うんだ?」 彰利 『え?あ、いやそれはゲフゴガフゥ、なんとなくだよ?うんボク知らない』 中井出「……?まあいいや、じゃあ───麻衣香!!」 麻衣香「了解!漢神の祝福!!」 モンシャンシャンシャンシャァアアアン!!! 麻衣香ネーサンが10分アビリティを惜しみなく発動!! すると我らの体のナマりが払拭されたばかりか、攻撃力が───あれ?10%上がってる。 5%じゃなかったっけ? 麻衣香「グルグリーズ近接攻撃モード。なんと攻撃力アップ修正が5%から10%に!」 彰利 『おお!スゴイや麻衣香ネーサン!!』 麻衣香「さらにぃい〜〜っ!賢者の英知発動!!チェーンスペル!!     60秒でケリをつける───!フレアボルト!!」 ピキィーーン♪ボゴゴゴゴォンッ!! ルシファー『フッ……ククク、魔術か。私に向かって魔術など───』 麻衣香ネーサンの魔法がルシファーを襲う。 しかし……ダメージはさほど無い様子。 あの……綾瀬さん?もうちょい強い魔法を─── 麻衣香「さらに!《ピキィーーン♪》フレアトーネード!!」 ゴォオッ!!モゴシャシャシャシャシャシャシャァアアアアアアンッ!!!! ルシファー『クハハハハハ、これが炎か。涼しい涼しい』 連続魔法?しかし火球の竜巻に飲まれても笑ってるよアイツ。 麻衣香「さらに!《ピキィーーン♪》コメッティックミサイル!!」 コォオオ───キュキュンキュンキュンキュドガガガガガァアアアアアンッ!!!! ルシファー『ヌ……?威力が急に上がった……?』 次弾。 自分の周囲に出現させた圧縮火球を幾つも飛ばし、ミサイルのようにして爆発させる。 ……今気づいたけど、これって─── 麻衣香「さらに!《ピキィーーン♪》バーストフレア!!」 ゴォゥンゴォゥンゴォゥンゴゥウウウゥン……!!ボガガガガガァォオオオンッ!!!! ルシファー『ぐくっ……!!これは───』 さらに圧縮された火球がルシファーの身体に付着すると、巨大な爆発を起こす。 もう間違い無い。 一撃目の火属性魔法はここまでの伏線だ。 まず火種を作り、場を火の属性で囲むのが目的だったのだ。 魔法を放てばそこにはそれだけのマナが散る。 それが“場”となったのだ。 こりゃ驚いたね……戦い慣れてやがるわ。 麻衣香「さらに!《ピキィーーン♪》おぉおーーー待たせしました大魔法ォーーーッ!!     メェエエエテオッ!!スウォーーーームッ!!!!」 キュィイィイ───……ンッ…… ゴォドガァン!!ゴバァン!!! ドッガゴッバドゴゴゴガォオオオンッ!!! ルシファー『ぐっ!ぐあっ!がああっ!!……大魔法!なかなかやってくれる……!!』 ルシファーは怯んでいる! 総員 『助けてえぇええええっ!!!!』 そして僕らは逃げ惑っている!! 蒼空院邸の天井を破壊しつつ舞い降りるそれはまさに悪夢です神様!! す、全てはこのメテオへの伏線!?やってくれるぜ麻衣香ネーサン!!  ドゴォオンッ!!! 岡田 「ギャアーーーーーッ!!!」 彰利 『ヒィイ岡田ァーーーーッ!!』 清水 「お、岡田が隕石に巻き込まれたァーーーッ!!」 麻衣香「さらに!《ピキィーーーン♪》」 総員 『イ、イヤァアア!!堪忍してぇええっ!!!』 麻衣香「シューティングスタァーーーーーッ!!!」 ゴォゥンッッ───!!キュィイイイイゾガガガガガガガァアアッフィィイインッ!!!! 閏璃 「イギャアーーーーーーーッ!!!!」 鷹志 「なっ……と、凍《ゾガガガガガ!!!》ぎぃいやぁああああああっ!!!!」 田辺 「ヒィイ!!無差別にも程があるぅーーーーっ!!!」 ナナメ上に突き出した杖を中心に、そこから米粒大程度の流星が何万と放たれる!! しかもその一発一発のなんとダメージの高い!! 当然体のデカいルシファーには効果的だが、こちらにも脱落者が相次いでいる!! 麻衣香「さらに!《ピキィーーン♪》」 ───ゴォォオッキィインッ!!! 総員 『ヒィ!?景色が暗転した!?』 麻衣香「集めたマナの粒子を全て爆発させる!───ビッグバン!!」 総員 『ヒャァーーーーーァアアアアアッ!!!?』 唱えとともに、霧散したマナがその場に小さな宇宙空間を作ってゆく……! 丁度暗転してるから嗚呼、なんと星空の綺麗なことよ……!! で、でもだからって死んでもいいってわけじゃないんだぞコノヤロー!! などと思ってる矢先に宇宙空間の奥から強大な光が物凄い速さで迫って───!! 麻衣香「ごめんねー、これでラストだから魔法防御に全てを託して耐えてね?」 彰利 『つーか麻衣香ネーサン!?何処でこんな魔法覚えたの!?』 麻衣香「え?この杖の特種秘奥義だけど。     賢者の英知使用中、60秒内にいくつかの属性を場に構築させてあげると。     こうやって大魔法を放てるようになるの。     あ、大丈夫、ちゃんと死なないように回復はするから。     ───ストック解除、漢神の祝福」 モンシャンシャンシャンシャンッ!!《全員のHPTPが完全回復した!!》 彰利 『オッ……こりゃあ……』 麻衣香「衝撃来るよー!パーティー以外はどうあってもダメージ受けるからー!」 総員 『ヒ、ヒィイイーーーーーーーーーッ!!!!』 ああ……光が……。
【Side───お外の精霊さん】 ───ズズ……ハフゥ。 悠介 「はぁ……落ち着く」 庭のテーブルを前にチェアに腰かけ茶をすする……たまにはこんな休息もいい。 静かってのはいいことだ。 それだけで案外落ち着けバゴォッシャァア!!!! 悠介 「───」 ───……落ち着ける、と思った……というより、 思おうと思考を回転させた途端に蒼空院邸の一階以外の景色が吹き飛んだ。 一瞬にしてだ。 さっきのメテオ現象といいこの爆発事故といい……いったい中で何が起きているのか。 ノート『見に行ってみたらどうだ?』 悠介 「んー……やめとく。俺が行っても邪魔になるだけだろ」 ノート『ふん?よく言うな、マスター。精神世界でも片時も鍛錬を忘れなかった汝が、     戦いにおいて邪魔になるなど。それに弦月彰利も汝を探していたぞ。     親友として、行ってみるのもいいのではないか?』 悠介 「……だったら余計だな。出来るだけあいつとは距離を置きたい」 ノート『ふむ。やはりそうか。……今回ばかりは抗えそうにもないか?』 悠介 「限界までは抗うよ。それでダメだったら諦めるしかないさ」 ノート『……そうか』 屋根ごと吹き飛んだ俺の部屋がある部分を眺める。 焼き焦げるとかそんなことは一切無視で消し飛んだ部分。 一応床は無事らしく、そこに立っている数名が見えるが─── なんだありゃ。女神転生シリーズのルシファーか? 悠介 「……本当になにやってんだ、あいつら……」 ノート『もう一度言うぞ?行ってみたらどうだ?     抗えきれぬものに挑もうというのなら、     それに抗えることが出来るように己を高めればいい。     たとえそれが無駄でも、のちにいい思い出になるだろう』 悠介 「そうだな。そうなるといい。───だが断る」 ノート『なっ……』 悠介 「この晦悠介の最も好きなことのひとつは。     爽やかに語りかけ、物事を促してきたヤツにNOと断ってやることだ」 ノート『……汝、深く考える以前に既に“原中”とやらに染まっているのではないか?』 悠介 「知識と経験はここにある。     あの時思うことの出来たことも、あの時願った夢も、全部。     足りなかったのは感情だけで───それも、今では大部分がここにある。     感情が足りなかったっていうなら、あの頃の思いを、経験を、     頭の中で全てイメージして自分にあてがえばいい。     ……そのための材料も、俺の中にはあるんだから」 ノート『……なるほど。つまり、汝は───』 悠介 「感情が無かったことに後悔なんて無い。     ゼロから始めたりしなくても、たとえそれが俺の中の勝手な道だとしても、     そこにはちゃんと俺の思いは存在したんだから。     だからこれからも胸を張って生きていける。     悟りたいわけじゃないけど。俺は、俺の人生が幸せだったって信じてるよ」 そしてこれからも、最後の一瞬まで自分は幸せで居られるだろう。 そのためにはしなくちゃならないことがあって、決めなきゃいけない覚悟がある。 そのために、俺は─── 悠介 「茶でも飲むか」 ノート『ふむ、そうだな』 ゆっくりと休もう。 土台は既に完成してる。 あとはそれに身体を慣らして、果てに至るだけなのだ。 創造者に必要なのはレベルなんかじゃなく、己という枷を完全に破壊するという事実。 ノートはヒロラインを通じて、俺にそれを自覚させるために。 そして彰利に力の解放の仕方を、 ゼットに己の力で他人を守れる素晴らしさを教えるために、 大してノリ気でもなかったゲームの管理を引き受けたのだろうから。  ……全ての答えはこの夏の終わりに。 だから今はまだ、その時まで一時の夢を見よう。 いつか終わりの時が来ても、胸を張って幸せだったって笑ってやれるように。  ギシャゴバァッ!!……フィィイイ……ン……─── ……まあそれはそれとして。 本当にあいつらはなにをやっているんだろうか。 【Side───End】
閏璃 「うおぉおおおお!!一気にキメろぉおおおっ!!!」 鷹志 「そりゃそりゃそりゃそりゃあぁあああああっ!!!」 麻衣香ネーサンのビッグバンで怯んだルシファーさんに、 中井出のよく解らん光る斬撃がクリーンヒットしたその後。 相当なダメージをくらったルシファーを追い詰めるべく、 我ら総員、全力を以って攻撃をしまくっていた。 HP?それなら既にホギッちゃんが漢神の祝福で癒してくれました。 ビッグバンは高威力だけど、どうやらトドメは刺せないようだったので助かった。 しかしそれでも生きてる彼はバケモンです。 丘野    「いくでござる!風塵縛封!!───ゲゲエ!!効かないでござる!!」 藍田    「ボスキャラに“必殺技”が通じるわけないだろがぁーーーっ!!」 丘野    「ならば唸れ龍虎の牙!!生分身+分身+無月散水!!」 清水    「おお!丘野が消えた!」 岡田    「と思ったらルシファーを───って丘野がいっぱいぃいーーーーっ!!?」 中村    「そ、そうか!きっと丘野は双子……じゃないな。百子だったんだ!!」 清水    「そ、そうだったのか!頑張ったんだねご両親!!」 丘野×100「そういう生々しい話はやめるでござる!!」 ともかく丘野くんが一気に詰め、やがて忍者刀を振るう! いや、振るうはずだったんだが。 ルシファー『幻惑か?くだらん』 ゴシャァーーーン!! 丘野×99『ギャアーーーーーーーッ!!!!』 丘野   「ややっ!?」 ルシファーの放つマハブフーラによって、丘野くんの分身全てが消されてしまったのだ! いや強ぇえ!!魔力の強さがケタ違いだ! 丘野 「ええい出した刀を今さら止められないでござる!!無月散水!!」 四身に分かれた丘野くんがルシファー目掛けて二本の忍者刀を振るう! うむ!これに混ざらねぇ手はねぇ〜〜〜っ!! 彰利 『キン肉マン!俺も加わらせてもらうぜ〜〜〜っ!!』 中井出「お、俺もだ〜〜〜っ!!」 清水 「お、俺も〜〜〜っ!!」 それからその場に居る近接戦闘ジョブの皆様が“俺もだ〜〜〜っ”と言い、 武器を手に飛び交い駆け抜け、斬り、突き、払い、射った。 その様はまるで、甘いものに群がる蟻の行列のようだったことだろう。 丘野 「“龍虎ォッ───滅牙斬”!!」 そんな奇妙騒動の中、一人跳躍するのは丘野くん。 剣気を放ち、ルシファーを宙へ弾き飛ばすと、それを追うように跳躍し、二刀を合体。 一本の極光剣に変えると、それを無遠慮に振り下ろす!!  ゴバァッシャァアアアアッ!!!! ルシファー『ぐぁああああああっ!!!』 総員   『ウヒャーーーーーアアアア!!?』 斬撃を中心に辺りに散るのは弧を描くような衝撃波の嵐。 それとともルシファーが落下し、それを見た僕らは躊躇することなく疾駆した!! 中井出「シャンドラの火を灯せぇええーーーっ!!!」 総員 『ハワァアーーーーーーーーッ!!!!』 結局始まるのは集団リンチなわけですが。 俺は倒れたルシファーからマウントポジションを奪うと、 拳同士をゴツゥと弾き合わせて笑った。 彰利 『エネルギー───全開!!“龍神烈火拳”!!!』 弾き出すのはブラックオーダーではなく、バトルマスターとしての秘奥義。 これぞ系統無縁のジョブにこそ許された反則技!! 創造者、黒操者、黒竜王、執事や女中のみが使用可能! 何故って、剣士とかと違って武器が固定されてるわけじゃないし。 だから藍田も龍神烈火拳は使えると思う。  ギシャゴバドゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!!! ルシファー『がぐぐががぁああっ!!!』 彰利   『かぁあしぶてぇえーーーーっ!!!       これでも無遠慮に殴ってんだぞー!コノヤロー!!』 中井出  「よし!顔面は彰利一等兵に任せ、残りの二等兵は他の部位を狙うものとする!       今こそ見せろ!男意気と女意気!!」 総員   『ラーサー!!』 ゴシャァン!!と、光の一撃のために一本にしていた剣を再び双剣にする中井出。 重くないんカナと思うものの、紅蓮蒼碧(ぐれんそうへき)
の大剣は中井出の腕の先で軽く振り回されている。 中井出「オラオラオラオラァッ!!」 清水 「くたばりゃくたばりゃくたばりゃくたばりゃあ!!」 ゾスガシュゴシャメキャガンゴンガン!! ルシファー『ぐあっ!ぬっ!!き、貴様らっ……いい加減にしろ!!』 ドゴォオーーーーーーーン!!!! 総員 『ほぎゃあああーーーーーーーーっ!!!!』 僕らの集団リンチの会は、ルシファーの爆力魔波によって吹き飛ばされて終わった。 しかし随分とHPは削れた筈さ。 ルシファー『……もういい。手段は選んでやらんぞ……!』 彰利   『オー!?上等だコノヤロー!!どっからでもかかってこいやぁ!!』 ルシファー『───……!!』 キュバァッ!! 彰利 『キャーッ!?』 突如、ルシファーの体から混沌を秘めたような輝きが放たれた!! 僕らは咄嗟に目を瞑ったが─── 中井出「………」 彰利 『アレ?』 隣に居た中井出が、まるでなにかに魅了されたようにボーゼンとしていた。 あ、あれ……?そういやルシファーって、 “悪しき輝き”っていう魅了能力を持ってたような……ヴファオンギヂィンッ!! 彰利 『ホワァッ!!!?』 それはいきなりの出来事だった。 中井出が急に俺に向かってジークムントを振り下ろしてきたのだ! 彰利 『な、なにしやがるテメー!!     俺を亡き者にして経験値を独り占めしようって魂胆ですかー!?コノヤロー!!』 中井出「……、……」 ダメです、やっぱ思いっきり魅了されとります。 彰利 『フッ……仕方ねぇ。この俺が今から貴様の正気を取り戻してやる。     ちょっと……いや、かなり……ああいや、死ぬほど痛いかもだけど、我慢ね?』 中井出「フゥッ!!カフゥッ!!」 おーおー息荒くしちゃってまあ。 だが無駄だね!何故ってこの僕が本気になればゴゥンッ!! 彰利 『ホワァーーーーッ!!?《ゴガァッキィン!!》イギャアーーーリ!!』 振るわれた剣を黒の盾で弾いたんだが───なんすかこの威力!! 彰利 『馬鹿な!これが僕らの提督だって!?あの弱かったキミはいったい何処に!?』 夏子 「報われない修行が虚しいように、報われない努力が価値の無いもののように、     わたしたちはわたしたちで頑張ったってことだよ……」 藍田 「あぁそうそう。頑張った分成長しないんじゃあ、ゲームとしてアウトだろ?     強くなれないんじゃあ修行なんてやるだけ無駄じゃん。     まあこの場合、精霊達の力のお蔭で、能力を引き出してる間だけは力がある。     能力引き出さなきゃ普通の地界人でしかないなら、夢くらい見たいだろ」 彰利 『うおういちいちごもっとも。で、ちなみに中井出提督のレベルは?』 殊戸瀬「157」 彰利 『俺より63も上じゃねぇか!!』 藍田 「ちなみに俺160」 殊戸瀬「わたしたち女性陣は146」 丘野 「で、拙者が159でござるよ」 藍田 「提督はトドメこそ我らに奪われて、     トドメボーナスを貰えずに、男衆の中ではレベルが低い。     しかし提督の武器……ありゃマジで凶器だぜ?     彼はエロマニアであることを捨て、武器マニアに至った男だ。     いろんな特種効果が付加されてるから気をつけてな?」 彰利 『ア、アノー、僕やっぱりルシファーと戦ってていいカナ……』 藍田 「よぅし!それじゃあ提督は弦月一等兵殿に任せて、     我らはルシファーを食い止めるぞぉーーーーっ!!」 総員 『ハワァーーーーーッ!!!』 彰利 『イヤァ待ってぇーーーーーっ!!!』 原中の猛者や、昂風街の皆様や稲岬街の皆様が僕をほっぽってルシファーへと駆け出した。 僕はまるでオモチャを取られた子供のような顔で中井出を見るが─── 中井出「オォオオオオ……!!」 物凄い形相で僕を見つつ、紅蓮蒼碧の大双剣を構える彼は、 やっぱりまるでエスタークのようだった。 Next Menu back