───冒険の書99/シモーヌ───
【ケース295:中井出博光(超再)/餓鬼】 ゾルゾルゾルゾルゾルゾル…………!! 中井出「うおぉおおーーーっ!!」 藍田 「アゥアーーーッ!!」 丘野 「フンギャアーーーッ!!!」 総員 『あぁああああっ!!!』 買い物を済ませ、準備万端となった我らは長い長いロープをよじ登っていた。 疲れることを知らない我らにかかれば当然こんなものは屁でもない。 何故叫んでるのかといえば、ただそんな気分だったからだ。 藍田 「ジョワジョワジョワ〜〜〜ッ!誰よりも先に浮遊島に昇るのは俺だ〜〜〜っ!!」 中井出「ほざくな!私だ!私が先んじる!!」 丘野 「ヌワッヌワッヌワッ!!このロープ登り!     この技巧の神の加護を受けた私が先んじる!!」 ガスドスゴスドスガス!! 猛者ども『アゥアアーーーーッ!!』 佐野  「ゲゲエ!サー!再び丘野の野郎がカーテンコールキックで昇ってきます!!」 藍田  「ジョワジョワジョワ〜〜〜ッ!!俺に任せろ〜〜〜っ!!      “鬼気九頭竜───阿修羅”!!」 ゴゴッ……ズボォッ!ゴバァンッ!! 総員 『オッ……オワァーーーーーッ!!?』 大キョーフ!! 藍田が両腕と首に付けていたリングが輝き、その腕が六本に、頭が三頭になった!! 藍田 「ヒューハヒューハ!稀黒装とこの阿修羅のリングを装備することで     エキストラスキルに現れた“鬼気”!!     これを行使することで俺の体は変異するのだぁーーーっ!!」 中井出「な、なんとまあ……!九刀流と九頭竜をかけたギャグ……!?」 藍田 「ギャグじゃねぇ!!俺のはちゃんと実体なんだよ!!そしてぇーーーっ!!」 丘野 「どんな姿になろうが拙者の素早さには敵わんでござるよ!     そぉらぁーーーっ!!カーテンコールキィーーーク!!」 ガッ!ゴスドスガスゴスッ!! 丘野 「どうだっ!どうだっ!どうだぁーーーっ!!」 藍田 「フーーーッ、なんだこれは。まったく効かんわーーーっ」 丘野 「ゲゲエ!?」 顔が三つ、腕が六つとなった九頭竜モードの藍田がロープから飛び降りる! 顔面を蹴っていた丘野くんをしっかり掴んでだ。 丘野 「な、なにをするでござるーーーっ!!     ば、馬鹿な!こんなことをすれば貴様も……!」 藍田 「こんな状況で御託を並べられるとは大したものよーーーっ!!     だがその虚勢もここまで!受けてみよ!アルティメット阿修羅バスターーッ!!」 丘野 「ウ、ウワァーーーッ!!」 上段の両腕が両足首を!中断の腕が逃げられないようにしっかりと両腿を掴み! 下段の両腕が丘野くんの腕を背中から回して、OLAPのように掴む! トドメは両脚が丘野くんの喉を完全にロック!! 丘野 「パ、パパ……こ、怖いよーーー……」 藍田 「俺は貴様のような男を息子に持った覚えはねぇーーーーーっ!!!」 丘野 「ゲゲエ正論だぁーーーっ!!!あぁーーーーーっ!!」 ……やがて二人は広い大地の景色に消えていった。 結構高くまで昇ってたからなぁ……。 中井出「フホホホホ〜〜〜ッ、自爆しおったわあやつらめが〜〜〜っ!!     やはり天を先んじるのはこの博光だ〜〜〜っ!!」 ナギー『甘いのじゃヒロミツ!わしが空を飛べることを忘れおったか!』 中井出「タックルは腰から下ァーーーッ!!」 ナギー『《がばしぃっ!》わひゃあっ!?こ、これっ!いきなりなにをするかっ!』 中井出「浮遊!またしても浮遊か!学習しないヤツよ!!登山家が空を飛ぶか!?     綱渡り師が空を飛んだら詐欺だろが!!空なんて飛ぶなコノヤロー!!     どうせ渡るなら逆立ちで渡れ!それが男が任侠だ!!」 ナギー『無茶言うでない!わしは綱渡りも縄登りもしたことなどないのじゃ!』 中井出「ならばこそやるべきだろう!しかしやらせん!!     再び空を飛んだ処罰はきちんとせねばならんからなーーーっ!!」 ナギー『なにをする気じゃ!?まさかまた───!?     おぬしの力で蘇ることが出来るのはよく解っておるが、     何度も死ぬのなど御免なのじゃーーーっ!!』 今さらだが、ナギーとシードは神父の目の前で復活を果たした時にはそれはもう驚いた。 何故自分が生きているのかをそれはもう俺に問い詰めまくり、 そのネックレスが何度でも生き返らせてくれるんだー、と教えたら……俺は神と呼ばれた。 ネックレスをあげたのが俺だから、らしい。 まあその後はアレだ。 偉そうに“死んでしまうとは情けない!”と叫ぶ神父に ナギーとシードが怒りを覚えて喧嘩を売り、ものの見事にボッコボコ。 精霊と魔王に勝っちまう神父を、俺は初めてこの目で見た。 本気で何者なんだろうな、あの神父。 中井出「トーーートトトト、なにも殺したりなどしねぇ〜〜〜っ。     ようは俺を連れ、こやつらより先に浮遊島へと飛べと言っておるのだ〜〜〜っ」 佐野 「な、なんだとてめぇ!」 佐東 「一人だけ楽しようって気か!?」 中井出「馬鹿め!それが真実なら俺はさっさとジークフリードで空を飛んでいる!!     そうしないのはその気が無いからに決まっているだろうが〜〜〜っ!!」 岡田 「ウソつけてめぇ!!」 総員 『このクズが!!』 中井出「てめぇらとことん人の言うこと信じねぇよな……」 さて、とはいえこのままってわけにもいかん。 空飛んだからって人……じゃないな、精霊を自殺に巻き込む趣味も無し。 中井出(……いいや、このまま昇るか) 思考に決着をつけた俺は、とっとと昇ることにしたのだった。 このまま原ソウルに身を委ねてたら、いつまでたっても浮遊島に登れない気がしたから。 ───……。 ……。 と、そんなわけで浮遊島だ。 登ってみりゃ解ることだが、綱を手繰り寄せるようにして登るのはかなりの体力を使う。 加えて、それが素手ならば余計だろう。 手は目に見えて赤くなり、 しかしそんな赤さもとっとと回復するのだからこの世界は便利だ。 こういうところだけはやさしい世界だが、これが戦闘や行動に変わると厄介なものになる。 移動手段は徒歩だし、そりゃそこんところはレベルとAGIでどうとでも出来るんだが、 様々な洞窟やワープポイントを通過しなければ辿り着けない何処かの国など、 最後のボスのダンジョンだけにとどめてもらいたいものだ。 はてさて、そんな愚痴も思考の中だけで延々製造されて、 買う者もおらず値札も貼られずに廃棄処分され続けている現状だが。 そんなことをしつつも我らはゲートを探し、くぐっては戻りを繰り返していた。 どうもこうもない、目に見えた以上に浮遊島が存在していた故だ。 もちろんRPGなどのゲーム上では通ろうともしないであろう、 行き止まりのような場所も原中魂でよじ登ったり破壊したりして強引に通ったものだが、 それでもエルメテウスへ続く道は開けないままだった。 そうこうしているうちに藍田と丘野も合流し、さて……本格的に行き詰った。 島田 「ウググムーーー、ど、どうしたものかーーーっ」 灯村 「このままでは何処にも辿り着けずに遭難してしまうーーーっ」 ×:遭難してしまう ○:遭難しています 現状はこれである。 既に手当たり次第動き回ったために遭難状態だ。 こりゃ困った、何処をどう行けばロープの場所に戻れるんだっけか。 いやいやいや、ここで戻ることなんざ考えてたら永久に辿り着けん! 食料もきちんと買ってきてあるし、この状態ならまだしばらくは保つぜ〜〜〜っ! 麻衣香「ところで睦月、さっきからなにしてるの?」 殊戸瀬「通ったゲートの傍にパン屑を置いて印にしてるの」 藍田 「おお!さすが用意周到!!……って、眼鏡かけてねぇな」 殊戸瀬「普通でも考え付く方法でしょ?」 藍田 「なるほど。で、その後ろでモグモグとパンを食ってる貴様はなにをしてるの?」 彰利 「お、お腹が空いて死にそうだったのです!信じてください本当です!!」 総員 『………』 彰利 「やあ」 サブタイ:振り向けばそこに。 手にいっぱいのパン屑を持った彰利一等兵がそこに居た。 彰利 「あ、これ?これはね、     天から伸びるロープを伝って上ってきたボクに齎されたお恵みに違いねー。     だからこうして掻き集めて飢えを凌いでるんだよ?」 つまり今この時を以って、我らは本格的に遭難したといえるのだろう。 もっとも、飛び降りれば嫌でも大地には辿り着けるのだが。 けど今はそんなことよりだ。 彰利 「おや?何故みんなでボクを担ぐの?もしかしてこのボクを奉りたいのかえ?     オッホッホ、では存分に崇めるがよかろ!朕は寛大でおじゃるからのぅ!     そぅれワッショーイ!ワァッショーイ!!《ブンッ!》ワギャアーーーッ!!」 通った道さえ解らなくした彼を崖から捨てた。 せめて安らかに眠れ、神出鬼没の妖よ。 彰利 「ホホホ、あれしきで朕が死ぬとでも思うたでおじゃるか?     朕は死神。投げ捨てられたからといって死んだりはせんでおじゃる」 なんと彰利一等兵が浮遊しながら舞い戻ってきた!! 藍田 「疾風の如くーーーッ!!」 彰利 「キャーーッ!!?」 しかしその彰利を藍田がタックルで捕らえると、崖の壁面を疾風の如くで蹴り、 物凄い速度で地面へと落下していった! 彰利 「ば、馬鹿なぁ!貴様正気か!?こんなことをすれば貴様まで……!」 藍田 「その口上は聞き飽きたわ!アルティメット阿修羅バスターーーッ!!!」 彰利 「ゲゲエ!藍田くんが三面六手の怪物に!た、たすけてぇええ!!     ギャアーーーーーーーーーーーッ!!!!!」 ……そうして、あっという間に二人は見えなくなったとさ。 なぁにやってんだか。 っと、それはそれとしてさっさと道を探さないとな。 中井出「ヒヨッ子ども!これより我らは一方通行ではなく、     それぞれが思い思いに探しまくる技法、“人海戦術”を開始する!!     人海戦術とは兵力にものを言わせて目的を遂行するものを言う!!     つまり───各自、適当に散らばってゲートを通過!     エルメテウスに辿り着いた時点で地図にマーキングをし、     誰かひとりにでもいいからtellを飛ばすこと!!いいかぁ!!」 総員 『サーイェッサー!!』 中井出「うむよし!それではオペラツィオン:人海戦術開始!!     各自全力を以って晦の世界征服を阻止せよ!     イェア・ゲッドラァック!ライク・ファイクミー!!」 ザザァッ!! 総員 『Sir(サー)!!YesSir(イェッサー)!!』 中井出「さあ元気出していきましょう!俺はあっちを探す!」 丘野 「俺はこっちだぜ〜〜〜っ!!」 七尾 「わたしはあっち!」 綴理 「わ、わたしはあっちを〜〜〜っ!!」 藤堂 「俺はあそこへ行ってみるぜ〜〜〜っ!!」 ナギー『わしはあっちへ行ってみるのじゃ〜〜〜っ!!』 シード『僕はこっちを探すぜ〜〜〜っ!!』 もう滅茶苦茶だった。 とうとうナギーやシードまで語尾を意味無く延ばすようになり、 すっかりキン肉語が染み付いてしまったようだった。 ここ、喜ぶところなんだろうか。 素直に喜べないのはどうしてだろうなぁ。 【ケース296:弦月彰利/うっいーん♪しゅれっだー♪】 藍田 「もはや逃れる方法は無い!観念しろォ!!アルティメット阿修羅バスター!!」 ゴォオオオオオオオッ!!!ドゴォオオオオオオッ!!!!! 彰利 「グォハァーーーッ!!!」 藍田 「ギャアーーーーーッ!!!!」 物凄い衝撃が我が体を突き抜けた! 思わず絶叫が漏れ、口から血を吐いてしまうダメージが……!! だ、だが生きてる……! なんとか全力の浮遊で疾風の如くの勢いを殺したのが起死回生に繋がった……!! しかし藍田くんはそう上手くいかなかったようで、 大地にケツをしこたま打ち付けた彼は股関節粉砕により絶叫して転がりまわっていた。 キン肉マン系の技は実戦には向かんだろ、どう考えても。 ふたり分の重力と重さと衝撃をケツひとつで受け止めきれるかいな。 藍田 「ウ、ウググ……アウアーーーッ!!」 彰利 「マニマニマニマニマニ……!     予想以上に大地への着地が早かったために死に切れなかったようだな〜〜〜っ!!     貴様の予定では地面との激突で己が死ぬことで     痛みも感じずに済ますつもりだったんだろうが、     この死神将軍様にそんなチンケな技は通用しねぇ〜〜〜っ!!     マニマニマニ!!ほれほれ〜〜〜っ、痛かろぉ〜〜〜がぁ〜〜〜っ!!     俺が戦闘体勢を解かない限り、貴様はそうして苦しみ続けるのだ〜〜〜っ!!」 藍田 「ウ……ア、アア〜〜〜ッ!!」 彰利 「股関節を砕いてしまっては立つことも出来まい〜〜〜っ!!     そして俺はなんも攻撃してやらねぇ〜〜〜っ!!     お前はそこでずっと、地獄の痛みに苦しみ続けるのだ〜〜〜っ!!」 藍田 「グ、ググーーーッ!!」 藍田くんがバックパックに手を伸ばす! だが阻止!トーキックでその手を弾いた! 彰利 「おおっと、そうはさせねぇぜ」 藍田 「ウググ……ひ、卑怯だぞ〜〜〜っ……!     なにも攻撃しないのではなかったのか〜〜〜っ……!」 彰利 「パゴアパゴア!約束なんてものは悪魔にとっちゃ破るためにあるのよ〜〜〜っ!」 藍田 「グ、グウムム〜〜〜ッ……!!なんと卑劣な〜〜〜っ!!」 彰利 「悪魔に卑劣なんて言葉は褒め言葉にしかなりやしねぇぜ!!     お前はそこでずっと……───ハッ!?」 い、いや待て、なにかおかしい! 一番最初に気が付くべきだった! 地面に到着するのが速かった!? それは何故だ!? 浮遊島自体はあんなに早く着地出来るほど低いところを浮いちゃいない! ならば疾風の如くが予想以上に速さを増させていた……!?違う! ではここは─── 藍田 「な、なんだ……あの将軍の動揺っぷりは……ハッ!?     な、なんということだ!今まで気づかなかった!ここは───この風景は!!」 彰利 「ア、アアーーーッ!こ、ここは……モンスターユニオンじゃねぇか〜〜〜っ!!」 なんと!落ちた場所が偶然にもモンスターユニオンだったのだ! 彰利 「な、なんという偶然……!これもあの漫画家の……ゆでたまごの力なのか……!」 藍田 (……!しめた!ヤツの意識が俺から逸れた!体が回復してゆく!) 彰利 「お、おおーーーっ、ではここにモンスターキングも居る筈だーーーっ!     ここでヤツを倒して、死神こそが世界最強であることを証明するのだーーーっ!」 藍田 (あと少し……よし!回復した!) 彰利 「さ、探さねばーーーっ!モ、モンスターキングをーーーっ!」 藍田 「その前にお前はここで安らかに眠れぇーーーっ!!     残虐技!“あなたの背中に雷華崩拳”!!」 ギュィイイイイイイイイズボァアーーーッ!! 藍田 「どうだぁーーーっ!!……ハッ!?」 彰利 「マニマニマニ……!どうやら貴様は忘れちまっていたようだなぁ〜〜〜っ!!」 藍田 「う、腕が……!背中に引きずり込まれる……!?」 彰利 『この俺の体が!黒で出来ていることを〜〜〜っ!!』 ベキベキベキベキ!!! 藍田 「ウギャアーーーーーッ!!!!」 彰利 『サンシャインパワー!!呪いのローラー!!』 体の一部を巨大なローラーにして、 突き出された藍田の腕を上下から圧して引き潰してゆく!! ホホホ、一度喰らえば滅多なことでは逃れられない魔の秘技よ! さあ!せいぜい喚くがいい! 藍田 「フ、フフ……ハハハハハーーーッ!!」 彰利 『マニマニマニ!あまりの激痛にとうとう頭までおかしくなったかーーーっ!     笑え笑え!その笑いが途絶えた時が貴様の死の瞬間なのだからなーーーっ!!』 藍田 「フフフ、おっと、俺は頭をおかしくしたわけでも諦めたわけでもねぇぜ」 彰利 『なにっ!?』 藍田 「アンタはなんにも解っちゃいない。     背中を向けたままだったのが命取りになったなーーーっ!」 彰利 『ああ〜〜〜ん?なんだ〜〜?なにを言っている〜〜〜っ!!』 藍田 「俺はまだ九頭竜闘気を放っちゃいねぇ。まだ闘気は残ってるんだぜーーーっ!!」 彰利 『ア、アアーーーッ!!の、呪いのローラーよ!今すぐ藍田の腕を離せ〜〜〜っ!』 藍田 「もう遅せぇーーっ!晦!技を借りるぜぇ!!“九頭竜爆砕撃”(カリバーン・エクスプロージョン)
!!!」 ゴコォッキキシャバゴォンッ!!! 彰利 「ウギャワァアーーーーーーッ!!!!」 藍田 「ぎっ……ぐ……!!」 彰利 「グ、グググーーー……!し、信じられねぇ……!     一介の……ただ強くなっただけの人間が……腕一本を犠牲にしやがった〜……!!     この……黒のボディに風穴を……!……!?ハッ……!     ば、馬鹿な!黒ボディが消えている……!!効果が切れたのか……!?     そんな、まさか!まだそう時間は経っていない筈だ……!」 藍田 「ジョワジョワジョワ……そりゃあそうだろうなぁ〜〜〜っ……。     なにせ、いくら黒だといっても……     内側から闘気を爆発させられちゃあたまったもんじゃねぇだろうからなぁ……」 彰利 「ア、アアーーーッ!!」 藍田 「こ、この勝負……自分の力が無敵だと傲慢した貴様の……ま、負けだーーーっ」 彰利 「な、なにを言いやがるーーーっ!俺はまだ───」 ジャリッ…… 彰利 「あ〜〜〜ん?」 いざ決着をと拳を握り締めてみれば、ふと背後で聞こえる物音。 で、振り向いてみれば─── 藍田    「な、なにーーーっ!!」 彰利    「お、お前はーーーっ!!」 ブルギガース『グゥォオオオオオ!!!!』 彰利&彰利 『独がデケェエーーーーーッ!!!』 バカデケェ巨人風モンスターがおりました!! あまりの恐怖に戦闘体勢解除しちまった! すると藍田くんも解除してたのか、我らの傷がみるみる塞がる! しかし傷口が塞がったところで急にHPの回復が停止! 嗚呼ヤバイ!!ターゲットロックオン!? ブルギガースはやる気だ!! 藍田 「弦月よ!ここは一時休戦といこうぜ!」 彰利 「俺ゃ元々キミが襲い掛かってこなけりゃなにもしませんでしたよ!!」 しかし経緯がどうあれ辿り着いたんなら話は早ぇ!! 粉雪に現在地のポイントをメールで飛ばして、っと……。 彰利 「よっしゃあ来い!!」 藍田 「通達完了いつでも来いぃ!!」 彰利 「ところでひとつツッコムけどさ。キミ、潰された腕の方の稀黒装って無事?」 藍田 「潰されたのは拳と腕だけで、武装自体は無傷だった」 そうなのですか!?私はあまりの出来事に大変驚きました!! しかしっ……それいくらなんでも硬すぎじゃ……っ!! って今はそげなこと考えてる場合じゃねィェーーーッ!! ブルギガース『フンガァアアッ!!!!』 彰利    「フンガーと来ましたか!ナマでフンガー言うモンスター見たの初めてだ!」 藍田    「妙なところで感心してる場合かぁああっ!!!」 彰利    「ほうっておいてほしいものだね!大体なんだね!?        つまりキミはギガースのフンガーボイスではなく、        HPとともに復活したキミの右腕に感心しろというのかね!?」 藍田    「晦みたいに吹き飛んだわけじゃねぇんだからいいだろが!!        血塗れだったけどちゃんとくっついてたんだから!!」 彰利    「ホホー!?ではその腕がどれほど頑丈なのか見せてもらいたいものだね!」 藍田    「よっしゃとくと見てろ!!どぉっせぇええい!!!」 ゴォドッゴォオオオオンッ!!!!! 彰利 「オッ……ホォオオーーーーッ!!?」 なんと! ブルギガースが体重を込めて振り下ろした拳を、右手一本で受け止めた!! そりゃもちろん地面も滑ったし足も少々埋まったし、体勢も随分屈み気味に崩されてる。 だが、見事受け止めおったのだ!! 藍田 「っつぅ〜〜っ……!!ど、どうだ!受け止めてやったぞ!」 彰利 「マーヴェエラス!てめぇすげぇよ!───人間!大儀であった!!     トドメは俺に任せろ!美しく飾ってやるぜ!!」 藍田 「そうはさせん!!執事藍田流九頭竜闘法!“ワンインチ・ノナプルロア”!!」 彰利 「ムオッ!?」 なんと!言葉とともに宙に現れた九つの光が、 拳を受け止めた藍田くんの手に螺旋を描きながら浸透すると同時、 少しだけ掌を引かせるとともに拳を作ると、 まるで九つの光を発射装置にでもするかのような超高速パンチを発動!! 当然ほんのちょっとしか離されなかったすぐ先にはギガースの拳があり、 そこへと藍田の拳が衝突すると豪快な炸裂音とともに、 あれだけ巨大だった拳が一瞬にして消し飛んだ!! 彰利 「オッ───ア……!?」 しかもそれだけじゃ終わらない。 腕を消し飛ばした衝撃はその先にあるギガースの肩と顔面さえ吹き飛ばし、 攻撃からものの数秒でいや、正確には秒にも至らぬ速さでギガースを粉砕した! 彰利 「ア、アワワ……」 やべぇ、こりゃ本気でうかうかしてらんねぇぞ? こやつ冗談抜きで強くなっとる。 彰利 「ウムムム〜〜〜……てめぇ、どこでそんな技を〜〜〜っ!!」 藍田 「全て我流!閃いたものもあれば、己で勝手に作ったものもある!!     もちろんこのリングは敵をコロガして手に入れたものだが、     しかし奥の手ってのはそう簡単に見せるものではないのでな〜〜〜っ!!」 彰利 「それが俺にアルティメット阿修羅バスターかける瞬間デスカ」 藍田 「その前に丘野にかけたけどな。みんなたまげてたぞ」 そりゃたまげるわ。 藍田 「ところで質問があるんだが。貴様、己の妻たちはどうした」 彰利 「先に様子見て来るー、言うてワイだけで昇ってきたんや。     お蔭で晴れて自由の身……ムヒョヒョヒョヒョ」 藍田 「弦月……お前ってほんと正直なやつだよな」 彰利 「ヤー、正直言うと身がもたんというか。     妻があれだけ居るとね、自分の時間ってのがないんだわ。     だから時々こうして理由をつけてとんずらを……クォックォックォッ」 藍田 「邪悪だなぁ」 彰利 「同じ状況になってみりゃ解るよ」 藍田 「俺は夏子が居ればそれでいい」 彰利 「ぬう……所詮他人にはこの苦しみは解らんか」 藍田 「いやー……普通の感性からすると、     その苦しみは相当に外からの見る目がイタくなってくるぞ」 彰利 「俺ゃその感性が解らん。     好きなら好きでその人たちらの同意のもとに一緒に居て何が悪い。     自分の感性と常識だけを適当に振りかざして人を罵倒するのはやめてもらおうか!     俺達には俺達の感性とルールがある!常識!?普通の感性!?そんなん無用!!     俺達ゃこれでめがっさバランス取れているのさっ!     イタさなんて周りが勝手に思っていればいいことにょろよ!」 藍田 「や……じゃあ逃げるなよ」 彰利 「いや、だからね?この付かず離れずの状況がバランスになってんだって。     ずっとくっついてたらおめぇ……アレだ。     俺、夜華さんの嫉妬の炎で切り刻まれるよ?」 藍田 「篠瀬さんに?なんでさ。ここは普通、日余が怒るべきところじゃ……」 彰利 「だから貴様は常識から逸脱できてねーっつーんじゃー!!     一番最初にそれっぽい雰囲気になった相手が一番人を好いてるとは限らんのだ!     ……あれ?その方程式からいくと、俺って夜華さんに一番想われてるの?」 藍田 「ただ嫉妬やヤキモチの方法が豪快なだけなんじゃないのか?」 彰利 「ソレダ」 思わずオリバが寂海王に言った言葉を放ってしまった。 別にあたしゃ生涯無敗者と戦うわけじゃないのだが。 藍田 「んじゃさ、あの中で一番お前に手ェ出してくるのって誰だ?」 彰利 「キリュっち」 藍田 「マジでか!?」 彰利 「や〜、なにかっつーと抱きついてくるんですわ。     思うに、ありゃあ一般人男性が好きになられてたら身がもたん人種のひとつだ。     一身に尽くしてくれるんだけど、     周りの目も気にしないからみんなの嫉妬の炎が怖くて……」 藍田 「……質問変えようか。一番お前を好いてくれてそうなヤツは?」 彰利 「難しい質問やね。でも多分夜華さん」 藍田 「マジでか!?じゃ、じゃあ次は?」 彰利 「ム……春菜かね」 藍田 「……次は?」 彰利 「キリュっち?」 藍田 「……次」 彰利 「真穂さん」 藍田 「オイオイ……日余は?」 彰利 「正直言うとね……子供が産まれた妻ってのは夫に対する愛情が薄れるもので……」 藍田 「うお……生々しい話だな……。でも少し解らんでもないかも」 彰利 「最近妙に落ち着いちゃってるんだよね……。     オイラが他の妻たちにもみくちゃされてても、     ヤツだけは遠巻きにして立ってるだけだし」 藍田 「飽きられたか?」 彰利 「!!《グサァッ!!》」 飽きられた……飽き……あ…… 彰利 「ば、馬鹿な……俺は日々皆様に飽きられないように、     変幻自在の妖として世界に君臨していたのに……!」 藍田 「飽きるの方向性が明らかに違う気がするんだが」 話しながら、群がる敵をコロがしつつショックを受ける……こげな俺が飽きられた? なんということでしょう…… よもや粉雪がそこまで俺のことをつまらん男だと思っていたなんて……! 藍田 「大人数に思われ続けるってのはやっぱり難しいもんなんじゃないのか?     そりゃ、成就したヤツは次第に心が離れていくってもんだろ」 彰利 「ア、アゥワワワ……!そ、そうなんかな……!ヤ、ヤバイよ!?それヤバイ!!     僕ァ妻の皆様に等しい愛情を注いできたつもりですが、     中でも粉雪には長年の付き合いもあってからプラスワンがあったつもりなのに!」 藍田 「伝わらなかったのさ……     皆を愛し、皆に己を愛し続けてもらおうと思っていた貴様では」 彰利 「ななななにを言うか!!いいかぁよく聞け!?     俺はなぁ!粉雪のことが一番大好きなんだぁーーーーっ!!!」 だぁーーー……だぁー……ウゲェーーーッ!! 彰利 「ヒィッ!?エコーが途中でザンギエフの声に変わった!ナニコレ!?」 藍田 「……フフフ、今の言葉、確かに聞かせてもらったぞ」 彰利 「え!?い、いやそれよりさっきの声なに!?すげぇ気になる!!     もしやここにはザンギエルが居るの!?ハラショーロシア!?」 藍田 「そんなことはどうでもいい〜〜〜っ!聞くのだブラックホール!     貴様の言葉は確かにtellを通じて貴様の妻に届けられた〜〜〜っ!!」 彰利 「な、なんだってぇええーーーーーっ!!?」 藍田 「ジョワジョワジョワ、     この原中の猛者たる藍田亮が無意味に普通の会話をすると思うたか〜〜〜っ!!     全ては貴様の本音を貴様の妻たちに届けることが目的よ〜〜〜っ!」 彰利 「ア、アアーーーッ!!」 藍田 「フーッ、しかしよくもこの俺に対して普通の感性がどうのと言ってくれたものよ。     この藍田亮、原中に埋没した深さでは猛者どもの中でも選りすぐりよ。     そんな俺に対して普通だの常識だのと、恥を知れ〜〜〜っ!!」 彰利 「グ、ググーーー」 ってキン肉語で話してる場合じゃあ……ねぇぜ! 彰利 「やいてめぇ!よくもこの俺を騙すようなことをしてくれたな!」 藍田 「相手の弱点を攻めるのは戦いにおいての常套手段!     キン肉星王位を永久のものとするためにも!邪魔者は灰にするのだぁ!!」 彰利 「だから!キミもいい加減キン肉語から離れなさい!!」 スーパーフェニックスの真似をしながら倒したモンスターに フィニッシュニードロップやってる藍田くんが恐ろしかった。 ほんに強くなったのう……いろいろと。 最初見た時はただの不良顔の人と接するのが苦手そうな男だったのに、 今ではこんなにも原中に染まっちゃって。 い、いやしかし今はそげなことよりも妻達の反応が……お、恐ろしい! ああJOJO、なんてことだろう……!今僕は恐怖している! 目の前の男にではない、あとから来るであろう妻たちにだ! 等しく愛しているだのと言っておきながら順番を口にしてしまったこの口を恨んでいる! 私はこの体の震えを知っている!いや!この凄まじき戦慄を知っている!! こ、これが恐怖というものかっ……!!  ジャリッ…… 彰利 「ヒイッ!!?」 背後で物音!誰!? 春菜 『………』 彰利 「キャーーーッ!!?」 弓を持った春菜でした! しかもギャア怖い!物凄い殺気!! え……し、死ぬ? 春菜 『ア〜ッくん♪ちょおっと……お話しようかぁ……』 彰利 「ギャ……ヤヤ……!!」 藍田 「気づかなかったのか?さっき下から死神モードで飛んで来たんだぞ」 彰利 「聞いてねぇーーーーーっ!!!」 春菜 『いいからちょっと向こうに行きましょうね……!!』 彰利 「《ギュリリィ!!》あだだだだ!耳ッ!痛ッ!千切れッ!!痛いよ姉さん!!」 春菜 『姉さんじゃあああっ……ないでしょがぁああああっ!!!!』 彰利 「ア、アゥアアアーーーーーーッ!!!!!」 その日僕は敵の本拠地に来てまで、自分の妻によってボコボコにされた。 なんだか俺ってこんなんばっかだね……時々泣きたくなります。 【ケース297:中井出博光/タッカラプトポッポルンガポピリットパロスペシャル!!】 藍田二等からの通達を受けてエルメテウスに降りたのは、 各地に散らばった猛者たちを呼び戻してからだった。 中井出「ここが空に浮かんだ聖地ボ・タ……モンスターユニオンか」 麻衣香「すっごい景色……移動し続けてるから場所も確実に確定できるものじゃないし」 田辺 「記憶陣でもないもんかな。テイルズシリーズであるようなセーブポイントとか」 総員 『そんなもん敵の本拠地にあるわけねーだろ』 田辺 「なんでこんな時だけ常識人になるんだよ!!」 中井出「いや、違うな……。     ゲームの中においては、既にダンジョンにセーブポイントがあるのは常識。     だからこそその逆を取るのが正しいのだ」 田辺 「けどさ、ダンジョンの中にセーブポイントが無いゲームだってあるだろ?     神父や王様に話し掛けなきゃ行動を記憶してもらえないようなヤツとか」 中井出「……今すぐ忘れなさい」 田辺 「……そうだな」 あの頃僕らは若かった。 今でもそういうシステムなのかはもう解らんが。 中井出「というわけでナギーよ」 ナギー『なんじゃ?』 中井出「貴様にはそういったパゥワーは無いのか?復活場所を作れるとかそういうの」 ナギー『ないのじゃ。あれはヒロミツの力であろ?     ヒロミツならば出来るのではないのかの?』 中井出「ただでさえこの人数を復活魔術で囲ってるんだぞ。そこまで力を回せるもんか」 ナギー『な、なるほどの……ヒロミツは凄いのじゃ。これだけの人数を……』 シード『僕も早く立派になれるよう、一層精進します!』 中井出「…………」 総員 (微妙な顔してる……咄嗟についたウソが取り返しのつかないものになっていく様を     唇を噛んで見届けるしかない気弱な少年みたいな顔だ……) あのさ、だから聞こえてるってばよ。 しかしそれを言ったらまた話が無意味に広がりそうなので言わない。 ウフフ、僕って大人。 岡田 「そうか……立派なエロマニアにおなり」 中井出「ベンハァーーーーッ!!!」 岡田 「《バゴシャォン!!》ヘモジィイーーーーーッ!!!」 突如として眩暈を起こすような不吉なことを言いおる岡田に愛の鉄拳をプレゼント! 僕子供でいい!だから殴る蹴るどつく!! 中井出「こ、この子は立派な悪魔超人になるのだーーーっ!     妙なことを吹き込むのはやめてもらおうか〜〜〜っ!!」 岡田 「あんたの方がよっぽど妙なこと吹き込んどるわぁーーーっ!!」 麻衣香「あぁはいはい、魔物の巣窟で喧嘩なんてやめてよもう」 中井出「お、おおーーーっ」 岡田 「そ、そうであったーーーっ」 見ればそこらじゅうにモンスターが居る! こんな状況で騒ぎでもしたら大変なことに……おお恐ろしい!! 彰利 「フフフ……なにを考えてるのか想像に容易いぜ」 藍田 「な、なに!?貴様生きていたのか!?」 彰利 「妻に連れて行かれただけで殺されると思われる俺の日常ってなに!?     あ、いや、ごほん。とにかく、貴様らの心配は今、無に帰すこととなる」 中井出「ヌ?それは何故だ?」 彰利 「何故って我らの勢力も一部を抜かして全員連れてきたからだ」 中井出「勢力を?お前の勢力って───」 凍弥 「うーわー、結婚式に呼ばれた時の空中庭園も凄かったけど、ここも相当だな……」 浩介 「おおまったくだ。なぁブラザー」 浩之 「おおその通りだ。なぁブラザー」 聖  「もう勝手にどこかに行かないでくださいね……」 椛  「次逃げたらひどいよ……」 ホホー、確かにゾロゾロとニューフェイスが集まっている。 当然その中には彰利の妻たちも居て……しかし。 中井出「これで心配が無に帰すって、ちと大袈裟じゃないか?」 彰利 「フフフ、ヤツを見てもまだそんなことが言えるかな?」 中井出「あ〜〜〜ん?……な、なにーーーっ!!?」 藍田 「あ、あいつはーーーっ!!」 彰利が促す方向を見やると、そこにはとんでもないヤツが居た!! い、いけない!ヤツを野放しにすれば、そりゃあ心配なんてものは無に帰しちまう!! 佐古田「敵がこんなに居るッス!早速経験値に変えるッス!!」 中井出「や、やぁああめぇえええろぉおおおおおおおっ!!!」 俺は叫んだ!喉からあらんかぎりの声を出したつもりで叫んだ! だが!ああだが!全ては遅すぎたのだ!! あいつがやめろと叫んだ程度で止まる女なら、誰も苦労なんぞしなかったのだ!!  バゴシャォンッ!! ブルゴーレム『グオォッ!!?』 佐古田   「あん?なにッス?なにか言ったッス?」 総員    『攻撃してから訊き返すなぁあああっ!!!』 こうして俺の心配は無となった。 敵が突っ込んできてしまった以上、 敵が突っ込んでくるか来ないかなんて考えても無駄だからだ。 中井出「ち、ちぃっくしょおおおおっ!!     こうなったらヒヨッ子ども!敵全てを蹴散らすぞぉおおっ!!」 総員 『サッ……サーイェッサー!!』 中井出「それから彰利一等兵!貴様は佐古田の存在を知り、     尚且つヤツならばこんな事態を平気で巻き起こすことを知っていながら     ほうっておいたその罪において!!貴様にはあることを実行してもらう!」 彰利 「あ〜〜〜ん?」 中井出「モンスターハンターのじいさんの真似はいい!!     貴様にはこれより、この場に“神父”を転移で連れてきてもらう!!」 彰利 「ゲ、ゲェエエーーーーーッ!!!     ちょ、お待ち!それが処罰っていくらなんでもあんまりじゃ───!!」 中井出「いいからやれ!やるのだ!これは提督命令である!!     やらなければ貴様にはキャベツ地獄を味わってもらう!!」 彰利 「ヒィ!?あ、だ、だがそれしきのことでこの俺が怯むとでも───」 中井出「じゃあ中学時代で俺しか知らない貴様の恥ずかしい過去を話して聞かせる。     過去の映像にさえ入れなかったディレクターズカットだが」 彰利 「僕、頑張るよ!!」 とても清々しい笑顔だったという。 けどまあ転移出来るなら案外簡単に成功するだろう。 さあ、あとは我らが神父が来るまでここで耐え忍んでいればいいだけのこと!! 中井出「いくぞーーっ!ヒヨッ子どもぉーーーっ!!」 総員 『オリャサーーーッ!!!』 存分に暴れてくれようぞ!! 我らの力、とくと味わうがいい晦め!! 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