───戻ってきた世界/まずするべきことは……───
【ケース351:弦月彰利/遠い日のノスタル爺】 ズキィーーーーーン!! 彰利 「いたやぁああーーーーーーっ!!!」 大激痛とともに眼が覚めた。 いつの間に気を失ってたのか───なんて考えるまでもなく、 倒れていた自分と周りの景色で理解に至る。 空を仰ごうにも存在する遮蔽物……つまり天井と、 周りを囲う壁はひどく見慣れたものだった。 彰利 「悠介の……部屋……?」 つまり現実世界。 見れば他の民たちも起き出しては、 悲鳴なのかシビレたような声なのかイマイチ判断がつかない奇声をあげたりしている。 だが俺はそんなことよりも、なにより精霊たちに囲まれ、 ぐったりとしている悠介の姿に心を焦らせた。 彰利 「悠───いがっ……!?」 だがゲームの中で散々と暴れ回っていたにも関わらず、 本体は全く動いていなかったという事実が体を完全にナマらせていた。 けど少しずつ解きほぐすなんて面倒なことはゴメンだ。 だから俺は体を一度完全な黒に変えるとナマった体を崩し、 体を再び再構築することで事無きを得た。 彰利 「スッピー!」 ノート『騒ぐな、気が散る』 彰利 「ぬっ……む……」 間近で見た悠介の状態は、お世辞にも大丈夫といえるようなものじゃあなかった。 体が竜化と神化と死神化が同時別箇所に発動しているような状態で、 その異常変化に体がついていけずに血を吐き出してぐったりとしていた。 まるで車に惹かれた動物だ……見るに耐えない。 彰利 「……治りそうか?」 ノート『なんとかする。だが“人間”の回路を殺したのは早計が過ぎたな……反省点だ』 彰利 「人間の部分?」 シルフ『マスターが精霊になる際、イドが殺したものだ。     しかしイドなら───殺したものの記憶くらい持っているな?』 イド 『断ると言ったら?』 シルフ『もちろん貴様を除いた私達全ての精霊が貴様の相手をする』 イド 『……チッ』 シルフさんの鋭い眼光を見て舌を鳴らしたイド助さん。 どうやら諦めてくれたのか、悠介の額に指を置くと、何かを念じて戻ってきた。 イド 『やってやるのは復活までだ。     安定させるのは俺の得意分野じゃないし、望むところでもない』 シルフ『イド!貴様という者は───!』 ノート『騒ぐなシルフ。安定はマスターに任せればいい。     そも、勝手に安定だのを進めて怒られるのは、それを促した者だ』 シルフ『それはそうだが……』 ディー『わたしたちは今まで通り、マスターを信じていればいい……そういうことですね』 ウィル『しかしあのマスターがこうも簡単に……。     やはり無理があったのではないのか、スピリットオブノート』 ノート『不可能、無理などという泣き言は聞かん。相手は同じ“晦悠介”だ。     時という大きな壁はあるだろうが、     いつかは辿り着く最果てならば努力でなんとかならないわけがない』 彰利 「ウヒャア……言うこと厳しいね相変わらず」 しかも悠介にばっかり。 これってもしや愛? 彰利 「お、俺になにか出来ることはないかね?」 ノート『あるぞ。とっておきのものだ』 彰利 「おお!そりゃなにかね!?」 ノート『黙っていろ』 彰利 「OK解った!オイラやるYO!!ってなんじゃあそりゃあ!!」 ノート『静かにしろ、気が散ると言っている。     皆、ゲームと全員分の精神安定で疲れている。そこにきてマスターのこの状態だ。     我々が誰と契約しているお蔭で地界に存在出来ているか、     汝に解らない筈がないだろう』 彰利 「グ、グウウ……!!」 ノート『幸いここには大樹がある。     今はマスターを外へ連れ、休ませることだけに集中する。     騒ぐなとは言わん。だが騒ぐのなら屋敷の中か、外出した時のみにしろ』 彰利 「お、おーしゃー!     そこんとこ、ゾンビが如く蠢き出した猛者どもにきっちり言ってくるけぇのぉ!」 そうと決まれば善は急げ! なにを持って善と言うのかは度外視するとして、この原中が彰利! 友が苦しんでいるというのにそれを黙って見過ごせるほどクズでは無い! 彰利 「て───あ……」 ……そっか、そうだよな。 ヒロラインでルドラが言ってたのはつまりこういうことだったんだ。 守りたいものが苦しんでいるのに黙ってられるわけがない。 まして悠介にはそれが多すぎる。 俺だって、友などに自分の子孫を頼むとか言われてたら、ずっと守っていくに違いない。 彰利 「……でも認めるわけにはいかないんだよな……。     認めちまったら、俺達の未来は───」 気をしっかりと持たなきゃならない。 自分達が辿るだろう未来のためにも。 でも教訓としては受け入れようと心に誓った。 彰利 「守りたいもの、か……」 例えば悠介と世界そのものが敵対した時、 俺は悠介と自分の妻達が居るほう、どっちを選ぶんだろうか。 そんなことを考えて、その先に滅びと絶望を味わった親友の未来を小さく想像した。 ───……。 ……。 彰利 「つーわけだ!よいかね!?     既にスッピーたち精霊の皆様は外に出た!おまけにルナっちも!     騒ぐのなら屋敷の中!もしくは外出してどっか別の場所で騒ぐこと!OKね!?」 藍田 「ジョワジョワ〜〜〜ッ、わ、解ったぜ〜〜〜っ!」 丘野 「ヌワヌワヌワ、お安い御用だ〜〜〜っ」 中井出「しかし彰利一等兵、晦はそんなにまで酷い状況なのか?」 彰利 「オウヨ!それはもう見るに耐えないくらいに悲惨な有様じゃーーーっ!!     だから興味本位で見に行ったりなんぞしたらそれこそオメェ……食われるぜ?」 夜華 「食われる?なににだ」 彰利 「え?ベヒーモスとかに」 総員 『怖ッッ!!』 中井出「よ、よし!我ら総員、全力を以って見舞いにはいかないものとする!!     他に確認することなど皆無!イェア・ゲッドラァック!ライク・ファイクミー!」 ザザッ! 総員 『Sir(サー)!!YesSir(イェッサー)!!』 皆々様と同じく、アタイもビッシィイと足を揃えて叫んだ。 いくらアタイでも、相手側にとっちゃあ別ではないでしょうかなねィェ。 しかし残念だ……これでは悠介と遊べないではないか。 藍田 「しかし、そうなると……どうしたもんかな」 丘野 「そうでござるな。騒ぐなと言われると、流石に心の巴里に火が着かんでござる」 閏璃 「庭で騒ぐなってことなら、ここで大いに騒げばいいんじゃないか?」 丘野 「……解ってねぇでござるなぁ」 蒲田 「騒ぐ騒がないに関わらず、人命がかかっているような状況。     さらに騒げば彼の危険度が増すのではという疑いがあるならば、     素直に騒げんというもの」 下田 「まして、彼は我らが原中の一員。我らは既に一種の家族めいた存在。     コヨーテは群れは作らんが家族は死んでも守るのだ」 彰利 「キミ、それ言いたかっただけでしょ」 しかしそれは案外本当だったりするのよね。 我らはともに正直にぶつかる猛者。 だからこそ、誰かが危機に陥ればそれを見過ごすことなど無理なのだ。 程度の低い危機ならば平気で蹴落とすけど、さすがに命までともなるとね。 中井出「まあしかし、なんだ。まずは……」 ゴギュルギュギュウゥウウ〜〜〜………… 総員 『腹ごしらえかなぁ……』 満場一致の答えだった。 彰利 「うっしゃあならばこのアタイ、思いっきり腕を振るっちゃうぜ!?」 鷹志 「海原雄山にならないなら大歓迎だが」 彰利 「おおよ!こんな時にまでそげな無粋なことはせんよ!任せたまえ!」 柿崎 「今まで無粋って解ってたのにやってたのかよ……」 フォル『まあまあ稔さま。言わせておいてさしあげましょう』 柿崎 「え?あ、ああ、そうだな、フォルネリアァアアーーーッ!!?」 閏璃 「なにぃ!?どうした柿!入れ歯でも取れたのか!?」 柿崎 「なんで真っ先に思いつくのが入れ歯なんだよ!     大体俺入れ歯なんてつけてねぇよ!そうじゃなくて!フォルネリアが……!」 来流美「……あら?そ、そういえばあっちにもここじゃあ見慣れないお子さん達が……」 ナギー『う、うぐぐ……な、なんなのじゃー……?』 シード『う……?ドリアード……?なんでここに……、こ、ここは何処だ……?     僕はマクスウェルのもとで修行をしていた筈なのに……』 彰利 「あれまあ……」 見れば、部屋の隅っこにドリッ子ナギナギとシードバルカンが。 もしや……ネックレスの所為で誤って飛ばされてきた? ……在り得るねィェ〜。 精霊の皆様方、悠介があんな状態だった所為でそうとう慌ててただろうし。 ともなれば、現界させるのは“ネックレスをした者”って区別で こっちに呼び戻した可能性は高い……高いぜ? 遥一郎「どうなってるんだ……?まさかまたルシファー事件みたいな例で……?」 雪音 「じゃあ戦うの?」 遥一郎「戦わん。どうしてお前はそう好戦的なんだよ……」 真由美「大丈夫なのかな、あの世界に居たってことは精神体ってことなんだよね?     だったら今の状態はそのままっていうわけで───」 皆様もざわざわと混乱してきておるよ。 中井出「ようこそナギー!そしてシードよ!     ここが我ら原中が住まう世界!その名も地界!」 藍田 「ジョワジョワジョワ、歓迎するぜ〜〜〜っ!」 丘野 「ヌワッヌワッヌワッ、ゆ、ゆっくりしていけ〜〜〜っ!」 蒲田 「今のとこ、どもる必要あるか?」 丘野 「キン肉マンネタなんだからカタいこと言いっこ無しでござるよ」 それに対し、まったく混乱しない猛者ども。 すげぇ、さすが原中。 ナギー『うぐ……?よく解らないのじゃー……のうヒロミツ、ここは何処じゃ……?     何処かの宿なのかの……?』 中井出「ええいナギーよなにを言っている!ここは地界だと言っておろーが!     シャキっとせんかシャキっと!」 ナギー『ま、待つのじゃ……状況に付いていけんのじゃ……。     確かわしはヒロミツともに行動していて、それで……』 中井出「ハァアーーリアァーーーップ!!!」 ナギー『!!───イェッサァ!!《ビッシィ!!》』 中井出「うむよし!状況整理など必要無し!     己に解らぬ事態が起こったのなら、それさえ楽しむのが原ソウル!!     無駄な悩みは捨ててしまおう!必要な時だけ悩むのだ!     そしてそれは今ではない!」 ナギー『そ、そうかの……今が一番問題なのだと思うのじゃー……』 シード『あの、父上……ここは本当にフェルダールなのですか?』 中井出「……なにそれ」 藍田 「フェルダール?知らねー」 ナギー『何を言っておるのじゃ。わしらの住む世界の名なのじゃ。知らぬわけがなかろ』 中井出「……いえあの、初耳ですが」 藍田 「あれ?なんつーかもっと別な名前だったような気がするんだが……。     クレアチオン、だっけ?ともかくそんな名前だった気がする」 丘野 「イセリア殿あたりがコロコロ変えているのではないでござろうか」 総員 『あ〜納得』 揃いも揃ってウムウムと頷いておがったとしぇ。 対するイセリッ子はゲームの安定のために精魂使い果たしたのか、ぐったりしてる。 おっほっほ、額に肉でも書いてくれようかね。 中井出「ともかくここは地界という世界の昂風街という場所だ。解るな?」 藍田 「その説明だけで解ったらすげぇって、提督」 ナギー『……?建物がいっぱいなのじゃ。ここは何処かの街中なのか』 中井出「この世界、何処をとっても街中みたいなもんだけどな……」 藍田 「ヒロラインから戻ると結構ボーゼンとしちまうよな〜。     あっちは自然が溢れすぎてるし」 ナギー『ヒロ……?よく解らんのじゃ』 中井出「いやいやまあまあ、俺としてはお前らがあの中だけの存在じゃなくて安心した。     外に出た途端に行動停止とかになったらどうしようかとか恐れてたのは事実だし」 藍田 「あ、そりゃあるな」 彰利 「でもあそこがどういうとこにあるのかは教えん方向でお願いね?     混乱したら大変ダーヨ?恐らく“力”自体はそのまま備わってるだろうから、     暴れ出したら昂風街消滅の見出しが明日の朝刊に載るやもしれん」 とはいっても現在は早朝だったらしい。 ようやく白み始めた空の先、ゆっくりと明るくなってゆく見慣れた情景がそこにあった。 うん、悠介なら今から起き出して料理するような時間だ。 俺はといえば……俺もそうかも。 なにせ妻達のメシャーの用意したり、洗濯したりと大忙しですから。 もう既に俺ってば主夫ですよ?オッホッホ。……悠介には負けるけど。 ルナっちが家事全般不得意だから、家事の大半は悠介がやっている。 大半っつーか全部か。 我が家は粉雪とか春菜とか夜華さんがちょくちょくと手伝ってくれるしね。 夜華さんには絶対に料理を作らせないのが暗黙のルールだけど。 相変わらずなのよね、口内江戸っ子症候群。 彰利 「したらオイラ作ってくるよ。どんなんがいい?」 総員 『美味いものをとにかくいっぱい!!』 彰利 「ぎょ、御意……」 どうやらナマった体が食事を欲しているらしい。 って、そらそうか。 ヒロラインで鍛えた体が現実世界の体に浸透していけば、 その成長の分だけ栄養を欲するってもんだ。 それに精神世界でメシを食うのは精神安定のため。 精神は満たされても腹は満たされないってことなのかもしれん。 彰利 「ではスタミナのつくものを作ってくるぜ〜〜〜っ」 藍田 「ジョワジョワジョワ、おおーーーっ、任せたぜ〜〜〜っ」 深冬 「わたしはお父さんの料理が食べたいです……」 彰利 「あの、ミッフィーちゃん?悲しくなるようなこと言わんといて」 くそう、誰かの料理は家庭の味には勝てないもんなのかゴッド。 ちくしょう心から美味いって言わせてくれるわ! 日本料理がなんぼのもんじゃい! ───……。 ……。 ややあって─── 彰利 「どうだぁーーーーーっ!!」 ジャジャーーーン!! 総員 『ゲ、ゲェエーーーーーーーーッ!!!!』 全力っ……全力をだしたっ……! これがこの俺の全力っ……! 見ろ…………この絢爛豪華なる食事の量…………っ! もちろん一品一品の素晴らしさも俺が出せる至高…………っ! 閏璃 「な、なんつー量を……!」 雪音 「これ、全部食べていいの?」 田辺 「一人で食う気か!?」 総員 『このクズが!!』 中井出「腹が減っているのは貴様だけじゃないんだぞ!!」 雪音 「だ、誰も全部食べるなんて言ってないよー!」 中井出「黙れクズが!!」 総員 『死ね!!』 雪音 「う、ううー!ホギッちゃぁああん!みんながヒドイよぅー!」 遥一郎「黙れクズが!!」 総員 『死ね!!』 雪音 「うあーん!ホギッちゃんまでヒドイー!」 遥一郎「いや、一度言ってみたかったんだ。     というかそれでみんなノってくるとは夢にも思わなかった」 総員 『我ら原中、その場のノリを主とする修羅』 彰利 「オーハイハイ、騒ぎはいいから食してごろうじろ。不味くはねぇ筈だから」 貴族御用達の長テーブルにズラァリと並べられた料理たちを前に、 人々がゴ、ゴクッ!と喉を鳴らす。 もちろんそげな衝動を抑える必要なぞ皆無なので、 さっさと座っていただこうと思ったわけですが─── 夜華 「彰衛門。椅子が足りないぞ」 彰利 「なんと!?……アラホント」 圧倒的に椅子が足りなかった。 ウムムムー、こういう場合にこそ悠介が居ると、ポポイと創造しちまうんだが……。 彰利 「よし!ではここはオイラの黒で代用しよう!千切れて象れ!俺の武装鎌筋!」 説明しよう!武装鎌筋(ぶそうれんきん)
とは俺が武装に使う黒の筋肉を使った奥義である! え?ええ、名前は今適当に作りました。 しかも大層な叫び方だったわりに、ただ黒を千切って椅子に変えるだけです。 彰利 「ではこれをどうぞ。足りなかったら幾つでも象りましょうぞ」 夜華 「あ、ああ……すまない。しかし平気なのか?この黒は彰衛門自身なんだろう?     ……うん?彰衛門自身?」 彰利 「ウィ?如何された?」 夜華 「……待て。それじゃあ、なんだ。この椅子に座るということは、     彰衛門の上に座るようなものなのか?」 彰利 「お?……おお、言われてみれば」 夜華 「っ!い、いらんいらんこんなもの!なんて破廉恥なんだ貴様は!!」 彰利 「ええっ!?なんでよ!     そりゃあかつてのオイラは破廉恥で通ってたけど今は違うよ!?」 夜華 「黙れ!そそそんな男子の身に腰を預けるなどででで出来るものかっ!」 彰利 「へ?……ハハハハァ〜〜〜ン?     夜華さんたらまぁたそげなことで恥ずかしがっておるのかねぇ〜〜〜っ?     ていうかいつまでウヴ少女なんですかキミ!     これはアタイから切除した時点でアタイの意志なんざ込められておらんのよ!     ただ意識した形を象ってるだけで、用が済めばただの黒になるの!     だからOKね!?べつにこれに誰かが乗ったからって     感触がオイラのところに来るなんてことはないのよ!」 夜華 「う……ぐ……ほ、本当だろうな……」 彰利 「彰衛門ウソつかない!」 夜華 「うそをつけ!!」 彰利 「ゲゲエ即答だ!!夜華さんたらなんてヒドイ!」 つーか俺、彰衛門ウソつかないって言うと大抵“うそつけ”って言われてる気がする……。 俺ってよっぽど信用ねぇんだなぁ……って、そりゃ当たり前か。 いやぁ、自分でも自分の信用度を信用出来ないのも珍しいもんじゃぜ? 彰利 「ともかーく!座らんことにはメシもゆっくり食えんデショ!     さあ持ってけ!オイラの体の一部を持っていって腰を下ろすがいいさーーーっ!」 凍弥 「わざわざ相手が引くようなこと言うなよ彰衛門!」 彰利 「なんで!?面白いじゃん!!     アンパンマンだって頭をあげてカバオくん助けてるし!     つーかアレって絶対に子供向けじゃねぇと思うだボク!     だって胴体にさえ繋がれば声帯も現れるパンですよ!?     それってもうホントに“頭”じゃん!     それを千切っては食い千切っては食い……!」 下田 「ベンハァーーーッ!!」 彰利 「《ドス!》ベンッ!!」 蒲田 「食事前にそういう不気味なことを言うヤツはこうだ!みんなぁ!やっちめぇ!!」 総員 『オォオーーーーーッ!!!』 なんと!原中の猛者どもが僕を殴ったのちに羽交い絞めにし、 揃いも揃って─── 蒲田 「アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ♪     キャン・ギィ〜〜ビュ〜〜・ギャァ〜〜ッツビィ〜〜〜ッ♪     ギャァ〜〜〜ッツビィ〜〜〜〜〜ッ♪     ギャァ〜〜〜ッツビィイイ〜〜〜〜〜ッ♪」 グニグニメタメタメメタァ!!!! ───と、人の顔面を渾身の力でマッサージし始めたのだッッ!! 彰利 「いででいでででギャアこれ地味に痛ぇ!!」 藍田 「私は貴方にギャッツビーを与えることが出来ます!」 丘野 「ギャッツビー・ギャッツビー!!」 中井出「アイキャンギブユーギャッツビー!!」 グニグニグニィイイ!!メキメキメキメキ!!!! 彰利 「ぎゃあああああああああああああ!!!!マジで痛い!やめっ!やめてぇええ!     メキメキなってるメキメキ!これオムタク(大村拓也)でも耐えられねぇって!」 田辺 「素晴らしい〜〜汗を〜〜かこお〜〜っ♪     汗をかくって素晴らしい〜〜〜〜っ♪」 総員 『ギャアッツビィイ〜〜〜〜〜〜〜ッ♪     ギャアッツビィイイイイーーーーーーーッ!!!』 メキメキグニグニメリキキキキ……!! 彰利 「ギャアーーーーッ!!これもうマッサージの音じゃねぇって!     頬骨とか顎骨とか軋んでるって!やめてやめてぇええ!!」 清水 「かぁ〜みがぁ〜たキィ〜メてぇ生きィてゆきましょぉ〜〜っ!!」 灯村 「人生〜!たぁ〜〜のしぃ〜〜むだぁ〜〜けたぁ〜〜のしんだらっ!」 島田 「ハイッ!!」 総員 『おっつかぁ〜〜〜れさんっ!!』 藍田 「ギャッツビー!ギャッツビー!!」 メキメキメキメキ…………!!バゴォッ!! 彰利  「ギョアァアーーーーーーッ!!!」 藍田  「ゲエ!!あまりのマッサージの素晴らしさに顎が外れた!!」 蒲田  「貴様がマッサージ中に喋るからだぞ!!」 島田  「クズが!」 田圃家族『死ね!!』 彰利  「へめぇはぁ〜〜〜〜〜っ……!!!」(訳:てめぇら) くそうみんな物凄い怪力になりやがって……! ていうか普通に力発揮するなよちくしょう……おお痛い……。 彰利 「はおッ!《シャクンッ!》……美しい……」 とりあえず顎が外れたことで解放されたオイラは、顎をはめ込んで一息。 おお、こればっかりは涙無しには語れない。 しかし視線をテーブルに戻してみれば、もはや待てぬと動き出した人々が椅子をどかし、 まるでパーティー会場の場のように取り皿を手に持ってはモグモグと食べていた。 彰利 「こ、これ!なんとお行儀の悪い!」 佐古田「うるせーッス!!最早貴様らの悶着をいちいち見てては餓死するだけッス!」 浩介 「うむ!今回ばかりは佐古田好恵に同意する!」 浩之 「うーむ、しかしこの鶏肉のなんと美味いこと……!」 凍弥 「ほら椛、これでいいか?」 椛  「すいません凍弥さん、取ってもらって」 雪音 「取ったぁーーーっ!!」 遥一郎「だわっ!?こ、こらっ!テーブルにまだまだあるのに人のを取るなっ!」 雪音 「甘いよホギッちゃん!人生はいつでも焼肉定食なんだよ!」 遥一郎「それを言うなら弱肉強食だ!」 レイラ「はい澄音さん、どうぞ」 澄音 「うん、ありがとうレイラ」 サクラ「プリンは無いです?」 ノア 「開始早々にデザートを用意する人は居ません」 閏璃 「あ、鷹志、そこの醤油取ってくれ」 鷹志 「なんだって豪華絢爛の席に普通に醤油が置かれてるかねぇ……ホレ」 真由美「そこは作った人と食べる人の味覚の差を考慮して、じゃないかな」 鷹志 「あ……なるほど」 来流美「言ったって始まらないでしょ。ほら由未絵、あんたももっと食べなさい。     ただでさえちっこくて痩せてるんだから」 閏璃 「と言いつつ、由未絵のプロポーションが羨ましい来流美なのだった」 来流美「……喧嘩売ってるなら買うわよ」 由未絵「わ、わ、ダメだよ来流美ちゃん!」 閏璃 「悪かった来流美……ピーマンやるから許してくれ」 来流美「謝るフリして嫌いなものを譲らないっ!」 御手洗「あはははっ、凍弥、だったら僕が貰うよ。     がっつくようだけど、ピーマンは好物なんだ」 総員 『───……!!』 御手洗「……え?あの……なんでみんなでそんな、     バケモノを見るみたいな目で見るのかな……」 岡田 「すげぇ……」 瀬戸 「ピーマンが好物だなんて……」 御手洗「……ねぇ鷹志、僕はなにか妙なことを言ったかい……?」 鷹志 「ふぅむ……どうやらここに居る大半の人々がピーマンが嫌いらしい」 御手洗「そ、そうなのかい?こんなに美味しいのに……」 フォル『さあ稔さま?わたしが食べさせてさしあげます』 柿崎 「い、いやっ……ほんといいからっ……」 閏璃 「なあパーシモン」 柿崎 「毒なら要らんっ!!」 俊也 「……うん、相変わらずだな、彰利の腕の良さは」 佐知子「料理の腕だけはね。くやしいけど」 夏純 「……、……《もくもくもくもく》」 俊也 「あんまり急いで食べると喉詰まらせるぞ」 彰利 「………」 なんつーかもうお行儀どころじゃござーませんでした。 ああもうなんたることか。 とんだパーティー会場だ。 とはいえ楽しむ御仁に今さら行儀がどうのと言ってもしょうがないことさ。 紳士だ、紳士になるんだ。 豆村 「いや美味いなコレ!なんだよ親父!いっつも作る料理って手ェ抜いてたのか!?」 刹那 「おお美味いやれ美味い!」 柾樹 「ぬおっ!?ちょっと待て豆村!それは俺が狙ってたヤツだぞ!」 豆村 「ウヒャヒャヒャヒャ馬鹿めが!油断してる方が悪いのさ!!」 柾樹 「なにくそそいやぁーーーっ!!!」 豆村 「《バクゥ!》ゲェーーーッ!!て、てめぇ人様の箸から料理を奪うなど……!」 柾樹 「フッ……箸と箸でモノを掴むのはいけない……と来れば、     口で奪い返すしかないだろう……?」 紗弥香「……えっと。柾樹ちゃん、性格変わった?」 悠季美「はい……これではまるで───」 刹那 「あ、ああ……昔の悪ガキの柾樹そのまんまだ……」 彰利 「……ふむん?どうやらホンマに大丈夫のようやね」 深冬 「叔父様……」 彰利 「“お兄さん”ね?えー、そげなわけで。     今そこにおる柾樹は正真正銘霧波川柾樹なのであしからず」 豆村 「ウヒャ?正真正銘って……なんだいそれ、     まるで今までがニセモノみたいじゃないか」 彰利 「ニセモノとは言わんけどね。まあ今のそやつが通常通りって言うのか言わんのか。     えーと、マサキチー?」 柾樹 「んあ?なに?」 飯を口に掻っ込み、咀嚼して飲み下した柾樹がこちらへと歩いてくる。 そげな柾樹の首を腕で絡めとるようにして引き寄せると、 その無防備な耳へとそっと愛を囁いた。 彰利 (……ルドラが中に居た時のこと、覚えとる?) 柾樹 (……はい、実は) 彰利 (……なるほど、その大食いはそれを忘れるための暴走かね?) 柾樹 (いろんな人を破壊してきた感触が手に残ってるみたいで気持ち悪いんです……。     正直、肉類は食べたくない気分ですけど、周りに気を使われるだろうから……) 彰利 (そかそか。オッケー、キミは柾樹だ、確かに柾樹。     今までの記憶もちゃあんとあるってことだよね?) 柾樹 (うん、そうなります。それに……ルドラの記憶も) 彰利 (……キッツイ?) 柾樹 (正直に言うと、この記憶があるだけで人が嫌いになります。     でも俺は俺だし、何百年も生きるわけでもないから……。     それに俺、今ここに居る人達のこと、好きです。嫌いになんかなれない。     だから今まで感情が死んでいた分、思いっきり楽しみたいと思ってます) 彰利 (そかそか。ちゃんと感情は戻っておるのね?) 柾樹 (子供の頃の感情みたいなものらしくてちょっと戸惑ってますけど、なんとか。     時々ヘンなことするかもしれませんけど、見逃してやってください) 彰利 (ぃやだぁ) 柾樹 (健に似てる……っ!) それだけ言うとパッと柾樹を離し、 首を傾げているガキャアどもに極上ガイアスマイルを進呈。 よきかなよきかな、あとは野となれ山となれ。 夜華 「彰衛門」 彰利 「お?おや夜華さん」 夜華 「その、なんだ。ほら。と、取ってきてやったぞ」 彰利 「OH?」 スッと差し出されたのは皿だった。 もちろん皿だけじゃあござんせん、その上には料理が乗せられておったとさ。 夜華 「まだ何も食べていないだろう。     作った本人が箸をつけないのでは、労いにもならない。     だ、だから……ほら」 彰利 「お、おおお……」 夜華さんてば時々こうしてやさしいところがあるから好きなのよね。 なんていうかもう、真っ赤な顔がステキにチャームです。 ───ハッ!?いや待て!?もしやそう見せかけておいてこれには毒が!? 彰利 「クッ……クォックォックォッ……愚かなり夜華さん……。     普段からそげな気の利いたことをする人ではない夜華さんが、     急にこげなことをする……それはつまり、この僕を毒殺するために他ならない!」 ガガァ〜〜〜〜ン!! 総員 『な、なんだってぇーーーーーーーっ!!!?』 夜華 「な、なにを言っている!わわわたしはただあまり食が進んでいないようだから、     つつ、妻……として、当然のことをだなっ……!!」 彰利 「何が狙いだコノヤロォーーーッ!!我が遺産か!?もしや保険金!?     俺ゃそんなもんに入る必要ねぇから保険なんてかかってねぇぞ!?」 夜華 「か、金だと!?わたしがそんなもののために     貴様に料理を持ってきたと思っているのか!?」 彰利 「……え?違うの?」 夜華 「当たり前だ馬鹿者!!」 彰利 「馬鹿とはなんだコノヤロウ!!」 ウムム〜〜、しかし珍しいと思ったんだから仕方ねーべや?ねぇ? 夜華さんがオイラに料理を取ってきてくれるんですよ?そりゃもう驚くべや?ねぇ? 真穂 「弦月くん、篠瀬さんはね?周りの女の人が男の人に料理を取ってあげたり、     男の人が女の人に料理を取っている姿を見て、自分も《ゴキィ!》うきゅう!?」 なにやら真穂さんが語りかけてきてくれたんだが、 途中で夜華さんにゴキリと首を捻られていた。 おお、ありゃ痛いね。 うん、見るからに痛い。 夜華 「ばばばばばばばばかっ!ばかだお前はっ!     わわわたしがそんなことを羨ましがるわけがないだろうっ!     い、いいか彰衛門!違うんだからなっ!わわわたしは断じてっ!     料理を取ってもらった者が嬉しそうに笑っていたのを見て羨ましいなどと!     そうだそんなことを思うわけがないだろう!?     そんな、穏やかに笑みながら接しているのを見て、自分もなど……!」 真穂 「あ、あいたたた……!首が……首が……!」 粉雪 「夜華、顔真っ赤」 夜華 「そんなことはないっ!」 春菜 「じゃあアッくんの顔をそのままじぃ〜〜っと見つめてみて?     ウソじゃないなら動揺もしないと思うし」 夜華 「なっ!何故わたしがそんなことをっ……!」 仁美 「大丈夫大丈夫、恥ずかしがってないなら簡単だよ、ほら」 夜華 「あっ!こらっ!やめろ貴様ら!四人がかりで卑怯だとは思わないのかっ!!」 四人 『全然』 夜華 「貴様らあぁああーーーーっ!!!」 夜華さんが思いっきり遊ばれております。 うんうん、解るよその気持ち。 妙に生真面目だからついつい遊びたくなるんだよね。 何故って反応が面白いから。 とまあそんなこんなでズズイと僕の前に顔を突き出される夜華さん。 ……なんつーかギロチンを待つ受刑者を見ているようだった。 夜華 「こ、こらっ……離せっ……!」 春菜 「ダメダメ。さ、アッくん、顔を近づけてみて?」 彰利 「あのー、なんだってこんな状況に?」 春菜 「夜華の意地っ張りと素直じゃないところを直してみようかな〜って」 彰利 「ああそりゃ無理だ、だって夜華さん筋金入りだもん」 夜華 「なっ……それはどういう意味だ彰衛門!!」 真穂 「即答だったね……」 粉雪 「そうだね……」 仁美 「アキちゃん、遠慮ってものを知らないから」 春菜 「とにかく、ほら。じぃ〜〜〜っと夜華の目を見ててみて?     それで夜華が目を逸らさなかったら照れてるわけじゃないって認めるから」 夜華 「い、いいぞっ!?わたしは照れてなどいないのだからなっ!     さあ来るがいい彰衛門!わたしは逃げも隠れもしない!」 春菜 「うわー……場の雰囲気があっと言う間におふざけ劇場から決戦の場に……」 粉雪 「まあ……夜華だし」 真穂 「篠瀬さんだし……」 仁美 「そういう性格してそうだもんね……」 夜華 「どういう意味だそれはぁああっ!!」 そういう意味なんだと思うガネ。 とまあそんなこんなでやっぱり解放されない夜華さんが不憫で、 さらに言えば俺も面白そうではあると踏んだので夜華さんの目を零距離で見つめ始めた。 夜華 「うっ……」 彰利 「…………《じーーー》」 夜華 「う、う……《かぁああっ……》」 よく口が触れそうなくらいの距離とか鼻が触れそうなくらいの距離とか言うもんだが、 今回は敢えて鼻をくっつけております。 だからもう吐息なんてバリバリにかかってるだっぜぃ? 夜華 「あ、う、うあ……!!」 彰利 「《じーーーー》」 しかし……なんだね? なにをしてるわけでもないのに物凄い速度で夜華さんの顔が真っ赤に。 けれど視線を外さないのは彼女なりの意地なのでしょーか。 ふーむ……じゃあ例えば別の行動とったりしたらもっと真っ赤になったりする? ……おお、そういやよく漫画とかであったっけ。 額にぶっちゅするとか、誤って鼻にぶっちゅするとか。 ならば敢えて演出困難とされる希少価値、鼻にぶっちゅを見舞ってくれよう。 うっふっふ、これで夜華さんも紅蓮顔の持ち主となるに違うねー。 そげなわけでオイラはちょっと体勢を高くして、鼻に─── 夜華 「くっ───!もうだめ《もちゅっ》ふぐっ!?」 彰利 「……むぐ?(訳:オウ?)」 妻四人『なぁっ!?』 ……ハテ。 おかしい、オイラは確か鼻にチスをしようとした筈なのに、 このしっとりとしていて柔らかな感触はどうだ。 彰利 (……………) ポク、ポク、ポク、チーーーン♪ ……おお、どうやら耐え切れなくなった夜華さんがその体勢からか、 顔を上に逸らした時に丁度口が重なってしまったらしい。 いや……これはなんとも……。 視線だけを外せば、メシを食い散らかしていた筈の皆様が口々に “ブラボ〜〜〜”と言いながら涙を流して拍手していた。 ……あの、なんでしょうねこの状況。 目の前には紅蓮顔の夜華さん、周りには涙ながらに拍手する皆様、 そして……夜華さんの後ろには、夜華さんを押さえたままあわあわと硬直状態の妻四人。 彰利 (えーと…………) 周りは拍手。 そして、普段ならこげなことになれば怒りだす妻たちは動かない。 夜華さんは……真っ赤ながらも口を離そうとはしない。 つまり!この状況から導かれる答えとはッッ!! 彰利 (オイラたち───祝福されてる!?) これだッ!もう間違いなし!! ならば遠慮は無用! 僕はヤケクソじみた心境に陥るや、覚悟を決めて夜華さんにディープなキスをし始めた! 夜華 「んぐっ!?むぐぐっ!?」 OHジュテーム。 夜華さんの唇を押し開き、 侵入させた我がタン(舌)が夜華さんの口内でやさしく蠢きゴリャア!! 彰利 「いってぇええーーーーーーーっ!!!!」 思いっきり噛まれました。 おお!舌から黒い血液がチューーッと噴水のように! つーかどういう力で噛めばここまで血が出るの!? 夜華 「う、あわっ……!?す、すすすまない彰衛門!     その、い、嫌だったわけじゃないんだ!た、ただあまりに急で驚いたから……!」 彰利 「ひゃからっへほりゃはんはひ───フホッ!?」 うおっ!?まるで喋れてねぇ!こりゃいったいどうなっとるん!? 中井出「おおっ!彰利一等兵の舌がまるで     ジャックハンマーに敗北したマホメド・アライジュニアのように!」 藍田 「おお!今にも千切れんばかりだ!」 彰利 「ふへっ!?」 なんとそげな状況に!? ええいともかく接合だ!治れ治れ───ザシャア。 彰利 「OH?」 春菜 「……見つめてとは言ったけど、キスまでしろとは言ってないんだけどなぁ……」 粉雪 「しかも大衆の前で舌まで入れちゃうんだ……」 彰利 「ア、アゥワワワ……!!」 え……し、死ぬ? 彰利 「真穂さん助けてぇえ!!」 真穂 「ヤダ」 彰利 「ホゲェーーーーーーッ!!?じゃあキリュっち!」 仁美 「おまけみたいに言われたからやだ」 彰利 「ゲ、ゲゲェーーーーーーッ!!」 ひでぇ……誰も助けてくれない。 皆様拍手して未だにブラボー言ってるし、 最後の頼みの綱の夜華さんは自分がなにをされたのかじっくり思い出してしまったようで、 顔を真っ赤にして俯いてしまっておるし。 ああ……死ぬ……死ぬな……こりゃ……。 終わった……終わったんだ……。 彰利 「姫ぇえええーーーーーーーっ!!!!ドゴゴシャメキャゴシャガンゴンガン!! 彰利 「ギャアーーーーーーーッ!!!!」 最後にプリンスオブペルシャのラストの真似をしてみたが、 気を逸らすどころか何故かより強力な力によってボコボコにされた。 Next Menu back