───冒険の書181/平和な日々はロビンだよ───
【ケース487:中井出博光(再デリア)/ぴっかぴかがんばれまけるな】 丘野 「じゃ、拙者はこの忍術書一式と“ボジョレー・ヌワヌ・ワイン”を買うでござる」 中井出『合計80000$さね』 丘野 「うう……高いでござるな……。む、睦月、お金を貸してほしいでござるよ」 殊戸瀬「また無駄遣いして……」 丘野 「ち、違うでござるよ!これはなんというかそのー、男のロマンでござる!     忍者としてコレクター魂……ではなかったでござる!     忍魂を解放してでござるな!と、ともかく貸してほしいでござる!」 殊戸瀬「……本当にまからないの?」 小さく困った顔を覗かせて、俺に語りかけてくる殊戸瀬二等。 ……珍しいこともあるもんだ。 また辛辣な言葉でもかけてくるかと思ってたのに。 そしてさらにヤツのことだから僕の正体にも気づいてると思ったのに。 中井出『そうさね……じゃあお前さん、そこの忍者と熱烈キスをしな』 殊戸瀬「《グボンッ!》ひあっ!?」 中井出『そしたらまけてあげてもいいがね』 岡田 「おお慈悲だ!老婆からの慈悲だ!」 飯田 「きっと若いモンの愛に飢えてるんだ!     さあ殊戸瀬!見せてやれ貴様と丘野との愛を!!」 迫る猛者ども! 真っ赤になる殊戸瀬二等! ジリジリと間合いを詰められ、さあさあと促された結果─── 殊戸瀬「……絶対無理」 丘野 「《グサッ》……」 殊戸瀬「……ムリ」 丘野 「《グサグサッ!》……!」 絶対無理と言い放ち、さらに追い討ちとしてムリと言ってくださった。 お蔭で丘野くんはダブルダメージで切なそうな顔してる。 飯田 「い、いやいや殊戸瀬さん?」 岡田 「そんなこと言ったら     老婆がせっかくくれた割引のチャンスが水泡に帰しますのよ?」 殊戸瀬「……ムリ、ムリ……《ブンブン》」 藍田 「おお、全力で首振ってるな」 丘野 「《グサグサトストス……!》ほっ……ほら見ろ!こんなに嫌がってんじゃねーか!     女相手にデリカシーねぇぞテメーら!!     睦月の気持ちも考えろ!」(←ちょっとショック) 殊戸瀬「えっ……」 総員 (相変わらず空気読めねーよなアイツ……) 丘野 「大体いくら気心知れた猛者どもの前だからって     人前で堂々と接吻なんて出来るわけねーだろバカども!」 殊戸瀬「ちっ、ちが」 丘野 「こんな個人の人権無視した企画《まちゅっ!》ふぐっ!?」 殊戸瀬「───〜〜……!」 ざわ……! 岡田 「いっ……」 総員 『いったーーーっ!!殊戸瀬がいったァーーーーーッ!!』 中井出『ハイそれじゃ買っとくれ』 総員 『ウオッ!?自分で言っといてあっさり流しやがったこのクズが!』 中井出『全品10000$引きしてやるからとっとと買うんだよ』 総員 『なに!?マジかテメー!!』 田辺 「え、えーとあのー、     それって俺のマネー10000$がキャッシュバックされることは……」 三島 「おおっ!田辺が復活した!」 藤堂 「金の話になった途端だ!この金の亡者が!」 総員 『クズが!!』 田辺 「純粋にクラスメイツの復活を喜べよ!で、返金は!?」 中井出『なに言ってんだい返すわけないだろう!』 田辺 「ひでぇ!俺買い損じゃん!!」 中井出『だったら返品するのかい?     今なら知人のダニエルってヤツに口づけ吸引してもらって     血肉を取り出せるんだけどね』 田辺 「すんませんっしたァアアーーーーーーッ!!!     俺!我がままッしたァ!!もう言いませんから勘弁してくっさぁああい!!」 土下座までされて全力で謝られてしまった……やっぱダニエルは嫌だよなぁ。 もちろんこの博光も猛者の一人として、ヤツという存在自体が心の底から苦手である。 藍田 「話終わったか?じゃ、俺はこの……     クイックチャンネルってのと“ハウスジョワカレー”を」 中井出『お目が高いねぇ。合計50000$だよ』 藍田 「うわやっぱ高ぇなオイ……値段を見て驚愕で、     口で言われて大驚愕だよ……だが即金だ」 ガシャガシャチンッ♪《バザーが成立!50000$を手に入れた!》 ……うーん……今まで散々苦労して溜めてたのに、バザー開くだけでこうも金持ちに……。 なんか今俺、物凄く寂しい心を抱いてるよ……。 清水 「あ、じゃあ俺これ買うわ」 蒲田 「じゃ、俺はこれ」 佐東 「俺これもーらい!」 藤堂 「これは俺がもらったぜ〜〜〜っ!!」 と、寂しい思いを心の中に燻らせているうちにあれよあれよとなくなってゆく商品。 その対価として僕のおサイフはどんどんと巨大化してゆき…… ところで左団扇ってどうして左団扇っていうんだっけ? そんなことをふと思ってしまうほど、面白いくらいに金が集まってゆく……! 中井出(ぐ…………!) 至福…………!金っ…………!金っ…………! 金が転がってくる…………! 今まで…………どれだけ手を伸ばしても………… どれだけ涙を流しても…………溜まろうともしなかった…………金…………っ! それが今……目の前に…………っ! ジャラジャラと…………詰まれてゆく…………っ! 中井出(ぐっ…………ぐぐっ…………!) 法悦…………垂涎の至福…………! 金の海を泳ぐがごとくの圧倒的至福…………! 藍田 「いやー、いい買い物したったい」 丘野 「ありがとなー老婆ー」 中井出『クエッヒェヒェ、こっちこそありがとよ。     ところでおまえさんら、これから何処へ向かうのかね?』 ビシィと涙を止め、威厳を以って訊いてみました。 するとどうでしょう。 藍田 「弱体した提督と向き合ってもなぁって、     また提督と行動をともにしようと思ってたんだが」 丘野 「ここらには居なさそうなんでござるよね。     結局勉強が長引いた所為でサンタの手伝い出来なかったから、     これからいろいろと手伝おうと思ったんでござるが」 なんと藍田と丘野くんが僕の心配をしてくれているではないか……! 感動……!感動千万…………っ!! 岡田 「え?あと一回くらいバトって経験値手に入れる作戦は?」 藍田 「提督、今奇妙な試練を背負ってレベル半減してるから無駄だぞ?」 岡田 「じゃあ作戦は中止か」 …………感動が裸足で駆けていきました。 そりゃさ、こいつらに感動を求めるのは筋違いだなんてことは解りきってたことだけどさ。 ちなみに“こいつら”って喩えには俺も含めてるよ? ……話、戻そっか。うん。 中井出『提督ってヤツのことは知らないがね、     魔王はエーテルアロワノンに行くと言っていたよ。     そこで武器を合成してもらうんだとかなんとか言ってたねぇ』 藍田 「エーテルアロワノンって……」 丘野 「あの廃墟でござるか?」 蒲田 「エーテルアロワノンってあそこだろ?     俺達が降り立った途端に斉王に襲われて潰れた」 藍田 「そうそう。今さらそんなところになんの用があるってんだ?」 丘野 「武器を合成って……もしやそこに隠れた名匠でも?」 あ……そっか。 そういや皆様エーテルアロワノンに自然が戻ったのを知らんのだっけ。 中井出『クエッヒェッヒェ、おやおや知らんのかい?     エーテルアロワノンは今、魔王と然の精霊と魔王の子の力によって、     再びかつての花舞う都へと姿を変えたんだよ?』 総員 『ええっ!?マジで!?』 藍田 「すげぇや!さっすが天下の中井出さんだ!」 丘野 「よもやあのアンデッドパークを花舞う都に戻せるとは……!!     驚いたぜ提督!いやさ提督殿!     魔王になっても地道にクエストをこなしていたとは!     その生き様にだけはシビレて憧れるでござるよ!!」 蒲田 「そんじゃどうすっぺか」 藍田 「俺は提督追ってみようと思うけど。その方がクエスト盛り沢山っぽいし」 おお藍田二等……貴様という男は……! 我がドラゴンバスタークエストに参加してくれるというのか……!? ……いや違う!違うよ僕! ドラゴンバスターじゃなくて宝玉バスターだよ! ドラゴンとは無理に戦わなくてもいいんだよ! 水島 「あ、わたしは守護竜ってやつを一度見てみたいかも」 沢村 「あ、それ同感」 神楽 「我ら原中の陸海空……その思いは多分常に一緒」 田辺 「勇気あるなぁ美空」 水島 「なに言ってんの一郎。あんたも来るのよ?」 田辺 「え?俺も?」 沢村 「当然広史もね」 永田 「え?俺も?」 神楽 「しょ〜うじ♪」 蒲田 「……解ったよ……行くよ……」 神楽 「や、なんでそんなに絶望的なのさ」 蒲田 「意味はない」 陸海空ファミリーが仲間に加わった! ……俺のじゃないけどね? 水島 「というわけでわたしたちは行くことが大決定しました」 美奈 「あ、じゃあわたしも行くよ。冴ちゃんもくるよね?」 柴野 「うえっ!?え、えーと……し、慎一!」 飯田 「フフフ……お、俺は行く気満々だぜ〜〜〜〜っ!!」 柴野 「うわー……わ、解ったわよぅ!わたしとて原中のはしくれ!     ドラゴンを生で見たくないと言ったら虚言の王になっちゃうわ!」 美奈 「じゃ、孝道も」 島田 「も、もちろんさ!」 灯村 「フフフ、島田が行くならこの灯村、黙っちゃいられねぇ。もちろん奈々子も」 吾妻 「えぇっ!?わたしも!?い、いやいやいやっ、わたし黙ってるからさぁ!」 総員 『だめだ』 吾妻 「うわヒドイ!!」 僕らに情などないのだ。 ということでぞくぞくとメンバーが揃っていっている。 ……つーかこの調子だと全員来そうだ。 だったら最初からみんなで行くぜ〜〜〜っと盛り上がればいいのに。 ……さすがの猛者でもドラゴンバトルは躊躇するか。 そりゃするよね。僕だって嫌だもの。 吾妻 「じゃあナッち!道連れ!」 内海 「望むところだ」 中村 「漢らしぃィイーーーーッ!!」 内海 「当然重敏もよ?」 中村 「ヒィッ!?」 藍田 「誰か僕の〜」 島田 「フゥッ!」 岡田 「火を消して〜」 飯田 「ミィッ!」 下田 「飛ばしてくれ」 永田 「ヨォッ!」 総員 『イェ〜イイェエ〜♪』 中村 「人の悲鳴を勝手に修羅にすんなてめぇら!!」 中村の悲鳴を見事に銀魂EDの修羅にしてました。 あのヒーフーミーヨーにはなんの意味があるのかなと考えたことはあるが、 テンポが滅茶苦茶好きなのでもうどうでもいい。 綴理 「解ってる……解ってるわ……」 瀬戸 「あなたは修羅……修羅なんだってことを……」 七尾 「雲無しの午後には修羅が騒ぐんだってことも……」 中村 「べつに騒がねぇよ!騒ぐっていうなら心の巴里が燃え盛るくらいだっての!」 綴理 「で、どうするの重ちー。わたしらは行くけど」 瀬戸 「えぇっ!?ちょっとなんでそんな決定してんの!?」 中村 「つーか重ちー言うな!!重敏だっつの!」 七尾 「とっ……俊久!一緒に来てくれるよね!?」 佐東 「はいはい……行くよ行きますよ……」 藤堂 「となると……」 皆川 「パターンからして俺達も行かなきゃいけないわけね……。     豪気なのも大概にしとけよ籐香てめぇ」 綴理 「ククク……我ら夫婦、連れ添った時から一連托生よ」 皆川 「贅沢言わねぇからさ……もうちょっと女らしくできない?」 綴理 「隆平……!わたしを助けると思って一緒に来て……!」 皆川 「すまんやっぱいーワ」 綴理 「どういう意味よそれ!」 いやいや綴理二等、皆川二等の顔をよく見てみるのだ。 顔真っ赤にしてニヤケてるぞ。 多分相当ハートにヒットしたんだろう。 中井出『面倒くさい子らだね。行くヤツが手ェ上げればそれで済むんじゃないのかい?』 藍田 「なにを言うか老婆てめぇ。号令は提督の役目だ。俺達がやったら意味がない」 丘野 「我ら原中、そういうところだけは頑なに譲らぬ修羅よ」 殊戸瀬「……あの掛け声は提督がやるからこそ響く」 夏子 「不思議と徹るのよね、提督さんの声って」 麻衣香「だから断る。ともなれば地道に確認とるしかないわけだけど……。     じゃあ試しに、ヒロちゃんの跡を追う気がある人〜」 総員 『ついていきやすぜ提督夫人!!』 麻衣香「えぇええっ!?やっ……て、提督夫人とかそういうの関係なしにっ!」 藍田 「おお……提督夫人が戸惑ってらっしゃるぞ」 丘野 「どうしたんでござろうか……」 彰利 「きっとトイレが近いのよ」 麻衣香「そんなことないわよぅっ!!     ていうか弦月くんいつからそこ居たの!?」 彰利 「今!なにやら騒がしいからやってきました!     ところでなんなのこの集い。路地裏住人にでもなったの?     それともオニオンズ団の集い?」 藍田 「いやそれがさ、この老婆がレアアイテム売ってくれてさ」 彰利 「なに!?マジかテメー!───僕にも売ってください」 テメーとか言われたのにいきなり下手に出られました。 とことん行動パターンの読めぬ男よ弦月彰利……。 中井出『クエッヒェヒェ、悪いがもう全部売れちまったよ』 彰利 「なんだとてめぇ!彼らには売れて僕には売れないというのか老婆この野郎!!」 中井出『老婆この野郎!?』 藍田 「ジョワジョワジョワ、遅れた貴様が悪いのだ弦月よ」 丘野 「ヌワヌワヌワ、その通りよ。     遅れてきたくせにガタガタぬかすとは随分と小さき男よ〜〜〜っ!     これがロビン王朝の貴公子とくるのだからな〜〜〜っ!」 彰利 「う、うっさいやい!貴様らだって無かったとしたら怒ってたでしょ!?」 総員 『当たり前だ!見縊るな!!』 彰利 「なんだとコノヤロー!だったらツッコむなや!!     ていうかどんなの買ったの?僕にも見せて?」 藍田 「俺はハウスジョワカレー」 丘野 「拙者はボジョレー・ヌワヌ・ワイン」 彰利 「……ナニソレ」 藍田 「食べるとライトニングに変身出来るようになる」 丘野 「飲むとサンダーに変身出来るようになるでござる」 彰利 「キミオリバになれりゃ十分っしょ!?よこせ!横流しなさい!それ僕のだぞ!!」 藍田 「な、なに後から来て勝手言ってんだテメー!!これは俺のだ!」 彰利 「おー!?なんだコラやんのかコラ!!」 藍田 「やらねぇよ!これは俺のなんだからやる意味ねぇだろうが!」 総員 『まったくだ!!』 彰利 「グ、ググーーー」 いや、ググーじゃねぇって。 彰利 「だったらなにかよこせてめぇら!オイラが買い取ってやるから!さぁ!」 藍田 「じゃあこのアイアンを50000$で買い取ってくれ」 彰利 「買いませんよそんなの!!     この老婆から買ったものをなにかプリーズと言っておるのです!     誰か多めに買ったやつとか居るっしょ!?」 藍田 「じゃあこのアイアンを50000$で買い取ってくれ」 彰利 「だから買わねーって言ってんでしょ!?     なにキミそのアイアンここで買ったの!?」 藍田 「いや、初期の頃拾ったブツ」 彰利 「尚更にいらんよ!つーか高ッ!アイアン高ッ!!FF11の馬鹿バザーかよ!!」 藍田 「ぬう、我がまま星人め。埒があかんな───ヘイ丘野!」 丘野 「おお〜〜〜っ!!いくぞ藍田〜〜〜っ!!」 ギシャアと藍田と丘野くんの目が光る! 輝く眼光!やがて鋭い覇気とともに取り出したのは!! 藍田&丘野『変ッ身ッ!』 なんとこの博光が売ったハウスジョワカレーとボジョレーヌワヌワイン!! それを一気に食ったり流し込んだりする藍田と丘野くん! するとどうだ! ライトニング「ジョワジョワジョワ……!」 サンダー  「ヌワッヌワッヌワッ……!」 ゴファアシャアアという鋭い光とともに変身を果たすではないか!! ……で、そんな眩い瞬間の最中、影でコソコソと変身を実行してるヤツが一人。 彰利 (ヒョオオ〜〜〜ッ!!《グワキィ!!》) ……彰利である。 どうやらロビンに変身中のようだが……やっぱりロビンだけは随分と時間がかかるらしい。 ガニマタフルチンで横回転する友を見て、俺は涙を流さずにはいられなかった。 ライトニング「時間超人一号……ライトニング!」 サンダー  「時間超人二号……サンダー!」 ロビン   「《シュタッ!》時間超人三号……ロビンマスク!」 総員    『ロビンマスクに時間関係ねーだろ!!』 ロビン   「なんだとてめぇ!人がせっかく二人の変身にまぎれて変身したってのに!        オメーらアレだぞ!別のところに注目させといて        別のことをするのはマジシャンの基本なんだぞ!」 総員    『だからロビンマスク関係ねーだろ!!』 ロビン   「ドフィドフィドフィ、それはどうかな?        今の私ならば時間跳躍くらいお茶の子さいさいで《ガシィ!》おや?」 サンダー  「いけねぇなぁ〜〜〜っ!油断は禁物ーーーーーッ!!」 ロビン   「《ガキィ!》グワラア……!!」 岡田    「あ、ああ〜〜〜っ!        サンダーが三角絞めでロビンマスクの頚動脈を締め上げる〜〜〜っ!!」 飯田    「つーかグワラアって……全然痛そうじゃないんだが」 まったくだったが、ともかくサンダーとなった丘野くんがロビンの右腕を取り、 スタンディング三角絞めの体勢に入る! が、次の瞬間一方でそれを阻止しようと伸びる左腕を捕らえる影が!! ライトニング「ジョワジョワジョワ!サンダーよ!いいな!        オレも仲間に入れてくれーーーっ!!」 その影とはなんとライトニング! ロビンの左腕を捕らえ、こちらもサンダーと同じく三角絞めの体勢を取るのだ! 島田  「ま、まさか三角絞めのツープラトンなんて〜〜〜っ!?」 総員  『……………………』 清水  「篠瀬さんが居ないから“あなた”って言ってくれる人が居ないな」 岡田  「篠瀬さんが居たとしてもやってくれるかどうか……」 時間超人『雷三角絞めーーーっ!!!グワァキィ!!!ガク。 岡田    「お……落ちたーーーっ!!ロビンがーーーっ!!」 総員    『早すぎだろオイ!!』 サンダー  「ようしとどめだーーーっ!!」 清水    「な、なんじゃなんじゃ!?」 三島    「ア、アア〜〜ッ!じ、時間超人がロビンをパワーボムをするように捕らえ、        その状態のままブリッジして        自分の足とロビンの足で立つように土台を作った〜〜〜っ!!」 藤堂    「み、見ろ〜〜〜っ!        ライトニングのヤツがサンダーの膝の上に逆立ちし───」 皆川    「おおーーーっ時間超人ライトニングの両脚が        時計長針の形になったぞーーーっ!」 逆立ち状態のライトニングの足が確かに長針の形に変化してゆく! もちろんそれは時間を刻むためなどではなく、 失神中のロビンをに死の刻印を刻むためのもの───! ライトニング「ロビンよこれでおまえはおしまいだーーーっ!!        くらえーーーっ!“死時計の刻印(デスウォッチブランディング)ーーーーーッ”!!」 グサァ!! ロビン「フォォ〜〜〜ッ!!《シャアア……サラサラ……》」 総員 『ロビーーーーーン!!』 ライトニングの長針となった両脚がロビンの胸に突き刺さると、 ロビンは奇妙な叫びをあげて力尽きてしまった……。 岡田 「……つーか最後のって悲鳴だったのか?」 島田 「フォォ〜〜ッて」 灯村 「………」 飯田 「………」 総員 『───……行くか』 実に無意味な時間を過ごしたような気がした。 【ケース488:中井出博光(再クロンキック)/プラトニックな鯉が死体】 ゾザザザザザザザッ!!! ロビン「お、おのれ〜〜〜っこの超人紳士たるこのロビンマスクを     こうもおちょくるやつらなど……あれ?」 中井出「オワッ!?───な、なんだいまた来たのかい』 猛者どもが去ってからしばらく。 そろそろ俺も行こうかという時にロビンが戻ってきやがった。 そのためカタチを戻そうとしていたブリュンヒルデに意志を通すのをやめ、 待機することに……。 ロビン「ウムムム〜〜〜〜ッ、老婆よ」 中井出『な、なんだい』 ロビン「このロビン、さっきから嫌な感じをひしひしと感じていたのだが。     ここに悠介居ない?な〜んか臭うのよね。神臭いっての?」 中井出『知らないねぇ』 ロビン「フフフ、他の者は騙せてもこのロビンは騙せん!貴様の後ろに気配を感じるぞ!」 バババババッ!! 中井出『こ、これっ!およしっ!』 彰利……っていうかむしろロビンが妙な動きで我が背後に回りこむ! だが───計画通り! ロビン「───!そ、それみたことか〜〜〜っ!     やはり居るでは《ザブシャアッ!!》ギャアーーーーッ!!」 倒れる晦を見て多少なりとも動揺したロビンの背中を剣で斬り裂く!! 殺気でも感じ取ったのか咄嗟に避けやがったが─── ロビン「き、貴様なにをゲェエエ中井出ェエーーーッ!!?」 中井出「だから貴様は甘いというのだ彰利一等兵!倒れる友を見て動揺!     斬られても戦闘体勢を取るのが遅い!なっとらん!!」 ロビン「ちぃいい!よもやあの老婆が貴様だったとは───《ゾリュンッ!》』 相手が俺だと解るや変身を解き、オーダーを解放してレベルを倍化させる彰利! だが甘い! 彰利 『ドフィドフィドフィ……!     レベル半分の貴様ではもはやオーダーを解放した俺様には』 中井出「ならば唱えんマグニファイ!!《ジャガァッキィンッ!!》」 ピピンッ♪《中井出のステータスが倍化!!》 彰利 『───……卑怯だぞてめぇ!!』 中井出「ヌハハハハハ!!卑怯!卑怯か!最高の褒め言葉である!!」 彰利 『えぇっ!?そうなの!?』 中井出「人に正義などありはしない!人類是総て悪!!     正義は振りかざされた相手にとっちゃ悪でしかない!     だが悪は悪だ!故に掲げん悪の旗!!     卑怯で結構卑劣で結構我は進まん悪辣外道!!     俺はなんと言われようが“俺”を捨てるつもりはない!!」 彰利 『だとしてもキミに戦いとはなんぞやを教えられると悔しいんですけど!?』 中井出「当たり前だコノヤロー!!     適当なこと言ってるだけなんだから悔しいに決まってるだろーがーっ!!」 彰利 『デマカセだったのかよ!』 中井出「いや……俺としては甘さ云々が的中してることに驚きなんだけど」 彰利 『《グサァッ!》ウググーーーーッ!!』 何気にショックだったらしい彰利がキン肉マンのように唸った。 しかしすぐにクワッと気迫を取り戻すと、 モゲェエアアアとよく解らん奇声とともに襲い掛かってきた!! 中井出「あ、ちょっと待った」 彰利 『ぬっ!?なにかね!!』 だが止めた。 律儀に止まってくれるとは思わなかったけど。 中井出「実は僕、まだ武器合成してないんだ。だからこの戦い、預けない?」 彰利 『だめだ』 中井出「貴様には情ってものがねぇのか!!」 彰利 『ここで情かけたらキミパワーアップするだろうが!     言った筈ですよ!?ヒロラインで出会ったら手加減はせんぞと!!』 中井出「言われてないから見逃して?」 彰利 『言ったって言っとるでしょ!?大人しく我輩アポカリプスと戦いなさい!     この世界で貴様を倒すことは僕の帝王への道の第一歩と確実になりましょう!』 中井出「……え?もしかして俺って結構高評価されてるの?」 彰利 『いや……普通に考えて守護竜倒してるのキミだけだし。     カイザードラゴン倒した時点でキミ、     僕らの中じゃあ結構ウォンテッドされてるのよ?』 中井出「な、なんだってぇええええーーーーーーーっ!!?」 知らなかった……!この博光が賞金首まがいの扱いを受けていたなんて……! 中井出「うそつけこの野郎!ぼ、ぼぼぼ僕みたいな一市民が     そんなことになってるわけねぇだろうがこのクズが!!」 彰利 『さりげなくクズとか言うなこの野郎!!     なってるんだからしゃーねぇだろうが!だから大人しく俺と戦いなさい!     そうすりゃ俺はカイザードラゴンより上ということになるに違いねー!!     そ、そして勇者扱い!最強!だから死ね!』 中井出「レベル半分で試練中の俺倒してなんのステータスになるんだよ!!     い、嫌だぞ!僕はキミとは戦わない!僕にはやらねばならないことがあるのだ!」 彰利 『ククク、いいやキミは戦うぜ?何故なら僕は今、     キミの影を通してキミの背中に居るナギ子さんと種坊主に     影の刃を突きつけているのだからね』 中井出「なにぃ!?…………え?それがどうしたの?」 彰利 『え?…………いや、だからね?もしキミが戦う意思を見せないのなら、     影の刃が貴様の大事な子供たちを傷つけることになると、脅してるんですけど』 中井出「やれるものならやってみろ。     その時は僕の丸太のように大きな足がキミの股間を潰すことだろう」 彰利 『えぇっ!?ここ怯むところですよね!?卑怯だぞとか言って!』 中井出「生憎この博光に人質作戦なぞ通用せん」 彰利 『何処まで外道で逞しいのキミ!!     俺キミにだけは情がねぇのかとか言われたくありませんよ!?』 中井出「キョホホ……!     さあ、ナギーとシードを傷つけたくなければ俺を逃がすがいい……!!」 彰利 『ひ、卑怯だぞてめぇ!子供を盾に取るなんて!!』 悠介 「つーか普通に外道だな」 彰利 『オワァッ!?……ややっ!?悠介でねぇの!気絶してたわけじゃなかったの!?』 悠介 「いや、眠らされてた」 ぬう!しまったのんびりしすぎた! 晦一等兵が目覚めてしまうなんて想定外! 悠介 「さあ、提督よ……」 彰利 『二対一……卑怯とは言うまいね?』 中井出「思うんだけどさ、それって言うだけならタダだと思わないか?」 彰利 『あ、それ言えてるわ』 中井出「この卑怯者!悪漢めが!カス!ゴミ!クズっ……!!」 彰利 『ギィイイイイイイ!!タダでもそこまで言われるとやたら悔しい!!』 悠介 「というわけで死んでくれ提督!」 彰利 『死んでくれ中井出!』 彰利と晦が襲い掛かってきた! コマンドどうする!? 1:たたかう 2:まほう(スキル、アビリティなど) 3:ぼうぎょ 4:にげる 5:ばくち 結論:───2! 中井出「眠魚!“古代歌詞”(エンシェントリリック)!!」 彰利 『ぬっ!?』 悠介 「うわやべぇ!!彰利!アレ止めろ!眠り技だ!!」 彰利 『なんと!?ならば───弾け!“指閃小砲(ドイグト)”!!』 中井出「なにぃ!?《バジュゥンッ!》ギャアーーーーーッ!!!」 なんと!彰利が黒から引きずり出した鎌から弾丸が放たれ、 僕が手にとった眠魚を打ち落とした! 中井出「ち、ちぃい!」 だが諦めない!地面に落ちた眠魚を拾い、口に含んでボチュウンッ!! 中井出「ギャアーーーーーッ!!!」 がっ…………ダメ…………っ!! 口に含もうとしたらまた撃たれた! しかも今度は粉々だ! さらに言えば目の前には既に間合いを詰めてきた晦が!! 悠介 「その隙!もらったぁーーーーーっ!!」 中井出「おわわちょっと待ダイナマイトォ!!バァンッッガァアアアアッ!! 悠介 「ぶっはぁああああああっ!!?」 剣を振るおうとした晦が我が右拳を軸に回転した! キョホホ、なんと甘い……! 彰利 『た、たわけモーーーン!!不用意に突っ込みすぎですよキミ!!     中井出の戦闘スタイルは自由すぎるんだから、     どんな状態でも攻撃してくると考えねば!』 悠介 「だからって剣持ってるのに普通に《ドゴォンッ!》どぉわっ!?     ふ、普通に殴ってくるかぁっ!?」 地面への落下の際にもう一発をプレゼントと思ったが、 見事に体勢を立て直した彼は僕の拳を避けて、 バックステップで射程距離からの脱出を図りました。 つーか痛ッ!避けられた所為で地面殴っちまった拳が痛い!! くそうこんな時でもカッコつかない自分が悲しい……!! 悠介 「……なんか痛がってるんだが」 彰利 『こういう姿見ると、     強敵と戦うつもりで居る自分がアホみたく思えてくるのよね……』 中井出「うるさいよ!僕これでも頑張ってるよ!?一所懸命だよマジで!!」 彰利 『解ってるさ中井出よ!僕ももちろん手加減はせん!死ね!』 悠介 「そして俺も手加減はせん!安心して死ね!オーダー解放!《バシュンッ!》』 中井出「安心出来ねぇえーーーーーっ!!」 ホワイトとブラックの秩序が何故か僕を狙ってる! しかもここは人気の少ない路地裏……!助けなど来てはくれないのです……! 今にして思います……何故僕はこんなところで店を構えたのでしょうか……。 ち、ちぃいい!こうなったら! 中井出  「ブチ殺してくれるわぁーーーーっ!!!」 彰利&悠介『やかましぃいーーーーっ!!!』 人生いつでもヤケクソ気分。 僕はジークフリードを手に構え、襲い掛かる二人の秩序に向かって駆け出したのでした。 中井出「来るがいい秩序どもよ!猫たちによって鍛えられた楼観剣(ろうかんけん)!     我が剣に───斬れぬものなどあんまり無い!!」 悠介 『誇ることか!?それ!!』 中井出「やーかましい!!くらえィイイイイン!!」 悠介 (───彰利!俺が提督の一撃を受け止めるから、お前はその隙を!) 彰利 (オーライ!) なにか声が聞こえたような気もするけど一切無視!! 振り上げたジークフリードを、迫る晦目掛けて一気に振るう!! 悠介 『───!もらった!』 と、晦が腰から短刀を取り出し、 長刀と合わせて我が一撃を十字受けにて受け止めに入った! んだがギガガガガガガガガガゴバッフィィンッ!! 悠介 『ギャアーーーーーーッ!!!』 彰利 『オワッ!?悠介!?悠介ーーーっ!!』 受け止めた彼は受け止めきれず、 バキベキゴロゴロズシャーーアーーと路地裏の行き止まりまで吹っ飛んで、 壁に激突して動かなくなった。 彰利 『……な、なにーーーっ!!?貴様なにをしたァアア!!』 中井出「楼観剣!!一撃を10撃に変える珍妙奥義!3分に一回のステキ奥義です。     ちなみに空振りしても使ったことになるので融通利かないの」 彰利 『……キミさ、なんでもかんでも合成させるのやめといたほうがいいと思うよ?』 中井出「断る!何故なら武器の成長と冒険こそが俺の楽しみだからである!!     ちなみにさっきの一撃はどうせ晦が囮になるんだろうからと、     STRマックスの一撃を10撃に変えてみた一撃です」 彰利 (ああ……そりゃああそこまで吹っ飛ぶのも頷けるわ) 中井出「戦いは終わったのだ……ではさらば」 彰利 『アレェ!?ちょっとお待ちなさい!     まだこの俺との勝負が終わってねぇぞこの野郎!』 中井出「ば、ばかっ!俺はさっさと逃げ───じゃない!勝負を終わらせたかったんだよ!     言ったでしょ!?用があるのほんと!     “戦いは終わった”って思うことが大事だったの!解る!?」 彰利 『解らん!だから戦いませい!!』 うう……なんでこの人こんな時だけ戦う気満々なの? 俺早く猫のもとへ行きたいのに……。 普通に逃げたらヤツが覚醒するだろうから、 戦いに勝ったって名目で逃げようとしたのにチクショウ……。 中井出「ま、まあ落ち着けよ。ここでは街人に犠牲が出るかもしれないだろ?だ、だから」 彰利 『む。んじゃあ街の外出るか。全てはそこからだ』 中井出「ぬ、ぬう」 彰利 (ククク……そうやって時間が経てば経つほど、     貴様のマグニファイの効果時間は滅していくのだがね……!     せいぜい策を練るがいいさ……その時間の分、僕の優位は高まる) 彰利が先んじて歩いてゆく。 ……どうあっても諦めてはくれないようだった。 しかも気絶していた晦までもがムクリと起き上がり、 ふらふらしながらも彰利に続いて歩き出す始末。 ……くそ、どいつもこいつも僕を買い被りすぎなんだきっと。 俺を倒したところで名が上がるわけないじゃないか。 何故なら俺は─── 中井出「死ねぇえええーーーーーっ!!!」 彰利 『へ?おわおわぁああーーーーっ!!!』 悠介 『ちょ、ちょっと待ていきなり《ザゴフィィンッ!!》げはぁあっ!!?     かっ……こ、この……ぐはっ!《シャアア……キラキラ》』 彰利 『ゆ、悠介ーーーーっ!!』 こんなにも……外道なのだから!! 彰利 『き、貴様騙しやがったな!?』 中井出「ククク……魔王相手に油断する方が悪いのよ」 彰利 『街の人心配してたヤツの言葉じゃねぇえーーーーーーーっ!!!』 シュゴォンッ───ガンババババォオンッ!! 背後から晦を斬りコロがしたジークフリードを振るい、付着した血を爆裂させて拭い去る。 ううむ、今日も輝いてるぜ僕のジークフリード……! 風が出せないのは残念だけど、それでもキミは僕の大事な相棒さ……! さあ、ともにゆこうぞ!キミとならどんな強敵とも地獄を見ながら戦える! 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