───冒険の書276/窮地のロボは自爆する。10点 ○───
【ケース705:弦月彰利(再)/ライカンスローター】 死ュウウウウ…… 彰利 「わあ」 ミクさんはモンスターハウスの奥で煙を吐いて目ェ回してました。 その隣には気絶中のアルビノ。 そして、 チャチャブー『重火器が!火〜を噴いてぇ!イ〜レブンを!屠ってぇゆ〜くぅ!        綺麗ぃ〜〜〜〜ぃにぃ〜、(ぎゃく)()ぁ〜つです♪』 ……チャチャブーが。 何故かコードギアスの解読不能のリズムに合わせて、ユーフェミア皇女殿下を称えてる。 あれ?ユフィって皇女殿下でよかったんだっけ?まあいいや。 彰利    「貴様逃げたんじゃなかったの?」 チャチャブー『ミギ〜ミッミギ〜♪』 チャチャブーは、ダンスに夢中なんだ♪ ってくらいに、チャチャブーダンスを踊ってるチャチャブー。 アタイの質問はまるっきり無視です。 チャチャブー『今日からここを根城にすることにしました。その名も!合衆国日本!!』 彰利    「失せなさい」 チャチャブー『《ドムッ》ギャウッ!!』 軽く蹴ってみたら、弾む手応え……おお、蹴り心地いいゾこいつ!! チャチャブー『ミギギ……キサマら、モンスターキングさまのところに来る気、無いか?        我ら、魔物の世界、作る』 彰利    「作ってどうすんの?」 チャチャブー『争いが栄えない世界作りをしたいと思います。        今の人間天下の世の中よりも、自然と一体となって生きる世界作りを』 彰利    「………………理想論じゃねぇ……」 チャチャブー『実行しようともしないヤツがそんなこと言うもんじゃあありません』 ……なんか諭されたんですけど。 けどまあそうザマスね。 アタイだって月然力とかがあれば自給自足出来るし、 なのにやらないのは、やれるのにやらない我が儘だ。 彰利    「じゃけんども、それならべつにモンスター天下じゃなくてもいいっしょ。        人間どもに思い知らせて、そうなさい?と言えば」 チャチャブー『機械によって甘い汁を啜った人間、きっと機械を捨てられない。        だから我ら、機械、破壊スル。そうすれば人、機械から離れる』 彰利    「ふぅんむ……逆に躍起になって機械作りまくって、        モンスターどもに復讐すると思うんじゃけど?」 チャチャブー『その時は解らず屋ァー!と叫びつつ、鎮圧します。虐殺です』 言葉とともに我が眼前に出現するは、魔神カルキ。 さっきはなにやらギャースカ叫んでたが、どうやら普通にスタンドとして出せるらしい。 ……こいつ、もしかして中井出? 彰利    「ねぇ。キサマ、中井出?」 チャチャブー『否!姓はブレイバー!名はブレイバー!人呼んでブレイバーブレイバー!』 彰利    「中井出じゃぁねぇの?」 チャチャブー『しがない鬼面族です。モンスターキング様の言いつけで、        この闘技場に軟禁されているモンスター達を救いに来ました』 彰利    「ほへ〜……キングって、悠介じゃよね?」 チャチャブー『そうだ《どーーーん》』 彰利    「いや……なんでそこでキサマが胸張るンよ……」 チャチャブー『あ、ご紹介が遅れました。僕の魂のパートナー、魔人カルキです。        心に住まう僕らの妖精、おうムルの助けもあって、        現界できるようになりました。魔の人と書くほうね?        魔の神ではないのでご注意を』 ……ホエ? 彰利    「カルキって言やぁ魔神じゃろ?魔の神のほうの」 チャチャブー『魔の人です。他はどうかは知らんが、宅の可愛いカルキは魔人です』 彰利    「……そうなん?」 チャチャブー『そうなん』 ……調べるを発動。───《魔人カルキの強さは計り知れない!》 ……うおう、マジで魔人だわ。 しかも計り知れないって───ありゃ?追加詳細項目がある。 ………………チャチャブーは気づいてねーみたいだし、ちと覗いてみましょうか。  ◆魔人カルキ───まじんかるき  時の回廊に現れる……と見せかけ、現れないモンスター。  神に至れなかった出来損ないの仲魔であり、一種のバグ。  通常は魔神カルキだが、契約者の中身の弱さのためかどうなのか、こんな有様。  素晴らしき生き様を見せ付けたのち、死亡するとつくガーディアン効果───  守護される者の生き様がよほどにヘンテコだった故か、  神が宿るなど恐れ多かったらしい故の魔人。  しかし能力にそう変わりはなく、スタンドとして召喚されているこの状態では、  主とともに戦うことが可能。ただし基本としてのレベルが追いついていないため、  属性付加による能力、容姿変化は無いようだ。  契約者の魂のガーディアンとなっているため、常にともにある魔人。 ……。 ふむふむなるほど……やっぱスタンドみたいなもんなんか。 チャチャブー『分析は済んだかね?ならば逆立ちしたら勝てないことが解っただろう』 彰利    「ギャアバレてた!そして逆立ちして勝てるんなら誰も苦労はしねー!」 あの言葉、やっぱおかしいよね!?ねぇ!? 彰利    「てめぇナニモンだ……時の回廊に行ったことがあるンか……?」 チャチャブー『鬼山紋次郎……略してオニモンよ』 彰利    「うそつけてめぇ!やっぱ中井出だろ!正体見せろコノヤロー!!」 チャチャブー『ナニ言ウカ!キング様にトゲ頭に名を訊ねたらそう言え、言われた!』 彰利    「ゲゲェマジで!?あの悠介が!?」 チャチャブー『提督ならそうする、言ってた。俺、なんのことか、解らナイ』 彰利    「わあ」 いやほんと……な〜に考えてんすか僕の友……。 ……と油断させといてチャチャブーをキャッチング!! 彰利 「もぉおるぁっとぅぁあっ!!」 私立ジャスティス学園のエディットキャラのような声で一気に襲い掛かる!! が、立ちふさがるカルキがアタイを 彰利 「《バゴドバガガガガ!!》ふげぼげあがおごぶべべべべべぇえええい!!!!」 物凄いラッシュで殴ってきました。 グ、グゥウウ〜〜〜ッ!!スタンドってのはどうしてこう野蛮なのか〜〜〜っ!! いや、いきなり襲い掛かったアタイが言えた言葉じゃねーけど。 彰利 「あだだだだ……!こ、この野郎〜〜〜〜っ!」 カルキ『………《ゴゴゴゴゴゴ……!!》』 彰利 「グ、グウ……ムムウ……!」 物凄い威圧感だ……! 剣を使うでもなく馬に乗るでもなく、人であることを見せ付けるかのような徒手空拳。 仁王立ちで我が前に立つその姿……確かに魔神というよりは魔人である。 つーか喋らんのかね。……喋らないんだろうね。 みんな勘違いしがちだけど、スタンドって基本的に喋らないよね。 オラオラも無駄無駄も、言ってるのは主なんだよきっと。 いや、固定して見るのはいかんな。でもアタイはそういう風に思うとしよう。 違っててもべつにいいじゃない、楽しければ。 チャチャブー『ミギギギギ……!        属性行使は出来ないが、普通にスタンドとしてなら扱える。        なにせカルキの魂と灼闇を合わせたものだからな……。        火闇を自在に操れるなら、ソレを象ったものを動かすことも、        魂を託すことも造作もないこと……!        ……いや……出来るようにしてもらっただけなんだけどさ……』 彰利    「いちいち格好つかんヤツだねキミ……ほんと中井出みてぇだ」 チャチャブー『ミギギ……ソンナモノ、シラナイ』 ……中井出のこと言うと、やけにカタコトになるのが気になるんですけど。 まあいいコテ、アタイも賞品が無くなったんじゃあこげな場所に用はねーし。 そもそも早々に負けちまったわけで、最弱扱いされるかもだし。 ……よし、セレっち連れて新たな冒険に─── チャチャブー『ミギギギギ……!ちなみにツレの吸血鬼なら預かっている』 彰利    「なして!?ツレだなんて話した覚えはねーぜ!?」 チャチャブー『いえあの……裏方ブチノメシ祭りの時に見つかってしまって……。        泥棒は許しませんとか言って襲い掛かってきたから、        睡眠弾投げて拉致りました。最強』 彰利    「や、最強じゃねーべよ……」 チャチャブー『お黙りなさい!ともかく肉焼きセットを頭に被ることで、        このチャチャブーはクラスチェンジしてキングチャチャブーになったのだ!        いやまあ……お陰でカルキ召喚が出来るようになったようなもんだけど。        火が共通点だったってだけで、召喚するのがやっとなのはご愛嬌……だよ?        ぞ、属性攻撃とか特殊攻撃が出来ないからってなー!        僕のカルキは弱くなんかないんだぞー!?        ま、魔人だぞー!バカにすんなー!』 彰利    「バカはテメーデショ」 チャチャブー『真顔でなんとひどい!!』 いや……結構こいつ反応が面白い。 モンスターでもこげなやつがおるんじゃねぇ……。 彰利    「貴様さ、暇だったらアタイたちと来ない?        アタイたちこれから中井出っていう我らの提督を救いに、        エトノワールって帝国に乗り込むんだけど」 チャチャブー『馬鹿言う、ヨクナイ。その男、キングの言う提督?        デハそいつ、もう提督と違ウ。解散した、言ってた』 彰利    「ム。そりゃ確かに。じゃけんどね?経緯はどうあれ、        アタイらにとっちゃああいつは提督なんよ。        俺達ゃ仲間だ。原中っていう、一つの旗の下に集まった馬鹿どもだ。        忘れちまって、腐っちまったヤツはしょうがねぇ。        俺達は、互いが互いを信頼することで成立してた修羅たちだ。        ……あいつらにゃあもう、俺達への信頼はない。        ただのうるせぇクラスメイツってことになってる。        でもな、記憶を失ってでも、集まってくれたやつらが居た。        俺にゃあよ、それで十分なのよ」 チャチャブー『嘘だ!!』 彰利    「いきなりひでぇなコノヤロー!!なにがウソなものか!!」 いきなりウソ宣言っすか! エィイこの鬼面野郎、一発殴ってくれようか! チャチャブー『記憶を失ったのはやつらの本意ではない!無理矢理消されたものさ!        それは強制であって裏切りじゃない!!確かに辛いさ!苦しいさ!        知らない顔されて罵倒されて、苦しくない筈がない!        でもなー!俺はあいつらに裏切られたなんてこれっぽっちも思ってねぇ!!        あいつらは俺を仲間だって思ってくれてたからこそ!        簡単に許すなんてことをしなかったからこそ忘れちまったんだよ!        それの何処が裏切りだぁあっ!!俺は!俺は───俺……はうあ!!』 彰利    「………」 チャチャブー『…………エ、エート……違うヨ?僕チャチャブー《ずびしっ!》アウッ!』 無言でデコピンをしてやった。 それから頭をがしがしと掻いて、一言“すまん”と謝った。 彰利    「お前さ、ほんっと馬鹿だよな……。忘れられても貶されても、        殺されそうになって裏切りじゃないなんて……よく言える」 チャチャブー『なにを言っているのだ?        このチャチャブー、貴様がなにを言っているのかまるで解らん』 彰利    「レアアイテムあげるよ。正体を教えてくれたら」 チャチャブー『うん僕博光!!《メゴチュァア!!》ジェルァアアア!!!』 あっさり正体を明かした友達の顔面に、鋭く捻りを加えた拳を叩き込んだ。 彰利    「なんか悔しいよな……俺はお前ほど、        原中の連中を信じてなかったのかもしれない」 チャチャブー『オゲゲゲゲ……!殴った直後にシリアスって……!』 彰利    「キミ相手に気ィ使ってたらアタイがからかわれるっしょ」 チャチャブー『───なんでバレてるの!?エスパー!?』 彰利    「……はぁ……」 対人でアタイが溜め息吐くなんて珍しい状況じゃぜオイィ……。 でもまぁいいか、こいつのこういうところ、手放しで大好きだし。意味解んねーけど。 彰利    「あのな、聞いて驚くなよ?藍田と岡田がさ、キミのこと忘れてんのに、        キミの仲間になりたいっつってアタイと旅しとんのよ」 チャチャブー『わーびっくり!帰ってもらいなさい』 彰利    「アルェ!?なんか別の方向でアタイがびっくりだよ!        ちょいお待ち!せっかく来てくれてんのにそりゃねーべよ!」 チャチャブー『や、今ちょっと立て込んでてさ。俺こんな姿だろ?        俺の本拠地は猫の里だし、あそこもう人間の立ち入りを断固拒否してるし』 彰利    「ありゃ?猫の里見つけたん?つーかそうだよ、ナギ子とバルカンは?」 チャチャブー『それぞれ里親に会いに行っておるわ。ナギーは先代ドリアードに、        シードは魔王ナーヴェルブラングに』 彰利    「なんと!?ナーヴェルさんこの時代におるの!?」 こりゃあ驚きだぜ!? アタイ結局姿見てねぇから一度見てみたかったんよね! ……ム?でもお待ち? 彰利    「……中井出。そりゃあアレか?つまり二人に“帰れ”って───」 チャチャブー『うむ言った!!』 彰利    「うへぇ……てめぇねぇ、自分を慕ってる相手にそげなこと言うなんて……        ───どこまでフリーダムなんだ」 チャチャブー『アイラヴカップヌードル』 向き合い、ピシガシグッグと拳を合わせた。 ひどい?あんまり?そんなのは知らねー。 それぞれ考えがあってのことについて、 その場に居なかったアタイが何言ったって説得力ねーし。 彰利    「ま、それはいいや。大方マナの復活でも任せたんデショ。        ほいで?これから貴様どーするん?」 チャチャブー『うむ。まず本体の封印をなんとかしたいお年頃……博光です。        あ、それと今僕マラジンって名乗ってるから、マラジンって呼んで?』 彰利    「あらそうなん?ではマラジンとマラジン!?」 チャチャブー『え?なに?』 彰利    「いや呼んだんじゃねぇザマスよ!マラジン!?マラジンっていやぁ───」 チャチャブー『おいおいなんだよそんなに人の名前呼びまくって……照れるじゃないか』 彰利    「だから呼んでんじゃねぇってばさ!頬染めんな気色悪ぃ!!」 チャチャブー『馬鹿め!そんなものはこのマラジンの勝手だ!        人の人体反応にまで勝手な規制をかけないでもらいたいものだねクズが!』 彰利    「ゴギリギィイイイイイイイ!!        全力でむかつくところもてんで変わってねィェエエエーーーーッ!!!!」 ええいもういちいち人のペースを崩すことに長けてる野郎じゃねぇ!! だが構わぬ!こんなもんは話を進めたモン勝ちよ! 彰利  「マラジンっていやぁ帝国の現在の皇帝だろうが!      てめぇいつからそんなに偉くなったの!?」 マラジン『え?あの……皇帝になってからだけど……』 ……。 彰利  「あ……うん……そうだよね……」 マラジン『そ、そうだよ……当然じゃないか……』 彰利  「いや……うん……なんか悪かったね……勝手に怒鳴ったりして……」 マラジン『うん……いや……気にしてないから……』 何故だかちょっぴりしんみりムード。 ……その後、弾けるように笑い合ってバシバシと互いを叩き合った。 彰利  「姿変わってもほんっと変わってねぇねてめぇ!」 マラジン『ゴヘヘハハハハ!!この博光がそうそう変わるものか!変わるけど!』 彰利  「怖ぇえよ!もうちょいマシな笑い方できねぇの!?」 マラジン『別れて三日も経ってないのに、      変わってねぇとか言われる方の身にもなってください』 いや……そりゃそげな姿で再会を果たせば誰だって言いたくなるっしょ。 つーかなに?何故チャチャブー? 彰利  「キミさぁ……今度はなにしたん?そげな格好になったりして……」 マラジン『む、むう実は……』 彰利  「し、知っているのか雷電……!」 マラジン『う、うむ……あの日、修錬場で貴様らを見送ったあと、      精霊たちの油断を突いて僕もゲートに潜ったの』 彰利  「………」 うわぁ……スッピーたちの苦悩が目に浮かぶようだ……。 そげなとこでも常識破りやったんかこいつ……。 マラジン『なもんだからすぐさまゲートは閉じられたんだけど、      そんな狭間に巻き込まれた僕は、気がつくとこんな体に……!      武具全部が本体に残ったままクリスタル状態で、      だから武具に宿ってたもの全て使えなくなってるんだけどね?      代わりに霊章輪だけはあるから、      灼闇は使えるし“魂”のガーディアンのカルキも使用可能なの。      今のこのカルキは、その魂を灼闇の“デアボリス/魔人”に託して、      スタンドとして召喚してる状態ですな』 彰利  「うむ。よく解らん。よーするにスタンドっしょ?」 マラジン『うん。小難しいことなんてどうでもいいよ。スタンドさん万歳』 彰利  「万歳、スタンドさん」 モンスターの居ないモンスターハウスで無意味に万歳した。 ……さて。 彰利  「ほんで?藍田と岡田のこと、どーするよ」 マラジン『え?どうするって?』 彰利  「会うか会わねーかザマス。言っちゃなんだけど、      今の藍田くんと岡田くんは信用できるぜ?」 マラジン『なにを愚かな。僕は自分が裏切られないかぎり、仲間を裏切ったりなどせぬ。      そして僕は彼らが裏切ったなどとは思っていない。      答えは……きっとそこにあるんじゃないカナ』 彰利  「その姿でイイこと言っても笑いにしかならんよ?」 マラジン『だからいいんじゃないか!』 彰利  「な、なるほど!!」 無駄に逞しいところも健在でした。 ああくそう安心するなぁ。 ミクとか無視ってるけどなんかもうどうでもいいや、安心する。 ───なんて思ってた時でした。  コキュピ、キュイイ…… ミク 「ア、ギ……帝国に、報告……帝国に報告……     プロト、動作不能……動作、不能……戦闘データのみを、転送、すル……     機能停止、機能、停止……経験シタ事柄カラ、     重要とされル言葉ヲ、添付して送ル……幾度モ得た知識ユエ、     研究、知識ヲ吸収サれたシ……───《キ、キキキュウウ…………プスンッ》」 突然なんぞか呟いたミクから煙が吹き荒れ、……動かなくなってしまった。
【Side───?????】 ……。 声    「指令。プロトタイプ・ミクから戦闘データが届きました」 ?????「ご苦労、こちらに回せ」 声    「はい」 機械をいじる音が聞こえる。 ここは帝国の地下に存在する、ノヴァルシオを研究する施設。 機械技術に心を打たれた人間たちが行き来し、その手を広げつつあるひとつの世界だった。 ?????「……これは興味深い。       オルランドゥ……あの時、死んだとばかり思っていたが。       ふふ、エクスカリバーか……形見のつもりか、雷神シドよ。       ………………?なんだこの生き物は。       なに?ミクが一撃だと?未完成品とはいえ、古の技術を使った存在だぞ。       それを───…………ん?……おい、このミクが添付してきた言葉───       この“モービー”とはなんのことだ?なにに気をつければいい」 声    「さ、さあ……それがさっぱり……」 ?????「モ……モービー……?」 【Side───End】
ビー!ビー! ミク  『警告シマス。ワタスは間も無く自爆シマス。      守秘義務をまっとうするため、自爆しまス。      技術を盗みたいファッキンバカは速やかに近づいて巻き込まれてください。      命の保障は一切しません』 彰利  「イヤァアアアアアアアッ!!!      ───って、ぇえ!?今ワタスって言った!?なんかナマってなかった!?」 マラジン『な、なんと素晴らしい!都合が悪くなれば自爆!ロボ冥利につきますなぁ!』 彰利  「アルェエ!?感心するとこそこ!?」 マラジン『だって自爆だよ自爆!ロボ自爆をこの目で見られるなんて!』 彰利  「やっ……キ、キミねぇ……仮にもおなごが爆発するってぇのに」 マラジン『俺は人種差別も老若男女差別もせぬ!』 そうでした。 ミク  『爆発まであと5秒です』 彰利  「ゲゲェどないせぇっつぅんじゃぁああっ!!!」 マラジン『───!カルキ!』 カルキ 『───!』 そげな時だった! 中井出……じゃなかった、マラジンがカルキに命を下し、 カルキは一気に疾駆し、ミクを抱きかかえるとモノスゲェ速さで疾駆! やがて  んどぉっがぁああああああんっ!!!! …………これまたモノスゲェ轟音と地震とともに、 一瞬の恐怖タイムは終わりを告げたのです。 マラジン『危なかった……!(俺が)』 彰利  「………」 自分の魂のガーディアンにも容赦ねぇ……先生、鬼ですこの人。 彰利  「キミ……無茶するねぇ」 マラジン『大丈夫!なにを隠そう、俺はスタンド使いの達人だぁあああっ!!!      爆発の瞬間、スタンドを霊章に戻したのさ!だからほら!《メギャンッ!》      こうして出現させてもどこもケガして───あ』 彰利  「……頭がちょっとコゲてません?」 マラジン『………』 カルキ 『………』 心なし、カルキの額に青筋が浮かんでるような…… マラジン『カルキよ!僕の魂のガーディアンよ!そんなキミにだからこそ言う!      不満を覚えたときは遠慮なく襲い掛かって《バゴチュァア!!》オギャー!!』 襲い掛かってという言葉から一秒も待たずの拳だった。 マラジン『コ、コノヤロー!殴ったな!?殴ったなぁああっ!?      おぉおお親にもぶたれたことないのにぃいいっ!!』 彰利  「代わりにギガノタウロスに殴られまくっとったからいいっしょ」 マラジン『よくないよ!え───えぇ!?なにをとって“いい”って思えるの!?      僕べつにギガノタウロスに人生の厳しさを教わってたわけじゃないもん!!      というわけで決闘だ!拳で語る仁義もある!      フフ、カルキ……今日は夜まででも付き合ってもらう、ぜ?』 それからマラジンとカルキはまるで子供のようにワーワーと殴りあいまくり─── ……。 マラジン『グビグビ……』 マラジンの圧倒的ボロ負けという形で、一分かからず幕を閉じた。 いや……なんつーか……マラジン弱すぎ……。 彰利  「武具が無ければ弱いのはてんで変わんねーのね……」 マラジン『ワ……ワンダフル《ゴキャーン♪》』 言葉の意味は解らんが、立てた親指がなんだかダンディだった。 それでも殴ったカルキ自身に抱きかかえられてるあたり、険悪な関係じゃないらしい。 それどころかかなり好かれてるのか護られてるのか、物凄くやさしく抱きかかえ、 揺らめくその炎がどういう原理かマラジンの傷を癒してゆく。 マラジン『お、おお……そうか……灼闇が体になってるんだ……。      灼闇スキルを使えてもおかしくはないか……。      炎が癒しになるなんざ、なんとも不思議なものよの……』 彰利  「それ、ナギ子の真似?」 マラジン『な、なに言ってんの違うわよ!      べべべべつに寂しいとかそんなんじゃないんだからね!?《ポッ》』 彰利  「オォエ気色悪ぃ!!」 マラジン『そこまで!?』 彰利  「ゴエッ……キ、キミねぇ……!      鬼面族が頬染めてウネウネしてる姿思い浮かべてみんさいよ……」 マラジン『ムゥ!?───……美しオェエエエ!!!』 あ、吐いた。 そんなにまで気持ち悪かったのか? って違うか、それをやった自分の姿を想像してしまったんだろう。 うん、そりゃキモイ。 マラジン『グムム……これ貴様!』 彰利  「なんぞね!」 マラジン『藍田と岡田をここへ!これより旅に出ますよ!』 彰利  「はっ……話が全然繋がっとらんにもほどがある!!      てめぇなにしてぇの!?旅!?何処に!?」 マラジン『鬼ヶ島に鬼を退治しに行くんだ。      僕が猿で藍田くんが河童で岡田くんが豚で……あれ?キジは?犬は?』 彰利  「や、それ物語がそもそも違うから」 マラジン『おっ……岡田くんはすごいんだぞ!?      おばあさんが作ったキビ団子を食べた途端、      体が溶けて死んで不老不死になるんだ!』 彰利  「お待ちなさい!途中からなんかオーマイコンブ入ってるよそれ!!      間違えた恥ずかしさに任せてなんば言いはらすばいこんげら!」 マラジン『ごめんよ!僕恥ずかしかったんだ!!』 彰利  「テメーの恥なぞ今に始まったことじゃねぇっしょ!胸張れテメー!」 マラジン『そ、そんなことないもん!僕そこまで恥を味わってなんかないもん!!      恥ってんなら貴様だろうがこのロビン野郎!』 彰利  「う、うるせー!───ぬう!?」 互いの悲しみと恥ずかしさを喧々囂々してたら、ふと……ゴソリと動く反応。 つ、とマラジンの背後を見てみれば、ゆっくりと目を開けるアルビノンが マラジン『隙あり死ねぇええーーーーーっ!!』 彰利  「フオオオ!!?ちょちょちょちょっと待てキミギャアーーーーーッ!!!」 隙を見せたわけでもないのに突如として襲ってくるマラジンとカルキ! 突然のことにアタイは驚き、しかしこんな時だからこそ冷静にと努め─── ……。 死ュウウウ…… マラジン『グビグビ……』 カルキの猛攻を避けつつ、マラジンだけを攻撃して勝利を治めておりましたとさ……。 彰利 「弱ェエ……弱ェエ……」 いっそ感動なまでの弱さ……灼闇がないとここまで弱いとは。 本体に戻ったら武具がなければ滅茶苦茶弱くて、別の体になっても滅茶苦茶弱い。 ……不憫なコ……!!! 彰利  「あのキミ……チャチャブーっつったらもうちょいさ、ねぇ……?      怪力とかあってもよかったんじゃない……?」 マラジン『フフフ……そんな力、全てカルキに吸い取られたわ……《どーーーん!》』 彰利  「威張るところじゃねぇっしょそこ……」 どうやら最初は怪力要素はあったらしい。 でも今がこんな激ザコじゃあ、目も当てられない。 再びカルキに抱えられ、 癒されてる彼は子守をされてるヴェイヴェー……じゃなくてベイビーのようだ。 アルビノ「……あの」 マラジン『だめだ《どーーーん!!》』 彰利  「すげぇや!まだなにも言ってないのに断るなんて!      さっすが天下のマラジンさんだ!」 マラジン『え?そ、そう?かっこよかっ───天下のマラジン!?      なにそれ!?天下一、マラがジンジンしてる男って意味!?      キキキキキサマ僕が実はこの名前を気にしてると知ってて……!』 彰利  「勘繰りすぎじゃあ!普通に受け取りなさいよ!!      あぁほれ!そこのアルビノン!言いたいことがあるならおっしゃりなさい!      こいつはアタイが押さえとくから!」 マラジン『お前にはできないかもしれない《ボゴシャ!》ソルベ!』 彰利  「ホレ早く言う!」 アルビノ「は、はい」 マラジン『ワガガガガ……』 フッ……このアタイも大人しくなったもんじゃぜ。 よもや完全ツッコミ側に回る時が来ようとは……。 ……でもふざけては殴られる毎日だったから、これはこれで新鮮かもしれません。 つーか中井出が周りを引っ掻き回しすぎなんだね、うん。 もちろんノる時は全力でふざける気満々なアタイですが。 アルビノ「あの……ミクは……ミクはどうしたんですか……?      確かに、僕の隣に───」 マラジン『全国武者修行に出ると言って旅立ちました《ドス!》ホギョッ!』 彰利  「黙っとりなさい!……ミクなら自爆したぜ?      帝国にデータを送ったら、自分は用済みだ〜って感じに」 アルビノ「っ……そんなっ!止めることは……止めることはできなかったんですか!?」 マラジン『僕だって止めたさ!そしたらこの谷川の名水カルキ野郎が急にミクを抱え上げ、      外に連れ出して自爆をどっかーんと《ビトゥーーーン!!》ゴギャーーッ!!』 あ。 抱きかかえてたカルキがマラジンを地面に投げつけた。 マラジン『て、てめぇえ〜〜〜っ!ご主人様に手を挙げるとはなにごとかぁ〜〜〜〜っ!!      こ、このマラジンが本気になればキサマごときヒィだめうそですごめんなさい!      やめて!ストンピングやめて!!助けてぇええええええっ!!!!』 彰利  「あやつのことは無視していいから」 アルビノ「は、はあ……」 自分の魂のガーディアンにボコボコにされ、 飛翼を広げて走るイャンクックみたいにAHEEEYYYY(アヘエエエイイイイ)!と叫ぶマラジンを余所に、 アタイたちは話を続けました。 彼が記憶喪失だったこととか、だけどどうやら帝国の関係者であったこととか、 ミクと会って、少しだけ記憶が戻ったこととか、いろいろ。 彰利  「ほんで?思い出したことってあるん?」 マラジン『僕……実は宇宙人だったんだ……』 彰利  「ヘイカルキ!ト〜ス!」  ト〜ンベパビタァーーーン!!! マラジン『ギョアァアーーーーーーッ!!!』 彰利  「さ、話を続けよう」 アルビノ「は、はい……」 いつの間にか隣に来ていたマラジンをカルキに向けてトス。 物凄いスパイクが放たれるより先にアルビノに視線を戻し、 物凄い音が聞こえたことに満足感を抱きつつ、アタイは話を続けました。 ……。 ややあって───……死ュウウウ…… マラジン『グビグビ……』 話が終わる頃には、藍田くんも岡田くんもこの場に来ていて、いろいろ事情を知った。 そんな中、終始カルキと殴り合いの喧嘩をしていたマラジンは、 それはもう見るも無残な姿でモンスターハウスの壁にめり込んでいた。 彰利  「キミさ、自分のガーディアンも躾できねぇで、冒険者として大丈夫なん……?」 マラジン『馬鹿なことを申すなこの馬鹿。カルキは僕の友達さ!      拳で熱く語り合った僕らはいわば戦友よ!      もう……背中も預けられる仲だぜ!?』 カルキ 『……《……ふるふる》』 マラジン『あれぇカルキさん!?……え?なに?      よ……弱すぎてキサマなんかに背中なんて預けられない?      わっはははー!そうに違いないちょ〜!…………うわぁあああん!!』 いや……そりゃあねぇ、キサマなんぞに背中を任せたら瞬殺されちゃうだろ。 カルキ 『……、……』 マラジン『え……?で、でも護ってくれるの?……こんな僕でも見捨てないでくれるの?      シェッ……謝謝!謝謝黒い人!僕頑張るよ!      頑張ってキミの主に相応しい男に───!』 カルキ 『……《ふるふる》』 マラジン『え?それは無理?───チクショォオオオオ!!』 彰利  「《ガヴァー!!》ホキャー!?な、なにしやがるてめぇーーーーっ!!!」  ドンドカバキゴキ!! マラジン『ぎゃあああああああああっ!!!!』 ……。 …………。 死ュウウウ…… マラジン『グビグビ……』 なにをトチ狂ったのか、 悲しみを胸に襲い掛かってきたマラジンをみんなでボコり、現在に至る。 なんでも不死身らしく、どれだけ殴っても塵にならない理由はそこにあったらしい。 でも感動的なまでに弱すぎて、せっかくの不死身能力が持ち腐れすぎて、ねぇ……。 藍田  「しっかしなぁ……これが噂の提督さんだとは」 岡田  「面白い人生送ってるんだなぁ……あ、自己紹介はいらないよな?      えっと……確か中井出博光。かつて俺達の提督さんやってた人だよな?」 マラジン『お、俺はクゥ《ボゴッ!》アウッ!』 あ、また河童の真似しようとしたマラジンが、カルキに殴れた。 マラジン『うっうっ……カルキが……カルキが僕を殴るンだ……』 彰利  「キミさ、もういい加減まともに自己紹介したら?カルキも呆れてるっしょ」 マラジン『うそつくんじゃねー!!カルキと俺は主従を越えた戦友だぞ!      きっとこれはコミュニケーションとかゆーやつさ!      ぬぇえ〜?カ〜ルキっ♪《ベパァン!》ジュヴェン!!』 どこぞの女子高生みたいに同意をとろうとした瞬間、振り向いた顔面をビンタされてた。 それでもこれでカルキのことを気に入ってるらしく、 マラジンはワハハハハと笑いながら……構っては殴られていた。 マラジン『カッハハハハ……!カ、カルキちゃんたら照れちゃってもぉおおお……!!      ほぉ〜〜ら仲直りのキッス!ね?      むちゅぅうう《ドガドガベキゴキ!》ぎゃあああああああっ!!!      ゲッ……ゲホッ……!コハハハ……!この子がまたやんちゃでして……!      ほ、ほらみなさんに挨拶しなさい……?…………挨拶せんかぁあっ!!』 カルキ 『《ゴスッ!》!───!───!』 マラジン『《ドカバキドスゴキャ!!》ペルアァアアアアアアアアアッ!!!!』 言葉を無視されたマラジンが頭突きをした途端、カルキがマラジンに襲い掛かった。 そして再び大地にグシャリと転がるマラジン。 彰利  「キミさ、なにやりてーの?」 マラジン『しゅ、主従なんて関係ない……僕の友達になってほしいの……』 彰利  「友達ならゼットが居るじゃない」 マラジン『ダメなんだ……もっとこう、一緒にはしゃぎ回れる相手が欲しいんだ……。      ゼットくんたらどうしてもみさおちゃんのことが優先になるから、      僕としては時々寂しいばかりで……      だからこうして意思を持つ存在が現れたなら、一緒に遊びたいじゃないか!      僕、寂しかったんだ!意思たちと会話ようにも、      みんな武具の中に居たから封印されてて話せないし!      せめてレオンだけでも居てくれれば、僕まだ笑えたのに!』 彰利  「や、笑ってたっしょ、ゴヘヘハハハハって」 マラジン『そ、そうじゃなくて!もっとカラっと笑いたかったの!      あははははとかうははははとかそんな感じで!』 彰利  「ワハハハハハハハ」 マラジン『ギッ……ギムーーーッ!!』 カラッとと言うから、渇いた笑いをしてみたら、怒りを誘発させただけだったらしい。 奇声をあげつつ襲い掛かってくるマラジンは、 その手に持つ棍棒を振り上げてごしゃあっ! …………潰れた。 マラジン『ごぉおおお……重っ……重ぉおおお……!!』 彰利  「あ〜〜ん!?なんね!!自分の武器も持てんのかい!」 マラジン『こんな筈はぁあ〜〜……』 KOFのクリザリッドみたいな声を出して、棍棒に潰されてるマラジン。 そんな彼の上にある棍棒をひょいとどかしてずしぃっ!! 彰利 「ウホォッ!?オッ……おぐぉおっ!?重ッ!!なんだこりゃすげぇ重いぞ!?」 藍田 「おいおいまたまたぁ〜、そんなこと言って実は軽いんだろぉ〜?」 彰利 「ええいお黙りさない!ニヤニヤしながら近づいてくるんじゃねィェーーーッ!!」 藍田 「や、一度はやってみたいじゃんか。ちと貸してもらっていいか?     ん……《ずしぃっ!!》ほぐぉおっ!?な、なんじゃあこりゃああっ!!     棍棒としての重さの限界超えてるだろオイィイイイッ!!!」 彰利 「おいおいまたまたぁ〜、そんなこと言って実は軽いんだろぉ〜?」 藍田 「ムキキー!!真似すんなーーーっ!!」 今の彼はフリーダム。 素直にいろいろなものの真似をして、現在を謳歌しております。 そうよねィェ、楽しむために躊躇しとったら、なんも楽しめんもんね。 マラジン『ところで楽しむために買ってきたゲームをやって、      “俺こいつ気に入ったからお前こいつ使うなよ”とか言うヤツ、どう思う?』 と、物思いにフケてる時。 自由になったマラジンがミギー!と背伸びの運動をしながら訊ねてきた。 彰利  「そりゃおめぇ……アレだ。…………なんだろうなぁ……」 マラジン『なんだろうねぇ……』 訊いてきた本人にしてみても微妙らしい。 ゲームに自ら規制作ってどうすんだって話だろう。 彰利  「そィで?この棍棒なんなん?」 マラジン『ギガノタウロスの斧です。      俺が攻撃の意思を見せる時以外は、棍棒の形をしています』 彰利  「───あぁ!修錬場で強奪してた斧か!アレ持ってきてたん!?」 マラジン『うむ!この博光、      手に入れた武具をむざむざ失わせてしまうほど愚かではないと信じたい!』 彰利  「そこは普通に断言しなさいよ!なんで貴様いちいちそう自信がねーのよ!」 マラジン『だ、だって自信たっぷりに言っておいて失敗したら恥ずかしいじゃないか!』 彰利  「今更恥ずかしいってツラかねこのタコ助!!」 マラジン『うるさいよ!!好きでこんな体になったんじゃないやい!!      それよりも!僕の封印ってどうすれば解けるのか考えようよ!      あ、その前に高級肉焼きセットが何処にあるかも考えよう』 彰利  「もういいよお前マラジンで……」 マラジン『うわひでぇ!あっさり諦めちゃったよこの人!      ね、ねぇ!ひどいよねカルキ!』 カルキ 『………《む〜〜〜ん》』 マラジン『なにか喋ってよォオオオオオオ!!』 フムス。 泣き出したマラジンはひとまず無視るとして。 実際この闘技場には用が無くなっちまったんだよね。 賞金もきちんといただいたし───って。 彰利  「マラジン?おいマラジンちょいと」 マラジン『な、なに?僕を必要としてくれているキミは僕に何の用?』 彰利  「んにゃ。べつにキミは必要じゃないから。……セレっちは?      賞金全部、専属の彼女のものってことになってるから、      分け前貰わんと旅が続行出来んわい」 マラジン『地下の拷問施設に居ます』 彰利  「なしてそげな場所におんの!?」 マラジン『だってモンスターと見るや襲いかかってきたんだ!      僕死ぬかと思ったんだ!だから魔人になってボコったあとに監禁しました。      今頃きっと、獄長のオボベバーニョさんが鞭でべしばしと……!』 岡田  「セレスさんなら上の方で金もらってたぞ?にこやか笑顔で」 彰利  「てめぇええええええ!!!」 マラジン『わっ!もうバレた!!』 その後アタイらはマラジンをボコボコにし、 何故か(一応主だからか?)怒ったカルキにボコボコにされ、 ある意味相打ちになって地面にゴロリと転がりました。 いやもう……ミクとかの様子を見に来て、なんだってこげな目に合わねばならんのか……。 あ、それともう一つ。 ……マラジンが雑魚すぎる反動か、カルキが強すぎました。 腕伸ばしたりとか爆発したりとか、もう滅茶苦茶です。 Next Menu back