───冒険の書289/徹夜明けモッドナイトバトル───
【ケース727:中井出博光/マスタードビー】 彰利 「アルェエーーッ!!」 中井出「キュイジーヌ!!」 悠介 「意味が解らん」 彰利 「うん俺も」 中井出「なにを隠そうこの博光も」 そもそも男の叫びに意味など不要である。 というわけで全面戦争予告から一日。 とある朝に、僕らはエルメテウスでいろいろやっていた。 もちろん徹夜で。 亜人族たちにも協力してもらってる故に、みんな寝不足モードだ。 ことの発端はといえば、“ここには火力が足りねーのよ”がまさに発端。 口調で解りそうで解らない通り、彰利の発言である。 ならば火力をと、みんなで大砲だのなんだのをつけ始めたのだ。 幸いにして人員であるモンスターは結構居る。 ボ・タが復活したお陰で、 かつて死んでいったモンスターもゴワゴワと復活していったのだ。 デスゲイズに食われた魂や屍は、10年前に削ぎ落としたからね。 そんな彼らとも話をつけ、きちんと同盟モード。 今日も元気だ空気が美味い……こんにちは、中井出博光です。 とはいってもずっと起きてて精神も擦り切らせる中、 ただただ作業に没頭するのももったいないので……ストックとか万全にしといたさ。 晦と彰利がエンペラータイム封入してくれって言ってきたから、彼らのストックにも。 そもそもマグニファイ後じゃなくちゃ使えないアビリティだから、 10分10分での封入が何度かあったわけだけどね。 使用するんじゃなくて封入だから、僕が筋肉痛に襲われる心配もなかったし万々歳さ。 代わりに俺は、晦から創造世界(運命常識破壊超越凌駕バージョン)を、 彰利から竜召喚(運命常識破壊超越凌駕バージョン)をストックさせてもらった。 誰かの能力をストックするのなんて、多分丘野くんとやった時以来だ。 なんだか懐かしい気がして、嬉しかった。 ……あ、ちなみに竜召喚ってのは、竜の左手とか竜の右手とかを出すアレね? そして運命常識超越凌駕バージョンっていうのは、 デスティニーブレイカーでくだらん規制を破壊して、 エンペラータイムやドラゴンインストールで常識の範疇を破壊、 さらにそれを超越凌駕させた極悪非道の能力でございます。 超越凌駕自体が運命常識破壊したあとじゃなくちゃまだ使えないから、 こればっかりはどうしようもないんだけどね。 中井出「で、できたーーーーっ!!」 彰利 「俺もだぜ〜〜〜〜〜っ!……ってなにそれ」 中井出「俺特製!大仏くんアルファ!見てくれこの造形!     大仏に見えそうでいてなんつーかそのー、……じゃ、邪神像みたいな……」 彰利 「……呪われそうだから捨てんべ。……な?」 中井出「うん……呪いなんてダニエルだけで十分だしね……」 モッ○スっぽい木彫りの像を下界へと放り投げ、一息。 空中で感じる朝の風はまた格別で、深呼吸するだけで心がいっぱいになる気分さ。 彰利 「今度キューピッド様でも召喚してみない?」 中井出「天使の羽根を生やしたダニエルが出てきそうだからやめよ……?」 彰利 「ああ……うん……そうだね……」 朝の景色の下、僕らは心の中でダニエルに敗北した。 うん、だってしょうがないよ。 ダニエル怖いし。 ルナ 「……?あ。やーはーエロっち」 中井出「やあ。貴方から声をかけてくるなんて珍しい」 ルナ 「ん。あんまり他の人たちじゃソリが合わないし。     エロっちとホモっちは、なに言ってもあんまり気にしない方だから話しやすいし。     好きか嫌いかで言えば嫌いだけどね」 中井出「敵意を向けられない限りは無理矢理面白い方向へ。……博光です」 ふよふよ浮いてたルナリアンさんが僕を見つけて寄ってきた。 珍しいなぁと思いつつ、晦が近くに居るかなと探してみるも……居ない。 本当に珍しいなぁ……どういう台風の吹き回しだろうか。 ていうか真正面から嫌いって言うアナタを褒めて差し上げたい。 彰利 「オウヨ。そっちのほうがおもろいしね。     いやァ〜ンあ、そこんとこ比べっとよォ、元原メイツなんざクズ集団だぜ?     つい真面目な口調で愚痴りたくなるくらい腐ってやがる。     一瞬で殺すのもったいないからこれでもかってくらい殴ったくらいだ」 中井出「うむ!この博光ももう涙流しながらビンタしまくった!     悔しかった!本気の本気で悔しすぎてビンタしまくった!     ほんっっとにクズだあいつら!それが悔しい!     もういっそ全部忘れて失せろって言いたくなるくらい悔しい!     そしていらなくなった武具全部僕にください」 心の葛藤からか、今でも痛む気がする手の平を見下ろす。 叩いた分だけ心が痛くなったのは、 彼らの忘却を僕が受け取ったためということだと適当に受け取っておくことにします。 うん、僕は一人だけど独りじゃない。 なんて納得してると、 彰利 「わあ、すげぇ中井出だ」 どういうわけか僕が僕として認識された。 中井出「どういう意味!?え!?俺が俺!?えぇ!?」 ルナ 「エロっちは思ったこと、すぐに口に出すねー」 中井出「口にしなきゃ解らないことって、きっとある……。     そんなことのために理解し合えない人たちの架け橋になる……。     なりたいじゃダメだ。なるんだ。絶対に。……博光です」 彰利 「カッコつけても所詮中井出だけどね」 中井出「中井出でなにが悪いんだコノヤロー!     苗字は関係ねーだろうが苗字は!アァンッ!?」 彰利 「キャア!?なんか突然キレた!」 中井出「中井出の姓は我が数少ない誇りよ!それを所詮と言われたらこの博光!     まったくその通りだと頷かざるをえんわ!」 彰利 「……ほんと所詮って言葉が合うよね、キミ……」 中井出「いつまででも所詮が似合う“人間”で居たい……中井出博光です」 いいね、人間。 地界人という響きが大好きですアイラヴジャパン。 地界の回路のみを引っさげて、今日もゆくゆく凡人道! ただの人間が武具を持つと強くなる……そんなギャップが大好きな童心を持ったまま、 出来ればその先へといつまでも突っ走りたい、多分半永久的にそんなお年頃の僕です。 ルナ 「で、エロち?これからほんとに帝国と戦うの?」 中井出「なんか略されてる。けどうん、そうなるね。     ……とにかく最初はロボ軍団が来ると思うね。     竜族を狙うらしいから、レーザー対策とかは立てられてると思う。     物理攻撃にも耐性があるだろうから、属性攻撃が有効と見た」 彰利 「おお、さすがゲームマスター。無駄にゲームの知識だけは特化してねぇやね」 中井出「任せてくれたまえよ。     そんなわけだから、大砲の弾とバリスタには徹甲弾的なものがいいね。     属性は水か雷か土。弾のカタチは螺旋型が理想的さ───っと」 遠くの空に、何かが空中に飛んでゆくのを確認。 あれは……ロボか? 彰利 「ふむ───《ギンッ!》───機械兵だ。     50体以上だな……空中に向かってるってことは───」 中井出「グレイジャーゴンか!ウヌウ!ヤツにはシャモンを預かってもらっている!     向かわせるわけにはいかーーーん!!」 ルナ 「エルメテウス、動かす?それともエロちが行く?」 中井出「私が行こう《バサァッ》」 言葉とともにわざわざブリュンヒルデでマントを象り、それを翻す。 ううっ……一度やってみたかったんだコレ!感動! 彰利 「キャア!どこぞの重鎮みたい!や、やべぇ!俺も言ってみてぇ!」 中井出「ウェハハハハ……!そのためには誰かに何かを言われなくては無理だな……!」 彰利 「ウ、ウヌウ!ならば───お前では役不足だ。私が出よう」 中井出「あっ!卑怯だぞてめぇ!!」 彰利 「キャアアア!!言っててすげぇ気ン持ちイィイイーーーーーッ!!!     なんか今ならなんでも出来る気がするよ俺!」 中井出「そういうこと言ってるヤツって大体いろいろ失敗するんだよね」 彰利 「そうなのよね」 不思議だね。 パターン化されてるのに、誰もそれを打ち破れるヤツが居ないなんて。 中井出「というわけで僕、行くね?キミたちはここで待機してて?     力に溺れたアホってのは、自分が偉いと勘違いしてるから、     絶対にこっちの裏を掻くつもりで二重の攻めをしてくるから」 彰利 「わあ、よく解ってんじゃん」 中井出「何故なら僕もアホだからね!」 彰利 「おおなるほど!」 中井出「……い、いやあの……ここは否定してほしかったな……」 彰利 「落ち込んでねーでとっとといきゃーせ!あのロボども、結構速ェエエぞ!?」 中井出「OK!───各馬一斉にスタートォッ!!」 双剣をジークフリードにして、宙に浮かせたそれに飛び乗るやレッツゴー!! それぞれ武具が強化されたお陰か、クサナギのスキルも良好良好!! 思わず速い速い〜とマッスルドラゴンを褒めたくなるが、そこはこらえる。 じゃないとジークったら拗ねるし。 ちなみにマッスルドラゴンってのはドラゴンボールZの子供悟飯のお友達であり、 正式名称はハイヤードラゴン。 なんかマッスルだから勝手にマッスルドラゴン呼ばわりしてます。 見たり聞いたりする中では、ファイヤードラゴンとしか聞こえないのが特徴です。 紛らわしいんだよハイヤーとファイヤーが。 と、そんなことはどうでもいいとして。 えーと……ハッ!  ホリュリュリュピキィーーーン♪《悪巧みを閃いた!!》 中井出「チェェーーーンジッ!チャチャブーーーッ!!《ゴシャーーン!!》」 まず体をチャチャブーに! そしてジークフリードをランドグリーズに変換し、 その状態でブリュンヒルデの変形能力を使用! ランドグリーズをステキなバイセコーに変え、どっかりと腰を下ろす! バイセコーというよりはまあその、もっとべつの何かだが! ───ああ!どうせならこの状態のまま、 僕の体にもブリュンヒルデに纏わりついてもらって……! マラジン『変身っぽくないけど変身って言っておこう!《コキュヒィイーーーーン!!》』 なんか僕の中で甲高い効果音が鳴った気がした! 小気味いいです最強です! ……あ。スキルに不死身だけどモロすぎる、が追加された。 おお!おまけにモチ肌だ!でも多少の衝撃で肋骨が折れて露出するらしい。 …………怖いよ!攻撃受けられないよ! ……あ。ゲッゲッゲッゲって笑うと髪の毛が伸びて敵を捕縛できるらしい。 どちらにしろ滅茶苦茶怖いことだけはよく解った。 それにしても基本スキルに“飛行”があるのはどういった冗談なんでしょうか。 というわけでもうお解りだろう!我が名はもんがー! 空を駆る、モチ肌白目のナマモノである! ロボ1 『《キンッ……》高速デ接近スル物体ヲ確認。対処方法ヲ要請ス───』 もんがー『モンガロン轢き逃げアタック!!』  ゴヴァアシャアッ!! ロボども『ガガーーーーーッ!!』 そう……変化させた形とは、 もんがー専用伝説のバイク……その名もジェット・モンガロン!! それを以って、分析中のロボどもを豪快に轢き逃げする! もんがーを知らないベイビーたちは、 ジャンプコミックス“ザ・モモタロウ”を是非とも読め! おお……!この対象を容赦なく轢き飛ばす感触がたまらねェYO!! ……などと志貴くんの真似をしている場合ではなく。 ていうか後にも先にも、遠野志貴くんがYOとか言ってたのはあの時だけだったね、うん。 このスリルがたまらねぇYO!とか言ってた。うん言ってた。……言ってたよね? よく彰利が真似してたなぁ。 もんがー『フフ……まだやると言うのなら相手になろう……。      だがこのモンガロン!      生きとし生けるものでも死したものでも容赦なく轢き飛ばす!』 単なる空中を駆るバイクでのぶちかましだが、 様々な武具が異常なレベルアップを果たした今。 そんなぶちかまし一発でも下っ端ドラゴンくらい轢き殺せる威力を誇るぜ。 ……現に数体、行動不能になって地面に落下していってるし。 ロボ6 『……《キュィイ……チチチ》謎ノ飛行物体ヲ的ト判断。タダチニ───』 もんがー『モンガロンマイクロミサイルランチャー!!』  コパキュキュキュキュキュゥウウウン!!  ゴパタタタタタァアアンッ!!! モンガロンの側部から零れ落ちる筒状のミサイルが空中で破裂し、 そこからさらに小さなミサイルが幾つも放たれる! それに対抗しようと光線銃らしきものを構えるロボどもだが、 そこへとモンガロンアイからレーザーを放って妨害! ───したつもりだったがやっぱだめだ! レーザーには耐性があるようで、全然怯まない! もんがー『ゲッゲッゲッゲッゲッ……!《ざわざわざわ……》』 ガラにもなく興奮した!したらなんか髪が伸びた! 怖ッ!!自分で言うのもなんだけど怖いよこれ! もんがー『退く気はないか……ならば見せてやろう!      7年8ヵ月の歳月をかけて作ったジェット・モンガロンの奥義!《カッ!》』 モンガロンを一度後退させ、一気に高速発進! さらに回転を加え、まるで螺旋の弾丸にでもなるかの勢いでそのまま突進! もんがー『モンガロ《スポーン!》おや?』 回転が強すぎたためにすっぽ抜けた。 自分が。 武具から離れた僕はただのもんがーと化し、飛行能力さえ無くなった状態で─── ただただ為すすべなく大空に放り出され、 やがて大地にドペチャアとモチっぽく潰れ、開放骨折しながら血反吐を吐いた。 ああ……こりゃモロいわ……うん……感動的なまでにモロい……。 そんなことを重いながら、 自然と口から漏れる断末魔がヤケに笑いを誘った緊張感のない戦場での出来事でした。 ───……。 ……。 シャキーン! 中井出「復活!」 すぐにモンガロンを霊章転移させて双剣に戻した僕は、 回復能力の恩恵でさっさと回復! 人の姿で立ち上がり、俺のことなぞ無視して空を目指すロボどもを見上げた。 無視とはいい度胸!なるほど、ロボらしく優先順位を決めてるということか! ならばこちらも───誠意を以って答えねばならんな!! 中井出「人器100%!マグニファイ!エンペラータイム!ドラゴンインストール!     狂系脈!集中領域全開放!そしてもんがー化&モンガロン解放!     そんでもってその状態で無謀にも四百八十閃化!     ジェットモンガロンに残像が付きます!!強化系キャリバー全解放!     ブレイブポットの強化系能力も解放!そしてさらに常時黄竜剣!     さあいくぜモンガロン!音速を超え、やつらを塵と砕かん!!」 固形体だから人器・音速化は使用出来ないが、それでも速いぜモンガロン!! 強化したクサナギのジェット噴射機能を飛行に利用したこのモンガロン! 並大抵の飛行物体の速度になど負けるものか!!  コキュゥウウウゥゥゥゥ───……ゥゥウゥン……! 遠くから見れば、それは天を目指すロケットのようだったことだろう。 モンガロンに乗った僕はまっすぐにロボたちを目指し、 あっという間に、それこそ相手の探知が間に合わないくらいの速度で接近すると、 もんがー『モンガロン・真・轢き逃げアタック!!』  ギャバシャォオンッ!! 戦闘を飛んでいた、一体だけ色の違うロボを轢き逃げアタックで粉砕!! 折り返しで振り向きザマに横に居た一体を粉砕し、そのままその先に居た一体を粉砕! コスミックレイヴを使用しているこのモンガロンに、無茶な軌道修正など必要アラズ! 思うままに回転し、思うままにぶつかってみせよう! もんがー『レーザーが効かない……物理防御もある……。      ならばその防御力以上の破壊力をぶつけるまで!      くらうがいい!モンガロンコークスクリュ《すぽーん!》おや?』 そして懲りない僕をどうか笑ってやってください。  …………ヒューーーー………………グチャアッ……! ───……。 ……。 ───それでも懲りぬ僕を、どうかもんがーと呼んでくれ! もんがー『ジェーーーーット・モンガロン!!』 空を落ちる流星があるのならば!僕を空を昇る流星と呼んでおくれ! さあ残るは……何体居るんだよこの野郎どもめ! タイムリミットは残り1分49秒!───オーライ余裕! 貴様らなぞこのモンガロンがあれば全滅だ! ……うん!でもスクリューアタックはやらないようにしようね!マジで! さあロボども……お仕置きの時間だ!! 【ケース728:弦月彰利/モチ肌のモロいヤツ】  ドーーー……ン……ドドン……ドーン…… 遠くの方で黒魔法フレアが炸裂してる感じ。 元から赤いお空がさらに赤く光るかのように、 何故か飛び回ってるモンガロンがロボどもを破壊してゆく。 しかも無駄に強ぇえ。 ルナ 「うわー……なにあれホモっち」 彰利 「もんがーの顔がついたユニークバイク……名をモンガロン。     そこから繰り出される伝説の奥義モンガロン轢き逃げアタックは、     手強き敵ですらも一撃のもとに屠ると云われている……!」 ルナ 「へー……あ、大きくなった」 声  『皇王天翔モンガロン轢き逃げアタック!!』  ボガパパパパパォオオオンッ……!! ルナ 「わー……敵がゴミクズみたい……」 彰利 「巨大化しての轢き逃げアタックか……」 きっとそろそろ3分経ちそうだったんだろうね。 あの滅茶苦茶な強さからすると、絶対にエンペラータイム使っただろうし。 や……すげぇなこりゃ。 それでも結局3分以内でロボ集団全滅させちまったい。 ……もしかしてロボ集団って弱い?  ザザッ…… 彰利 「おっ……と。ほいこちら彰利ザマス!」 声  『やあ僕博光。戦闘終了を告げると同時に、     そっちに数体向かってったから気をつけて』 彰利 「なんと!?……ホホ、貴様の予想通り、ということか」 声  『うむ!誰でも予想つきそうなのがまたニクイ!     というわけで僕ちょっとグレイドラゴンに会って、     帝国軍の狙いとかいろいろ話してくるよ』 彰利 「オウヨ!こっちは任せときんしゃい!     ……と言いたいところだけど、ぶっちゃけどうよコラ」 声  『……普通に戦ったら硬い、とだけ言っときましょう。     最初っから全力でいきなさい。弱点は晦の分析でなんとか対処する方向で』 彰利 「む……どうやらマジっぽいね。OK解った」 そう、もはや慢心はせぬ。 無責任に任せとけなんて言えないし、言うつもりもありゃしない。 うし、気ィ引き締めていこう。 悠介 「全員砲門開け!いいかぁー!?合図を待たずに好きなだけ撃てぇー!!     統率が取れてるのは結構だが、     あの撃ち方やめぇーいとか言って様子を見る上官が俺は大ッ嫌いだ!!     大体その後殺されてるから呆れる他ないしな!     だから力の限り撃ち続けろ!───敵の弱点は頭の宝石だ!     弱点属性は赤い機械が雷、青が地、白が火だ!     ───これは俺達モンスターユニオンの意地をかけた戦いだ!     なにがあっても負けんじゃねぇぞ野郎どもぉおおっ!!」 声  『ウォオオオオオオオオッ!!!』 彰利 「おお……」 野郎ども、ときましたか。 こうした大戦を前に、悠介も結構興奮してるのやもしれません。 ……よし、俺も行きますか。 モンスターたちが面白がって砲弾を撃つ中、俺とルナっちは武器を構えて飛び出した。 最初から全力で。 頬に破面を出現させ、気を引き締めてかかる。 彰利 『ルナーっち!俺ゃ左から行くからキミ右よろしゅうね!』 ルナ 「ヘマこかないでよホモっち〜」 彰利 『言われるまでもねぇと言いたい!』 言ってから、ああなるほどと思った。 ようするに中井出も毎回こんな気分なのだ。 ヘンに周囲に期待を持たせるより、曖昧なまま突っ込みたいと。 周りが勝手に期待して、失敗したらがっかりされる…… そんなものはやっぱりむかつくもんだ。 だったら最初から期待を持たせる言い回しなんてしないほうがいいし、 周りにも自分にもそれは安心を得られるものだ。 周りにしてみりゃ心強い言葉の方が安心だろうが、 信じる信じないは結局周りがどうするかで決まるのだ。 だったら突っ込む本人がどうしようと、周りが決めることで本人には関係がない。 期待させるような言葉を言ったかどうか。 本人自身が関わりがあるとするなら、そこだけだ。 彰利 『ホッ……ホハハハハハ!!』 こりゃいい、心が楽だ。 失敗はしたくないが、周囲への、周囲からのプレッシャーなんててんでねぇやな! そうだな……なんでも縛られる世界の中で、 せめて多少なりとも許されることくらいは、自由でありたいと……そう願う。 それがお前の世界か、中井出───! 彰利 『いぃっくぜぇえええええっ!!ストック解除!エンペラータイム!!』 突っ込もう!この高揚を胸に! そう、俺達三人が居れば、どんな壁でも破壊出来る!越えていける! くだらん常識など破壊しろ!決められた運命(レール)なんてブチ壊せ! 俺は自分に与えられた天寿なんてまっぴらだ!俺は俺の寿命を生きる! 決められた運命(じゅみょう)を生きてある日病気でポックリだとか冗談じゃねえ! そうだ!俺は俺の寿命を生きる!好き勝手やって、最後に悠介と思いっきり喧嘩して! いつか本当に心から満足して、 もういいやって思えたら───この人生、てめぇにくれてやるわ神この野郎! 彰利 『うぉおおおりゃあぁああああっ!!』 これより3分間のみ、我が身には竜の両手が存在します。 もちろん他の能力も使い放題! だからまずは、突っ込んできたロボ目掛けて自分の拳で突貫!  ゴギィンッ!! 彰利 『いっ───!?()って……!なんだこりゃ!』 ロボ1『ギギ……!殲滅、スル───!』 硬さに驚愕───した刹那に、突き出される突撃槍(ランス)。 それを咄嗟に左腕で逸らすが、バヅンッ!という音とともに俺の腕こそが弾かれる。 彰利(───高速回転の槍!?こんなのくらったらやべぇ!) 咄嗟にロボの腕を蹴り弾いて距離を取り、思考を凝らす。 頭はあんまりよかねぇが、バトルに関しては多少は回る方だ。 弦月は俺の代から戦闘民族だ!ナメるなよ!? 彰利 『おぉっ───らぁぁあああいっ!!』  ヒュゴゴガィンッ!! ロボ1『ガガッ!!』 距離を取ってから竜の右手で拳を落とす。 しかしそれはロボが持つ巨大な盾に阻まれ、衝撃を徹すに至らない。 ───だったらこれだと、続く竜の左手での追撃! やはりそれはガギィンッ!と盾によって防がれたが─── ロボ1『ギッ!……内部ニ、異常発生……!防イダ攻撃ガ、内部ニ……』 そう、体術奥義の“徹し”だ。 これ覚えといてよかったって今心から思える。 これがなかったら苦戦確定だった。 ……なにせ、竜の拳でも一発で倒せないとくる。 中井出のヤロウ、どんな火力で攻撃してたんだ……? こんなのを一撃で、ってそれこそアリエヌェ〜だ。 ……とりあえず脊髄反射的に“アリエヌェ〜”とか言うヤツって腹立ちません? ロボ1『武装解除、武装解除───!高速移動モードニ切リ替エヲスル!』 彰利 『なんと!?』 言うや、ロボが早々と武装を解除してゆく! ランスが落ちて鎧が落ちて、最後に細ッこいボディだけが残った。 戦闘向けじゃないのは一目瞭然だが、それこそ一目で解る事実もあった。 こりゃあ、マジで速い、と。 【ケース729:晦悠介/機械兵、モッドナイツ】 大砲とバリスタが飛び交う中、 俺は剣を手に聖地へと侵入してきた機械、 モッドナイト(という名前のようだ)と戦っていた。 敵の武器は同じく剣。 機械のくせに鋭い斬撃とフットワークで、こちらの攻撃をいやに華麗に避けやがる。 よしんば届いたと思ったとしても、それは間違い無く盾で防がれている。 各自が戦いながら、俺や彰利やルナから戦闘経験を積んで、他のナイツに送っているのだ。 だから一体倒したところで次の一体にはそうそう同じ手は通じない。 ただでさえ硬いっていうのに、嫌な能力だ……! くそっ、こんなヤツを3分以内で50体以上倒した提督って何者だ!? 悠介 「こんのっ───せいっ!」 鍔迫り合い状態から敵を蹴り飛ばし、その隙に額の宝石に斬撃を落とす。 宝石がキンッ、と両断されると、 機械は盲目になったかのようにあちらこちらを向いたのち、 その場でバラバラと崩れ落ちた。 悠介 (はぁ、くそ……これでまた敵が厄介になる) 心の中でそう毒づくも、敵は待ってはくれない。 大砲の弾を食らう度、バリスタを食らう度に強化されるそいつらは、 ただここまで飛んでくるだけでも強化の程が尋常ではない。 悠介 (“奇跡”のストックは5つ……使いどころを誤れば全滅も、か) 提督と彰利が埋め込んでくれた能力は、結局のところどんなものなのかは解らない。 確かに一緒になって能力を解放し、運命も常識も破壊した上での創造空間を封入した。 が、それがどんな世界なのかは、二人の望みが主となっているために想像がつかない。 ……軽く喉が鳴った。 博打めいたものに土壇場を任せるっていうのは、いつだって緊張する。 けど、信じるって決めたらな、晦悠介。 どこまでも突っ走ってから笑ってやればいいんだ───! 結末が後悔でも成功でもだ! MN 『殲滅!殲滅!』 モッドナイトどもがやってくる。 弾丸の避け方などとっくにインプットし、吸収したそいつらが。 その数1体や2体では利かない。 一体でさえ手間取るっていうのにこの数……どこまでも力に溺れたか、レイナート……。 悠介 「策略もなにもない───ただ力さえあれば潰せる戦況だろうけどな……。     そんなゴリ押しが何処までも通じるのは、命があってこそなんだよ!《ギン!》」 目を変異させ、神器を解放。 こちらへと向かってくるモッドナイトへ向け、鉄を発射しまくる。 だが大砲の弾を避けることを覚えたナイトどもには、そんなものが今更通じるわけもない。 それが本当にただの鉄だったら、だが。  ゴバァンッ! 空中で破裂する巨大な丸い塊。 とっくにナイトどもの後方を飛んでいたそれは、 破裂とともに無数の鏃となってナイトの元へと戻ってゆく! MN 『ギ───飛行物感知《ギガガガガガガンッ!!!》ギギー!!』 感知とともに振り向くが、その途端に鏃の豪雨をくらう。 ギギー、なんて反応に思わず笑いそうになるが、そうもやってられない状況だ。 悠介 (鏃はただ重いだけの創造物。     敵を地面でも空中でも、行動停止にさせておければそれでいい) しかし、それにしてもノーコンにもほどがある。 ナイトどもへと撃った鉄は見当違いの方向へと飛んでいったし、 鏃だって本当の雨のように、敵を狙うなんてことがない。 ……射撃を1にしたのは失敗だったかなぁ……とかそんなことを少しだけ考えた。 そういう意味では鞭型の八ツ星神器、波花もろくに使いこなせないだろう。 ……刀型の三ツ星神器、快刀乱麻も刀だからダメとか、勘弁してもらいたいが。 悠介 「快刀乱麻(ランマ)!!」 物は試しだ!もともと敵を動けなくして、これで一気に薙ぎ払う作戦だったんだ! 上手く行く行かない云々より、作戦を選り好み出来る状況じゃないんだよ! 悠介 「うおおおらぁああああああっ!!!」  ゴンガギギギギギギギシィインッ!!! 悠介 「なにぃいーーーーっ!!!?」 思い切り振るってやった───が、全然斬れない! ただ集まっていたモッドナイトどもを横へと吹き飛ばしただけで、 その動体はてんで……うおお、なんか物凄く間抜けな状況だ。 悠介 「鳩が出ます!弾けろ!」 間抜けなら間抜けで、仕留められる状況でもあるのならトドメを刺す! 呆れると同時に手から鳩を創造し、それを変化させて命ある長針にする。 それを投げ飛ばし、倒れているモッドナイトの額の石を次々と破壊してゆく。 悠介 「あぁくそ……ほんとアホみたいな戦いだ」 それなのに命がけとくるんだから笑えない。 もちろんこうしている時だって敵は待ってくれないし、 転倒から持ち直したナイトどもにはもう鳩針は効きはしなかった。 ……まあ、それへの対策なんて打ってあるが。  パギィンッ! MN 『ギッ───《ガシャガシャァア!》』 ナイトの盾や剣や槍を器用に避けて、宝石を突き壊す針。 そう……貴様らがいくら勉強しようが、 俺がちょっとイメージを変えてやれば、 貴様らはまたそのイメージ“だけ”を学ばなけりゃいけないんだ。 学んだら次は別のイメージを、その次もまた……! 今更だが言ってやろう!貴様らは鳩にすら勝てん!! 悠介 「白───解放!創世八幡宮(やわたのかみのせかい)!!」 手の平に創造した小さな世界を鳩の世界として広げる! そこには見目麗しい日本の風情が広がり、 そこには八幡神(やわたのかみ)の使いである鳩がごっちゃりと存在……! そう……我が鳩はここより生まれ出で、 ここには全てがあり、きっとなにもない……よし意味が解らん! ……あ、八幡は戦の神だそうで、鳩は必ずしも平和の象徴だとはいえないらしいぞ? 悠介 「白と光と雷の力の下、鳩よ!光速の雷針となりて敵を穿て!     鳩を雷針に変える力ぁあああああああっ!!!」 イメージしろ! 針は細ければ細いだけいい! 装甲は硬いくせに宝石だけは安物のヤツらには十分だ! 悠介 「突き穿て!“鳩が豆鉄砲を食らう”!!」  ザガァアアガガガガガァッ!! 小さな小さな針が何かを穿ち続ける音は、まるでよく出来たラジオの雑音。 それだけを切り取ってみせたような、砂嵐を連想させる音だった。 そしてその轟音が示す通り、ナイトどもは次々と滅んでゆく。 滅んでくれるが、それも長くは続かなかった。  ボンガガガガガォオオンッ!!! 悠介 「っ───!?んなっ……」 ナイトの一体が自爆し、針を全て吹き飛ばしたのだ。 そう……ここで意思があることが災いした。 鳩である針は爆風を恐れ、ナイトたちに飛んでいかずに逸れたのだ。 その隙を穿つように俺へと突撃してくるナイトが一体───!! 悠介 「っ……鳩を……おぉっ!?」 鳩を手元に呼び寄せて変化……と思ったが、 ナイトの額の宝石が、ナイトの残骸で覆われていた。 自爆したやつの欠片なのかなんなのか、窪みに上手く嵌ってるようで、 これじゃあ鳩の変化物なんかじゃ穿てやしない。 あの装甲の硬さはもう解ってる……うん、無理だ。 無理だな、こりゃ……。 って素直に諦めるな! 悠介 「どぉっせいぃいやぁあああっ!!」  ギャリィィンッ!! 突撃槍をラグで受け止め、耐える。 足が多少地面を抉って後退したが、それでも構わん耐えてやる! そして考えろ! この状況をなんとかする方法を! こいつを宝石の破壊無しで破壊する方法を───…………無理!今の俺じゃ無理! 悠介(とおたす)くん!?悠介くん!こんな時こそその愉快な脳を解放しろ! 悠介(とおたす) 『ハハハそれ無理』 おぉおおおお!?いきなり諦めやがったぁあああっ!! ほんっと役に立たない愉快な脳だなこのっ! ああもういい!考えろ!諦めるな!諦め───おお!困った時の提督頼み! きっと彼なら常識を破壊してくれる! 悠介 「tell:中井出博光!───提督か!?     かくかくしかじかそういうわけなんだが知恵をくれ!」 声  『かくかくしかじかじゃ解らん!』 ああごもっとも! 焦りながらも、俺はきちんと伝わるようにしっかりじっくりと話して聞かせた。 特に、とても危険な状況にあることを念入りに。 じゃないとふざけられるかもしれないからだ。 声  『かくかくしかじかじゃ解らん!!』 悠介 「おぉおおおい!?ちゃんと話しただろーがーー!!」 声  『うむ!きちんと説明された上で一度言ってみたかったんだ!』 悠介 「ナイトが固くて額の宝石が残骸装甲で覆われてて破壊できなくて困ってる!     額の宝石っていうのはアイツらのコアで、それを破壊すれば倒せるんだ!」 声  『敵の武器は!?』 悠介 「突撃槍だ!」 声  『よし解った!!』 悠介 「解るのかよ今の説明で!俺が言うのもなんだけど!」 声  『では晦一等兵!』 悠介 「サーイェッサー!!」 声  『……ランスを食らいなさい』 悠介 「おぉおおい!!それって───」 声  『ぐずぐずしない!ハイ!GO!     頼ってきたなら任せる!それが頼った者の務めよ!     いいかこのヒヨッコめが!頼るなら頼った責任ってのもあるんだ!     頼った相手に責任全部押し付けて逃げるなんざ、     土壇場じゃあ絶対にやるんじゃあねぇぜ!───俺は平気でやるけどな!!』 まさに外道! けど……そうだな。 頼ったんなら相手の言葉に身を委ねるくらいしないとな───! 悠介 「覚悟───完了!うおぉおおおおおっ!!」 押さえつけていたランスからラグを払い、その軌道の赴くままに───受ける!!  ゾブシャアアアッ!!! 悠介 「っ……ぐあぁああああああっ!!!」 脇腹を穿ち、脳を劈く痛みに、勝手に喉が叫ぶ。 叫ぶが─── 声  『次!額の残骸に手を当てて───爆弾に変化!』 悠介 「───!そうか!」 腹は抉れたが理解には至った! 光速回転する槍の痛みで歯とか噛み砕きそうだが、それでも手を伸ばして、 突撃をくらったからこそ肉迫できた状況で残骸に触れる。 そして───ドォッガァアアアアアアンッ!!! 悠介 「ぐうっ……!!」 即座に変化、爆破。 ナイトはやはり司令塔をなくした兵士のように混乱し、やがて崩れ落ちた。 悠介 「はぁっ……サンキュ、提督……」 声  『べ、べつにアンタのために教えたんじゃないんだからね!?     たまたまよたまたま!ほ、ほら、少しでも倒せたほうが都合がいいじゃない!?     で、でもまあ……その……ぶ、無事でよかったわよ……』 悠介 「気色悪いからやめろ気色悪い!!」 声  『また二回気色悪いって言われた!     ところでツンデレ娘ってどうしてどもりまくるんだろうね。     いつかやったギャルゲーでそういうキャラが居たんだけど、     あそこまでどもると逆に鬱陶しかった。     今じゃ、どもりすぎるキャラ見ると男塾思い出して笑えるけど』 悠介 「ギャルゲーやりながら男塾思い出すのって、どうなんだ?」 声  『面白いからいいじゃん。魁メモリアルだっていい思い出だよ。     おっと、グレイジャーゴン発見したから切るね。     あ、そうだ。困った時にはね?     今度は5番目のストックを解放するといいよ。じゃーねー』 悠介 「へっ!?いやちょ《ブツッ》…………」 容赦なく切りやがった。 悠介 「はぁっ……くっそ───!」 切れたtellと、再びやってきたナイトどもに毒づく。 創世八幡宮はとっくに効果を無くし、ボ・タのままの景色の上で俺はラグを構えた。 は〜あ……さて。 どれくらい道連れに出来るか、数えてみるのもありかもな。 そんなことを考えてから、地面を蹴って駆け出した。 やり方なんてどうでもいい。 ただ一体でも多くのモッドナイトどもを屠るために。 悠介 「…………」 でもその前に。 既に困った状況だから、5番目のストックを解放してみた。 最後の最後で提督が封入してくれたものだが……ポムッ。 ミク 『はふっ……!』 ───。 マテ。何故ミクが出てくる。 ……え?ストックにミク?いや、ちょっと違う。なんか小さいし。 ミク 『ごきげんようです。わたし、マスターの命で、     一時的にあなたに加勢させてもらうパートナーマシナリーのミクです。     デスティニーブレイクエンペラータイムを器に、     ナビシステムを介してシステム・ツェルストクラングを起動しています。     わたしがパートナーを務める間、     マスターの能力ならなんでもダウンロードできます。     入り用の際はなんなりとお申しつけください』 ……? え?じゃ、じゃあなにか? こいつが傍に居る時って、提督スキル使い放題? ミク 『運命と常識を破壊したエンペラータイムを、どうぞご堪能ください』 立っている俺の、膝までの大きさしかないミクが、ちょこんとお辞儀をする。 ……い、いいのか!?本当になんでもいいのか!? じゃ、じゃあ─── 悠介 「よ、四百八十閃化!頼む!」 ミク 『かしこまりました』  ゾ───バシャァンッ!! 悠介 「ウオッ!?」 ラグが……ラグが大変なことに! うああああ残像だ!残像が蠢くみたいに剣身がブレて……! 悠介 「つ、次!鬼人化!ドラゴンインストール!じょ、常時黄竜剣!     常時羅生門!それから───じ、人器100%解放!」 ミク 『あなたは地界人ではないので人器は使えません』 悠介 「だめなのか!?じゃ、じゃあ───」 ミクが見せてくれる提督のスキルリストに目を通す。 が、数が多すぎて覚えるのが大変だ。 悠介 「然と災のキャリバー!災の恩恵発動!」 ならいい。 小難しいこと抜きにして、俺も力で押し切ろう! 災いの恩恵で、TPが回復しない代わりにSTR極大上昇! よし……これでいい。 これで……ってステータスが大変なことになってるが!? すげぇよ提督!こりゃ勝てないわけだ! だが最後にすることが残ってる。 これをやらなきゃ、あいつらの速度についていくことは相当難しいだろう。 だから─── 悠介 「───よし!X-MAX発動ォオオオオッ!!!」 遠慮なくやらせてもらおう。 悪いがな、ロボども─── 提督と彰利が居てくれる限り、俺はさっぱり負ける気がせん! 時間の許す限り、いつまででも屠ってやるからかかってこい!! ……出来れば無茶しない程度に頼む! 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