───冒険の書27/吹っ切るきっかけ───
【ケース149:弦月彰利/真実と使命感を求める勇姿GZ。解決にはほど遠い】 コォオオ───キィンッ♪ 彰利 『黄巾の乱!?』 などと効果音にツッコミ入れてる場合じゃないね。 というわけでヒロライン! しっかりと前回ログアウトした場所からの開始です! よっしゃならば叫びましょう!! 彰利 『フ〜〜〜ア〜〜〜ムア〜〜〜〜〜〜イ!!!!』 声帯が震えている───今日も元気だお空が蒼い!! 彰利 『ムフゥ……で、悠介〜?キミさっきからなして黙っとーとや?』 悠介 『……脱力香がまだ続いてる』 彰利 『なんと!?』 そりゃすげぇ……まさか現実世界から効果を引っ張るとは。 悠介 『まあいいさ。自然に治るだろ。     それより、さっさと町に行こう。街を侵略するんだろ?』 彰利 『ん、そだった。よーしゃあ、ではそろそろ───』  じゃーん、ちゃかーちゃーちゃーちゃちゃーん♪ 彰利 『ハッ!こ、この音は!!』 忘れもしない、ジョブのこととかでナビに手紙が来た時の音楽!! オイラは悠介と目を合わせるとコクリと頷き、すぐさまにナビにアクセェーーース!! すると───予想通りにジョブシステム変更のお報せが。  ◆ジョブシステム変更の報せ  此度のバージョンアップにより、ジョブシステムに変更を加えました。  ジョブという概念が無くなる代わりに、称号としてジョブが存在するようになります。  称号は持つ武器によって変わってきますので、自分の好きな武器で挑みましょう。  称号、武器の関連は以下の通り。  ◎ブレイバー系  剣士───剣系、斧系、ハンマー系、盾(刃の盾、角の盾など)  モンク──五体を用いた全攻撃。投げ技などもこれに含まれる  狩人───弓、銃、トラップ、狩猟用ナイフ系  侍────刀、脇差、火縄銃  忍者───小刀、忍刀、投擲武器全般、忍術  魔物使い─鞭、壷  竜騎士──槍、長剣、投げ槍  執事など─執事服、メイド服などを装着した状態での攻撃全て  ◎メイガス系  魔法使い系───杖、祈りなど  死霊使い系───死杖、アンデッドや魔族や聖族(ひぞく)
などの使役  破壊僧─────錫杖、式神行使  ◎エンチャンター系  魔法剣士───魔法剣、剣と魔法の両行使  魔工剣士───付加属性が最初からついている武器防具の愛用   ◆秘奥義などについて  レベル60からリミットが解除される。使用方法は閃き以外に存在しない。  どんな拍子で覚えるのかは秘奥義によって違う。  ただし、武器固有の技、奥義、秘奥義はレベルに関係無く閃くことが可能。  その代わり条件が厳しく、使い勝手も難しい。  手に入れても条件を満たさない限りは秘奥義を発動出来ない武器などがあるため、  役に立たないからと捨てないことをオススメする。  なお、スキルの組み合わせで発動する秘奥義もあるので、探してみるのもいい。 ……とのこと。 彰利 『フ……フフフ……やったぜ!?     これでオイラたち、黒や創造者のままでも技とか覚えられるYO!!』 悠介 『やっぱそれが狙いか……抜け目が無いっていうかなんていうか』 彰利 『だってさ、最近の冒険者どもってどんどん強くなってるじゃん。     このままじゃあ俺達獣人勢力って物凄く不利だし。     それならこういうのもアリでしょ。     俺、悠介と提督が引き分けるなんて思ってもみなかったよ?』 悠介 『あれにはまいったな……。今、提督って47レベルっていったっけ?     俺達はまだ40だからな……』 彰利 『最初に出会った頃から既にレベルの差があったっぽいし……     しかも提督が使った武器のマグニファイ、ステータス二倍だからね。     普通に闘ったらまず勝てねぇって』 悠介 『戦い慣れてるヤツよりもかえって戦いづらかったんだよな……。     どういう攻撃に出てくるかがまるで予測出来ないし』 ある意味我らの最大の敵となってます。 でも、だが、そもそも我らは何処かで間違いを犯している。 彰利 『なぁ悠介?俺思ったんだけどさ、俺達ってちと調子に乗りすぎじゃない?』 悠介 『調子?なんのだ?』 彰利 『や、だってほら、考えてみんさい。     元の状態が強いとか、戦闘経験が豊富とか……     そんなことで、なんか他のヤツを見下してる感がある気がすんのよね』 悠介 『……ふむ』 彰利 『思い出してみ?最初空界に行った時の悠介、どんなだった?     こんな風に冷静に周りを見て、冷静に物事に対処しようとしてた?』 悠介 『───いや……どっちかと言うまでもなく騒ぎまくってたな』 そう、それなのだ、俺達に足りないものは。 なまじっか空界でハチャメチャアドベンチャーを体験してきちまったもんだから、 こういう状況にも慣れちまって……他のヤツらほど楽しめてないんだと思う。 俺が望んだ体感RPGってのはこんなもんじゃなかった筈……。 そして、そんな風に思わせてる原因が俺達自身なのだ。 特に悠介。うん、そうに違いねぇ。そういうことにしとこう。 けどまぁ、アレだ。 だからって初心に戻ろうなんて言っただけで景色が変わるわけでもなし。 結局のところ、解決策なんぞは零なのだ。 彰利 『いかんぞ……このヒロラインでの目的意識がどんどん曖昧になっていく』 悠介 『べつにいいんじゃないか?以前の手紙にも書いてあっただろ。     創造者や黒操者のジョブは、力の扱い方が解らんたわけどものためのものだって。     だったら俺達はそれを上げていけば───』 彰利 『ギャアもう!その悟りきったような言動がいかんのよ!!     レボリューションマイセルフ!!解る!?     そのなんでも予測しちまう経験こそが今の俺達には必要ねぇものなんだ!!』 悠介 『む……確かに』 彰利 『つ・ま・り!俺達は小難しいことなんぞ考えず、     行き先も決めずに風任せの風来坊になりゃいいんだ!!     RPGの在り方!?ハ!知らんヨそんなの!!     もうヤケクソにでもなんでもなってやる!!』 悠介 『いや……ヤケクソはどうかな』 彰利 『ナックル!!』 バゴス!! 悠介 『ぷおっ!?』 彰利 『ノリが悪い!!』 そんなあなたに拳を進呈! 20年前のお値段です! 悠介 『いぢぢぢ……!ノ、ノリったってな……!』 彰利 『黙れ下郎!!こんな時だけ物分りが悪くなるんじゃありません!!     大体キミは戦場に立つと冷静になりすぎるんだ!!     もっとハジケようよ!それが男だ任侠だ!』 悠介 『任侠ってハジケてるのか?』 彰利 『ええいお馬鹿さん!!ツッコミなんぞ入れてる場合にアラズ!!     あたしゃキミをそんな冷静野郎に育てた覚えはねぇーーーーーっ!!!!』 悠介 『育てられてねぇわ!!』 彰利 『だったら以前のようなキサマに戻れコノヤロー!!     俺達ゃ二人きりの時は特に遠慮しない仲だったろうがタコ!!     それがなんだい!最近のキミったらノリが悪いこと!     ……ハッ!!まさかここ数年会ってなかったのが災いして、     ルナっちの野郎がダーリンをこんな精神もやしっ子ヘタレ野郎に……!?』 悠介 『あぁもうお前いい加減にしろ!!     人が反論らしい反論出さないからって好き放題言いやがって!』 彰利 『お!?なんだ!?やンのかコラ!!もやし!このもやしめが!!』 悠介 『やかましいわこのジゴロ大魔王!!』 彰利 『ジ、ジゴロ大魔王ぉおおーーーーーーっ!!!?     キッサマよりにもよって久々のあだなにそんな名前を!!     もっと言葉選べってんだこのモミアゲ奥手大魔神めが!!』 悠介 『モッ……モミアゲ奥手大魔神だぁっ!!?     このタコ助がぁっ!!もはや我慢の限界!!いっぺん死ねぇーーーーっ!!!!』 彰利 『おーーーぉ上等だこのウスラトンカチ!!     創造者と黒とどっちが強ぇえか白黒つけようじゃねぇか!!     かかってこいオラァ!!!』 彼の感情が爆裂しました。 誘導は成功だトニー(ノート)、この調子でこやつの感情で遊ぶことにします。 でも酷なこと頼んでくれるよね、トニーも。 感情を無理矢理にでも外に出させようとすれば、ほんのちょっとずつでも 競りあがってくる感情と一緒にカケラが出るかもしれないからって……。 ンマー面白いからいいけどね? 彰利 『ちょんわ!』  バガァッ!! 悠介 『ぶがっ!?』 俺の振り抜く必殺パンチをキミのフェイスにプレゼント!! そして思い出す! 悠介ってばまだ脱力香にやられてんだったね! 彰利 『だが僕は手加減しない!!何故ならキミは手加減されることを嫌うと思うからだ!     ……べつに普段のキミにゃあ勝てないからってここでボコっちまおうとか     そんなんじゃないよ!?ホントだよ!?でも死ね』 男一匹弦月彰利!弱いヤツにゃあ容赦しねぇ!! 彰利 『パンチだフックだボディだチンだ!!ついでにサミング!!』 トチュッ。 悠介 『いっでぇえっ!!』 彰利 『フハハハハハハ!!弱い!!弱いネ!!それがキミの実力かネ!エ!?     なんとか言ったらどうだネ!?まあ聞く耳なんぞ持たんがネ!!     私はこう見えて忙しいのだヨ!!キミと違ってネ!!』 悠介 『だったらとことんやってやるわコノヤロォーーーーーーッ!!!!』  ベグシャア!! 彰利 『ハピルマ!!』 なんと!突如として振るわれた拳は俺の頬へと突き刺さり、 しっかりとしたダメージを……アレ!?もしかして脱力香の効果……切れた!? 彰利 『ふ……ふはははは!!だからどうしたぁあああーーーーーーっ!!!!     今さらそれくらいで引くほど精神ザコじゃねぇぜオラァッ!!』 悠介 『あぁそうかいだったら全力でかかってこいコ───』 彰利 『“渾身諸刃カウンター!!”』 悠介 『でぇっ!?』  ゴガドバァンッ!! 悠介 『ぶっはぁっ!!?』 彰利 『へぶぅっ!!』 拳を振るってきた悠介が我が前に吹き飛ぶ!! 甘し……!!貴様がいくら拳でかかってこようが、拳ならばこちらにこそ分がある。 しかし……お〜おいぢぢぢぢぢ……!! あ〜いででで……!かぁくっそ……!!しっかりと拳キメやがったあの局面で……!!』 相手のダメージも相当だが、こっちのダメージも半端じゃないのが渾身諸刃の特徴……! 顔面がとても痛ぇ……!! 彰利 『だが僕は負けませんよ!?』 悠介 『かっ……こンの……!!獣人奥義まで使うか普通!!』 彰利 『なんと!?』 た、立ちおった!この彰利の渾身諸刃カウンターを喰らって!! やりおる……!だが勝者は依然!このディアヴォロだ!! 悠介 『ブゥ〜〜〜ッ殺ォオオオス……!!!』 ゴォオキィイイイインッ!!!! とか思ってると悠介が雷の宝玉を輝かせた!! 彰利 『ゲェ!?精霊の宝玉を使うんか!?おのれ卑怯な!!』 悠介 『お前に言われたかねぇわぁっ!!』 うむそうかも!!だがかくなる上はこちらも宝玉で応戦!! さあ始めよう……余裕なんぞをブッ潰し、 さらに親友であり幼馴染な悠介くんの感情を自由気侭に解放させるために!! 彰利 『闇の“闘法(モード)”……!!』 悠介 『隙ありゃぁああああっ!!!!』 彰利 『えぇーーーーーーっ!!!?』 うわずっりぃ!!闇のモードを引き出そうと構えた途端にブッ飛んできやがった!! てめぇそれでも男か!? ええいどうしよう!このままでは 彰利 『“渾身諸刃カウンター!!”』  メゴボギョォッッパァアアアアアンッ!!!! 彰利&悠介『おぶばっ!!?』 拳が炸裂!!───したのは俺だけじゃござんせんでした。 しっかりと俺の顔面捉えた悠介の拳は、俺に多大なダメージを齎した……!! が。 彰利 『俺の勝ちだぁっ!!』 もう彼は動けませんでした。 残りHP4の状態で辛うじて生きてる程度。 いやぁ……エンチャンターってマジで弱いね。 しかも創造者だと余計って感じですか? 創造すること以外に特に目立った能力が無い上に、 創造出来る範疇も制限されてるから、こりゃちょっと可哀相ですよ? 悠介 『あー……くそ……』 悠介のぼやきみたいな声が聞こえた。 でも負けたことを悔しんでるとか、そんな感じは一切なかった。 うーむおかしいですネェ、男ならば誰かに負けりゃあ悔しいと思うのですがネェ。 彰利 『負けて悔しいかネ?』 悠介 『ん……?いや全然』 彰利 『なんで!?』 悠介 『勝ち負けのために強くなった覚えなんかない。     守りたいものを守れりゃそれでいい』 彰利 『………』 アカン。 こらアカンでスッピー。 こやつ、筋金入りだ。 こんな性格が、悠介をこんなコチコチのクソ石頭に変えてしまったのだ。 もしくは“創造の理力”が。 イメージすることを常とする所為で、 自分に無意識に“これはこうだ”という戒めをかけてるんじゃないかって思うくらい、 悠介は何かに対しての例外を知らない。 そういや言ってたね、、一から全を纏めた状態じゃなくちゃ実行できないとかなんとか。 つまり纏めちまったらそれが“全”になるわけかい? ……あぁイカン、そりゃイカンよ。 彰利 『悠介』 悠介 『ん……?』 彰利 『キミへの疑惑が確信へと変わった!!キミ、やっぱ感情を手に入れるべきだ!     俺ゃこんなん認めねぇ!!───さぁ吐け!!     昔、親父さんと過ごした歴史を覚えてるだけ吐け!!じゃないとヒドいぞ!!』 悠介 『彰利……』 彰利 『おっと逃がさんぞ!?     俺がキミに敵意を向けてる限り、キミのHPは回復しねぇぜ!?』 悠介 『………』 彰利 『だから……頼むよ。思い出してくれ。今の悠介見てるの、正直辛い……』 悠介 『───……』 思い出せって言われて思い出せたら苦労はしない。 でも願わずにはいられなかったのだ。 このまま感情を構築できなかったら、心の底から楽しむことを忘れちまう。 そんなのは嫌だ、冗談じゃねぇ。 だから─── 彰利 『エー、よいかね悠介くん。キミは親父殿が好きだった。そうだね?』 悠介 『えと……まあその、一応』 彰利 『で、あわよくば肉体関係に───』 悠介 『ブッ殺すぞてめぇ……』 彰利 『ヒィ!?あ、や、オ、オーケーオーケー!!     親父さんのことでからかうのはタブーってことね!?     つーかマジモンの殺気放つなよビビるだろ!?』 だが、どうやら確実。 クォックォックォッ……こやつめ、親父さんのことになると感情の起伏が激しいぜ? 彰利 『しっかしなんだネ……キミがここまでのファザコンだったとは驚きだネ』 悠介 『……感情が無かったお前が、雪子さんに憧れたのと同じだと俺は思ってるよ』 彰利 『ヴ』 やべぇ言い返せねぇ。 でもそれは逆に、感情さえ取り戻せれば変われることを意味している。 俺の場合は悠介と違って、憧れてた人が亡くなったわけじゃなかったから、 感情の成長も早かったんだと思う。 でも悠介の親父さんはとっくに死んじまってる。 これじゃあもうどうすりゃいいのか解らんヨ。 でも───アレ? 彰利 『なぁ悠介。お前の親父さんって今の悠介みたいにぶっきらぼうだったんだよな?』 悠介 『……引っかかる言い方だけど、そうだな。     何事にもそんなに感心がなくて、与えられた仕事をこなして、家族を守って。     そうして日々を生きていくっていう、妙な人だった』 彰利 『与えられた仕事を……』 ……どうすればいい。 タネが解っちまった。 でもそれは、今の悠介は頷こうとするようなもんじゃない。と思う。 だって……ああくそ! 彰利 『悠介!親父さんのことで酷く執着してることがある筈だ!言え!』 悠介 『いきなり命令か!?』 彰利 『いーから!!あるだろ!?言え!言えコノヤロー!!』 悠介 『お、落ち着けって。なんだっていきなり怒り出してんだお前は』 彰利 『これが落ち着いておられようか!!』 悠介の感情が浮上しないのは間違い無くそれが原因だ。 思い出すことを拒んでるとかよりもよっぽど複雑だ。 悠介 『なんなんだよ……はぁ。     確かに俺には、父さんのことに関して執着してることがあるよ。     でもそれがどうしたって───』 彰利 『で!?その執着してることってなにかね!言えコノヤロー!!』 悠介 『……───顔、だよ』 彰利 『フェイス?……FF4のラストダンジョンに出てくる顔だけモンスター?』 悠介 『そりゃフェイズだ。……いろんなことは断片的にでも思い出せる。     その時の父さんの言葉だって思い出せるし、     父さんが言ってくれた言葉も覚えてる。でも……顔が、さ』 彰利 『顔が思い出せねぇってかい。     んーなもん名前を思い出せないことに比べりゃどうってことないんでないかい?』 悠介 『正直……名前なんてどうでもいいんだ。     あの人が俺の親であった事実は、名前の所為で変わったりはしない。     俺だって本名は晦悠介じゃない。解るだろ?』 むう……そういや悠介って自分の名前に執着が無かった。 それって、他の人に対してもそうって考えていいんかな。 彰利 『で、なんだってまた顔を思い出せんの?     べつにえーやん、名前も思い出せないんだったら』 悠介 『そんなことはガキの頃の俺に訊いてくれ。     思い出さなきゃいけないって、心のどこかが叫んでるんだ』 彰利 『ふむん……?どんな顔だったか、輪郭くらい解らんの?』 悠介 『いや、そういうんじゃないんだ。顔は覚えてる。     いっつもぶっきらぼうで、笑うことのなかった人だ。忘れようがない』 彰利 『アレ?……テメェ俺馬鹿にしてんのかコノヤローーーッ!!!     思い出せないって言ったり覚えてるって言ったりナメとんのか!!』 悠介 『だ、だから話は最後まで聞けって……!』 彰利 『だったら要点から先に言やいいだろ!なんだってそう後送りにして話すの!!     会話のキャッチボールしたいなら     絶妙なコントロールで言葉投げなきゃダメだろが!!』 悠介 『う……す、すまん』 彰利 『解ったらホレ!さっさと話すのYO!!もっとダイナミックに!!     かつ繊細に!感情を浮上させるように楽しく!!優雅に!そして力強く!!』 悠介 『表現が滅茶苦茶だから無理だ。     思い出せないってのは父さんの顔……であることには間違いないんだ。ただ……』 彰利 『ただ!?ただなにかね!!言いたいことがあるんだったら言いたまえよ!!』 悠介 『………』 彰利 『なにかね!!黙ってないで言いたまえ!!』 悠介 『俺が───』 彰利 『俺が!?俺がなにかね!!さっさと言ってもらえないかね!?     こう見えても私はキミと違って忙しいのだよ!!それともなにかね!?     キミは黙っては語りを繰り返すことで私を馬鹿にしているのかね!?     まったくこれだから《バゴォン!!》ハルシェーーーーッ!!?』 悠介 『話そうとしてるんだからちったぁ黙れ……!!』 彰利 『おががががが……!!ソ、ソーリー……』 バゴォンって鳴ったよバゴォンって……! なんだか久しぶりに澱み無きナックルを顎に進呈された気分だよ……!! 悠介 『───……俺が思い出せないのはさ、父さんが死に際に見せた顔なんだ』 彰利 『ほが……?』 かくして、顎を慈しむように擦っていたアタイに……その言葉は投げられた。 けど、突然の告白に……俺はその言葉を受け止められず、 道端に転がしちまったんだと思う。 会話のキャッチボール───それがしたいなら、 きちんと受け止めてやらなきゃならなかったのに。 彰利 『……すまん。思慮が足りなかったみたいだ』 たとえば……誰かが俺に、 『雪子さんが目の前で惨殺された光景を思い出せ』と言ってきたら、俺はどうするだろう。 その光景を思い出すことは辛く、 だけどそれを思い出さなければいけないとは頭では解ってる。 でも……その時の自分が幸せな家庭に居て、 自分が月の家系の人物だってことを強く認識してなかった時だったら? 大好きな人が目の前で殺されるのを見ている自分が、 まだ必死に周りから世界の在り方を吸収しようとしている“子供の頃”だったら? っ……冗談じゃない───! そんなもの、頼まれたって思い出したいと思う筈がない。 それが雪子さんで、しかも目の前で惨殺されてる、なんて……想像したくもない。 彰利 『でもさ……解んねぇよ。     なんだってお前はそんな光景のことを思い出したがってるんだよ……』 悠介 『……言葉をさ、残してくれたんだ、その時。     “人間、必ずどこかには辿り着く。     それが生だったとしても死だったとしても、     信念だけは曲げない生き方をしろ”───ってさ。     その言葉が今も胸を打ってる。辛いことや悲しいこと、     泣きたくなるような日常を迎えても、つまらなくったって生きていけるって。     父さんが最後に、俺だけの残してくれた言葉を覚えてる。     そして、その時の彼が笑顔だったのか……悔いを残した辛い顔だったのか。     それを……俺はずっと捜してる。誰に約束したわけでもない。     でもさ───……怖いんだよ。心が割れるほどの悲しみと、     記憶が壊れるほどの辛さが俺の世界を壊したあの瞬間が……。     ……俺だって解ってる。きっと俺は、その父さんの顔を思い出すまで……     自分の感情を取り戻すことなんて出来やしない。それでも───』 ……悠介の感情は子供の状態。 そう言ったのは誰だっただろう。 子供に、親が殺される瞬間を思い出せって言うのは、 とても惨たらしいことなんじゃないだろうか。 目の前にはもう、シュバルドラインやマグナス、 ゼットと戦った時のような凛々しい姿は無い。 ……当たり前だ。 悠介はずっと、凛々しくなんてなかったのだ。 ただ、“やらなきゃいけない”っていう使命感に突き動かされていただけの子供。 周りにそうであることを願われ、 そうであることに定着してしまった……可哀相な子供なのだ。 そのどれもが他人のため。 それは、自分のために生きることを知らなかった彼に唯一出来た、生きる術だった。 彰利 (ああ……) どうして気づいてやれなかったんだろう。 一緒に戦ってやることもしないで、 悠介の方が強いから、なんて理由で全てを押し付けてきた。 その言葉を、子供だった感情はどう受け止めてきたんだろう。 ずっと昔から一緒に居ることで、なんでも知っていた気になって───誤解して。 ここまで追い詰められるほどに、俺もまた……いろんなことを押し付けてきたのだ。 今さら悔やんでもどうしようもない。 ……でも。 彰利 『……なんでもさ、そうやって話してくれ』 悠介 『彰利……?』 彰利 『全部を知りたいなんてことは言わない。     でもさ、辛かったら辛いって言っていいと思う。     ……お前はもう十分頑張ったじゃねぇか。どれだけ弱音吐いたって構わない。     泣き言も世迷言も、全部───』 全部、俺が受け止めてやろう。 感情があるからって偉ぶるようなことはしない。 ただ“友達”として……もう一度こいつと歩き始めることが出来るなら─── 彰利 (やり直しだ。全部、ぜーんぶ) 親友なんて肩書きは要らない。 解ってるつもりで、その実なんにも解ってなかった馬鹿なんて必要じゃないのだ。 彰利 『でも……酷いこと言っていいか?』 悠介 『………』 彰利 『……俺は。お前に思い出してほしい』 親父さんが殺された時のことを。 目の前の友達が、心と記憶を砕いたきっかけの出来事を。 そうじゃないと前に進めない。 いつまでも子供のままで、いつかこいつは本当に壊れるだろう。 周りからの期待に応えようとする純粋な子供のように頑張り───いつか。 でも、この言葉はきっと彼を苦しめるだろう。 他の何にでもない、俺の言葉に応えようとする頑張りにこそ苦しめられるんだろう。 それでも願わずにはいられなかった。 いつか周りの意思じゃなく、自分の意思で世界に立ち向かっていけるようになるのなら…… 悠介 『彰利……それは───』 彰利 『泣き言は許さない。     俺は……お前がそうやって辛いままで生きるのは我慢ならない。     っ……お前はちゃんと幸せになれ!!     感情ってもの手に入れて、世界の何にでも感動出来るような人間になれ!!     こうなる前に気づいてやれなかったことくらいいくらでも謝るよ!けどっ……!』 今になって解った。 いつか誰かに『お前は幸せにならなきゃいけない』と言われたことがある。 きっと彼女もその時はこんな気持ちだったのだ。 “もう、休ませてやってもいいじゃないか”と。 ずっと他人のため他人のためと努力してきた存在を、休ませてやりたかった。 幸せになってほしいと思う気持ちはウソじゃない。 周りの期待に応えることが当たり前として生きてきた。 以前の俺も、そして今、悠介も。 子供の頃に親を殺され、人というものが解らなくなっていた。 世界というものが解らなくなり、 自分だけこういう目に合うこと自体が当たり前のようになっていた。 ……そんな時に差し伸べられた手は、どれほど暖かかっただろう。 乾いていた心に、どれほどの生きる理由を与えてくれただろう。  “周りが喜んでくれるような人になろう” 差し伸べられた手が暖かければ暖かいほど、その思いは強かったのだ。 頑張って頑張って、周りのために頑張ることが常になったその時─── 感情は、もう取り返しの付かないところにまで埋もれてしまっていた。 その生き方はまるで…… 自分の居場所に懸命にしがみつこうとする子供そのものだったのではないか。 彰利 『俺は……っ!』 けど、そんな自分の居場所も捨ててしまった彼。 朧月として生き、十六夜として生き、 晦として生き……やがて、その居場所も捨ててしまった。 憧れの人に死ねと乞われた時、彼は“家族”というものを捨てようと思ったんだと思う。 じゃあ、居場所を無くした子供はどうすればよかった? ……簡単だ。 ただ周りの期待に応えるために、それこそ自分なんて犠牲にする覚悟で生きるしかない。 そして真実、悠介はそれを選択してしまったのだ。 ……なんて馬鹿げた話。 それでも───ああ……それでも俺は願わずにはいられないのだ。 彰利 『お前には幸せになってもらいたいんだよっ!!』 幸せになれ、と。 もう周りの期待に応える必要なんてないのだと。 “守ること”を居場所にする必要なんてないのだと。 悠介 『……サンキュ』 彰利 『っ……』 でも……返された、困ったような笑みを見て……俺は拳を振るっていた。 強い音とともに右拳に痛みが走る。 悠介は悪く無い……そんなことは解ってる。 今殴ったのだってお門違いもいいとこだ。 それでも当たらずにはいられなかった。 彰利 『感謝の言葉なんか要らねぇ。約束してくれりゃあそれでいいんだ。     だから……約束してくれ。絶対に幸せになるって』 悠介 『───ああ、約束する。自分が生き残るために、たくさんの人が犠牲になった。     約束出来ないわけ……ないじゃないか』 彰利 『そうじゃない……。     他の誰を差し置いても自分が幸せになるって……それくらい言ってくれ』 悠介 『……───……ああ。解った。……誓ってもいい』 たっぷりと時間をかけて、悠介は頷いた。 ほとんど俺の我が儘だってのにもかかわらず。 それでも願わずにはいられなかったんだ……ほんと、しょうがない。 彰利 『───よし。じゃあこっからはいつも通りだ。     好き勝手やろう。ここは……ゲームの世界なんだからな』 気休めにもなりゃしない。 でも悠介は一度自分の頬を両手でパァンと叩くと起き上がり、 バガァン、と───俺を思いっきり殴った。 悠介 『……これでチャラだ。つまらない思考は捨てて楽しくいこうぜ、彰利』 彰利 『───上等』 殴られた頬を拭ってニヤリと笑う。 HPはいつの間にか元通りになり、待つまでもなく俺達は歩き出した。 ……つまらないことは置いていく。 だけど、知ることの出来たことは持っていこう。 全ての感情が戻った時、 今度こそ悠介のことを気兼ね無く“親友”と呼べるようにドゴシャア!! 凍弥 「ぐわ痛ってぇっ!!」 志摩 『ムオォッ!!?』 椛  「あわわわわっ!!凍弥さんどいてくだ───きゃあっ!!」 ドスッ!! 凍弥 「ぐはぁっ!!」 佐古田「デストロォーーーイ!!!」 ドボォッ!! 凍弥 「いぃっでぇえーーーーーーっ!!!!!」 彰利 『………』 悠介 『………』 小さな喧嘩をしたのち、スッキリした笑顔で向き合った僕らの前に、 急遽ご降臨なされたのは……なんと小僧と椛と双子と魔王サコタヨーシェだった。 あれ……何故? 凍弥 「い、いぢ、ぢぢぢ……!!さ、佐古田てめぇ……!     今狙ってダブルニープレスしただろ……!!」 佐古田「気の所為ッス。空中に放り出されて仕方なかったッス」 凍弥 「うそつけ!思いっきり『デストロォーイ!』って言ってただろ!     某格闘ゲームのユリアンのごとく!!」 浩介 「うーむ、だが何故こうも乱暴に放り出されなければならなかったのだ?     もしや全員そうだったのか?はたまた……むっ!?」 浩之 「どうしたブラザー!───むう!?何ヤツ!?」 あ、こっちに気づいた。 凍弥 「獣人!?修練場が終わったらいきなりかよ!!」 佐古田「敵とあっちゃあ生かしておけねぇッス!!今すぐ死ぬッス世界のために!!」 凍弥 「きっと獣人もお前にだけは“世界のために”とか言われたくないと思うな」 佐古田「うるせーっつってるッス!!」 悠介 『………』 彰利 『………』(コクリ) 悠介が俺を見る。 俺はそれに頷いて、人員不足の獣人勢力を豊かにしよう作戦に踏み入ったのだった……! 彰利 『弱イ人間。誰カヲ探シテイルノカ?』 凍弥 「え───話せるのか!?」 彰利 『質問ニ答エロテメコノヤロウ』 凍弥 「椛、見つけた。彰衛門だ」 彰利 『ゲェエーーーーーーーッ!!!』 いきなりバレた……つーかバレバレだったらしい。 仕方なくオイラは獣人フルフェイスをガポリと脱ぎ、小僧をキッと睨んだ。 彰利 「ええいお馬鹿!せっかく『探してます』とか言った時に、     それはこんな顔じゃなかったかい?とか言ってマスク脱ごうとしてたのに!」 凍弥 「うわっ!?本当に彰衛門だった!!」 彰利 「ゲェエーーーーーーーッ!!!」 二度目の衝撃到来!! OHゴッドなんてことでしょう!この俺が騙された!! 椛  「お、おとうさん……!!」 彰利 「ア、アワワー」 いかん……じっくりからかってから正体明かそうとしてたのに、 これではボロボロではないか。 予測不能予測不能!こんな事態は想定外すぎるよ!! とはいえ、感激のあまりにふるふると震えながら、 今にも抱きつこうとしてる椛を無視できるわけもなく─── 彰利 「と、飛び込んでこーーーい!!」 俺は両手を広げて、彼女を抱きとめたのでした。 椛  「おとうさん……おとうさぁ〜〜ん……♪」 手を広げた途端に抱きついてきた椛は、 我が腕の中で我が胸に自分の頬を擦り付けるようにして目を閉じている。 まるで猫ですな。 彰利 「ほっほっほ……椛はいつまで経っても子供みたいで恥ずかしいねぇ……」 そして俺は定番の言葉を送る。 それでも椛はやっぱり離れようともせず、 猫が喉を鳴らすようにぐりぐりとさらに抱きついてきた。 凍弥 「こっちが彰衛門……とすると、こっちは……」 悠介 「ん、俺だ」 凍弥 「やっぱり……」 同じくガポシとマスクを取った悠介に、小僧がムシャアと息を吐く。 その顔はなんで獣人の服を着ているのか、という感じだったが─── 悠介 「凍弥よ……獣人勢力で僕と握手!!」 凍弥 「訳解りませんよ!!」 悠介 「まったくだ!!」 なにが可笑しいのか、心底楽しそうに笑う悠介を前に、困惑気味だった。 ……よかった。 ちったぁ吹っ切れるきっかけにはなってくれたらしい。 悠介 「あっはっはっはっはっは……!!     い、いや悪い……!なんか笑いが止まらん……!     お、俺が言いたいのはさ……!来たばっかりなら獣人勢力にぶはっ!!     くっ……くふっ……!!くっくっくっく……!くく……!!」 凍弥 「あの……なんか悪いもんでも食べました?」 彰利 「すまんのぅ。悠介ったら今が感情の成長期らしくて。     出来ればそのまま笑わせてやったってや。     話の続きはこの弦月彰利が受け持とう。つーわけで獣人勢力に入れ」 凍弥 「簡潔すぎだっ!!なんかもっと理由とか無いのかよ!!」 彰利 「ええい黙らっしゃい小僧。理由ならあるわ。     今現在獣人勢力は非常に人員不足だ。だからだ」 悠介 「だ、だから獣人勢力で僕と握手!───ブフッ!!     だぁはははははは!!ダメだ腹痛ぇ!!あはははははははは!!!」 椛  「……おじいさま、雰囲気が思い切り変わりましたね……」 彰利 「さっきまでは相当シリアスだったのにねぇ……」 でもこっちの方が断然いいね。 暗い雰囲気で旅するなんて嫌ですもん。 それに段々、悠介も感情のコントロールが出来てきてる気がする。 今ならきっと、冒険への楽しみも上がってくれてることだろう。 彰利 「で?どないするん?我が勢力に来るかそれとも敵となるか。     言っとくが獣人勢力はやり甲斐があるぜーーーッ!?     なんたって世界中に敵だらけ!!これ以上やり甲斐のある種族は居ねー!」 椛  「凍弥さん」 凍弥 「あ、あぁ……解ってる、解ってるから。     どの道この世界には彰衛門を探すために入ったようなもんなんだ。     椛がそれでいいっていうなら、俺は止めないよ」 志摩 『うむ!もちろん我らも助力しよう!』 佐古田「アチキもッス!!」 彰利 「オーケーオーケー!!ではこの獣人装備をどうぞ。     仲間を作るためにと渡された獣人装備一式さ。     まずはこれを装備せんことには始まらん」 コサ、とバックパックを開いて、“獣人防具一式”という名前で、 一個のアイテムとして扱われてるブツを取り出す。 悠介も笑いながらそれを出して、小僧と志摩どもに渡してゆく。 アタイは椛と魔王に。 彰利 「フフフ、それを装備したらもう後には引けねぇぜ?」 悠介 「覚悟は出来たか?俺は出来てる」 凍弥 「……なんか知らないけど絶好調ですね悠介さん」 悠介 「任せろ」 さっきの一件で感情が成長を見せたのか、 悠介は本気で何かを吹っ切ったような顔をしていた。 まるで……そう。 純粋にファンタジーを楽しもうとする姿勢というか無鉄砲魔人の顔というか。 まあ悟りきってるよりゃマシだね! OKそれで行こう!! 浩介 「む……装備の場合、装備の項目を選べばいいのか?」 悠介 「普通に着るだけでも装備に繁栄されるぞー」 浩之 「なんとそうなのか。では───ブラザー」 浩介 「うむブラザー」 凍弥 「ん……よし」 ゴソゴソソ……マキィンッ♪ 《霧波川凍弥、志摩浩介、志摩浩之が獣人勢力に加わりました!!》 浩介 『むう!このステキで絶妙なフィット感……!!』 浩之 『おまけにこのくぐもった声……!!おお!獣人ボイス!導きのヴォイス!』 凍弥 『へえぇええ……!上手く出来てるんだなぁ……!!』 ゴソゴソソ……マキィンッ♪ 《朧月椛、佐古田好恵が獣人勢力に加わりました!!》 椛  『自分の声が自分の声じゃないみたいで……不思議です』 佐古田『これで自由に通行人を襲えるってわけッスね?』 凍弥 『お前は少しそのアグレッシヴな思考回路をなんとかするべきだと思う』 彰利 『うっしゃあ!なにはともあれ獣人が増えてくれて感謝感激!!     丁度六人パーティーでバランスも良し!!』 佐古田『七人ッスが』 彰利 『え?あぁゴメン!キサマ数えてなかったわ!!』 佐古田『野郎……』 浩介 『ウーム!こうなるとリーダーが欲しいものぞ!』 悠介 『よっしゃあ彰利任せた!!』 彰利 『よっしゃあ彰利任された!!ビシビシいきますわよ!?     まあまずはキミらのレベルを安定に導くためにバトルでもしよかぁ!』 未来衆『ハワァーーーーーーッ!!!』 彰利 『うーん……でもこういうノリになると提督が恋しいね』 悠介 『あ、やっぱりか?俺もだ』 しかし今の彼は我らの敵。 だがいずれは、 新たに引き入れたこのメンバーで貴様らをケチョンケチョンにしてくれるわ!! でも、それよりもまずしなければならないことがあるね。 もちろんそれは─── 彰利 『よーしみんな!まずは獣人勢力正式族歌、ニャホニャホタマクローを教える!     心して覚えるように!!』 未来衆『タマクロー!?』 ───これだった。 さあ、元気出して行きましょう! 獣人勢力に我と御身と栄えあれーーーっ!! Next Menu back