番外のじゅういち/こうして、彼の心は強く硬く決まってゆく

 “幸せになっていいんだよ”

 そんなことを言われて、思うことはなんだろう。
 とりあえず俺なら俺を知るところから始めてくれとか返す……ことはないな。
 ただ、親しい人とかさ、大切に思う人が不幸だとか幸せになっちゃいけないんだ〜なんて言っているなら、そんな言葉を届けたいって思うんだろう。
 その幸せってのがなにかも解らないくせに、無責任に言ってしまうのだろう。
 じゃあもし、その幸せってのがなにもかもを捨てて俺と一緒になにかから逃げることだ、なんて言われたら、俺は走ることが出来るのだろうか。
 今ある全てを捨てて、走ることが出来るのだろうか。
 答えは否だろう。
 偉そうなことを言っておきながら、それは出来ないと言って、その人の幸せを否定するのだ。
 なんなんだろな。人間って理不尽で自分勝手で、自分が直前に言った言葉さえ否定してしまえるのだ。
 ……ああ、まあその、つまりなにを言いたいかというと。

『かぁあああずぴぃいいっひひぃいい〜〜〜っ……!! 俺っ……俺ぇえ……! またフラレたぁあ〜〜〜っ……!!』
「ガンバレ、お前は幸せになっていいんだゾ」
『せやったら娘の誰かを俺に紹介───』
「不幸になりやがれこの野郎」
『こっ……国際電話越しでこの態度ッッ!!』

 祀瓢とのデート中、及川から電話が来た。まあ、ケータイにだが。
 一応プライベートなものなので、祀瓢や桔梗、月と詠にも少し離れた位置の茶屋で待ってもらっている。

『とほー……かずピー、もうちょい俺にやさしくしたってや〜……。俺おらへんかったらかずピー、病院で発狂してたかもなんやろ……?』
「んむ……っ……ま、まあ、そうだけど」
『せやろせやろー? したらちぃっとくらいええや〜ん♪ あ、ちゅーわけやからなんというかこう、笑顔がかわええ胸のおっきくて腰は細くておしりはおっきく安産型なー♪』
「……礼を盾に取った欲張りエロスが《ボソリ》」
『あれ? なんや今ものっそいドストレートにえらいこと言われた気がしたんやけど……』
「いや……助かったのは事実だよ。ほんと、感謝してる」
『おう。まあ紹介してってのはじょーだんや。こっちが苦しくなるくらいの男泣きしたやつの心救ったことを盾に、なにかを要求して手にした幸福なんていらへんいらへん。俺はもっとこー……なぁ? 自分の手で掴んでいく、っちゅーのを重要視しとるねんで? あー、しゃーけどこの動画、いつ見てもえー声やなー♪ かずピーの歌声もええ感じやし』
「お前は消していいって俺、何回言ったっけ」
『これくらいえーやーん! あーほら、バックアップとでも思とってくれたらそれでえーて! やー、それにしてもこの最後んところ、かずピーが歌いだしたところでみぃんな頑張って歌うからめっちゃ心にじぃんときてなー! ……まあ、全部終わったあとに聴いたら、そら泣きたなるわなぁ』
「……お前もそれ忘れてくれ」
『あの時代で歌ってもろた“君よ花よ”のこと? それともかずピーが泣いたこと?』
「どっちもだよ! 〜〜……はぁ、まったく……」

 君よ花よ。
 あの時代、あの時の都で、及川がゲームに勝利した権限でみんなに歌わせた歌だ。
 とあるゲームのエンディングで流れる歌だな。
 一人の男に多くの女性が、って部分で及川的に感じ入るなにかがあったらしく、歌わせたんだとか。
 俺、大神さんほど正義を愛してなんかいないんだけどなぁ。むしろ目的のためなら割と手段選ばないぞ? 自分が正義だなんて口が裂けても言いたくない。

「……どんな志も夢も、貫けなきゃ結局なににもなれやしない」
『お? かずピー今なんて言ったん? 近くに車通ってよぉ聞こえんかったわ』
「いや。ところで及川、お前の周囲でなにか面白いこととかってないか? いい加減日本が恋しくてさ」
『あー……なんや俺のこととか通じて、かずピーにええ顔しよってヤツ増えたなぁ。なんや知らんおっさんに声かけられてびっくりするわ。そのうち美人なおねーさんとか来るんやないかって、いろんな意味でビクビクしとるわ』
「気を付けろよ。そういうの、案外手段を選ばなかったりするかもだから」
『せやなー、気を付けるわ。あ、しゃーけどどうせ来るならこう、胸とかはちきれんほどおっきくて、腰はすらっとしててー♪ そんでもってウィンクが似合うべっぴんさんとかがええなー♪』
『あらぁん? 及川ちゃんじゃなぁーいのぉん! おひさしぶぅりぃ!』
『ほぎゃぁああああぉおおおおおお!!!? たたた助けてかずピーたすけてぇえ!! 胸囲がヤバくて腰に余分な脂肪のないウィンクで突風巻き起こすモンゴルマッチョとエンカウントしてもぅたぁああっ!!』
『どぅぁあああれがスタイルだけで世界を滅ぼせられる眼球が天地崩壊スイッチの化け物ですってぇええん!?』
『ひぃいいすんませんえろうすんませんそんなこと言ってないですたすけてぇえ!!』

 絶叫が響いた直後、ぶつりと切れた。
 ……ああ、貂蝉そっちに居るのか。
 ええっと、こういう時なんて言えばいいんだろうな……あー……。
 よ、よかったな? 胸のおっきな相手が出てきてくれて。……うん、ウィンクも上手だし……な? べっぴんかどうかは知らないが。
 ……べ、べっぴん? ああうん、そのテのお方にしてみれば相当べっぴんさんなのでは?

「………」

 通話が終了したケータイを腕ごとだらりと下ろし、けれど手首を持ち上げてその画面を見る。
 及川祐。名前と、通話部分に赤いバッテンを映した画面がそこにあった。

「………」

 たまに、思う。
 俺、あの時代に飛ばずに普通に学校卒業したら、どんな自分を歩んでたんだろうなって。
 及川は向こうで楽しくやっている。
 俺だってこっちで、苦労はそりゃああるけど充実した日々を送っている。
 けど、やっぱり考える時はあるのだ。どんな自分だったんだろう、って。
 そんなんだから頭の中に浮かんだ、幸せになっていいんだよ、なんて言葉。
 俺の中のどこぞの北郷くんが言っただけかもしれないが、まあ、そりゃあそうだ。どうせ生きるなら自己満足だろうと幸せである方を歩みたい。
 今歩いているこっちにそれがないかって言われれば、もちろん俺は幸せだと笑顔で答えるし、質問されるまでもないって言えもするだろう。
 不満はないんだ。
 ただ、疑問はある。
 左慈が願うことを銅鏡が叶えたとしたら、俺はどんな自分を生きていたんだろうな、とか。
 肯定するからこそ考える時があることってやつだ。実に簡単じゃない。

(今度左慈が来たら、またこの鬱憤でもぶつけるか)

 これを考えるのも一度や二度じゃないんだから。
 たまに少し、ほんのちょっぴり黒い方に思考基準が傾くことがあるだけで。
 え? ああ、あっちも鬱憤ぶつけに来るだけだから、べつに八つ当たりとかじゃないんだ。正当な……その、たぶん、喧嘩ってやつだ。

……。

 で、せっかくだからと茶屋で軽食を摂ったあとはデートを続行。
 改めて見ても、なんというか時代の流れとかどうなってんのって光景ばかり。
 市場なんてあの頃の再現みたいだし、高台から見える景色だって、自然は随分と育まれたし、色で見れば緑ば〜っかりだが。なんというか建物がめっちゃ少ない。
 まるでこの都自体がRPGの街シンボルみたいだ。ほら、街の外に出れば平原ば〜っかりってアレだな。
 見渡したって車なんて通ってないし、電線は地中を通っているらしいしで……なんともはや、よくもまあこれほどまで徹底して……。

「………」

 川だって綺麗だし、森林や山には極力手をつけていない。
 そこのところは孟獲……まあ美以だが、その子孫が断固反対してそういった風習を身につけさせたらしい。
 そこには天の御遣いも一口も二口も噛んだという噂がまことしやかに……って、俺別になにもっ……! あ、いや、もちろん書物に書き残したっていうのも、前に言った通りだ。
 それ以外といったら…………い、いや、そりゃまあ、その、ネ? ちょっと頭の固いお子を南蛮の密林に強制連行して、そこで自然とともに生きる素晴らしさを学んでもらったっていうか。
 しばらく生活したら、そいつもすっかりウキョロキョキョーンって叫ぶようになったし、それでよかったのだ。……よかったのか?
 まあ移動手段は相変わらず絡繰だし、機械を使っている部分なんて随分と少ない。絡繰、万能過ぎだろ。
 ここに到着したあの日にも思った通り、空港からここまで、絡繰で移動、だったもの。
 すごいネ、絡繰。
 だって盗まれる心配もないし、仮にレッカーで盗まれたとしても使える人物なんて居やしない。
 氣を使えることが条件として存在するからには、まずそれが出来なければ動かしようがないのだ。
 華琳の嫌いな排気ガスもありません。いたれりつくせり、一家に一台、絡繰さんだな。

「真桜に頼んで、氣を蓄積できる絡繰の大きいのを作ってもらって、誰でもかめはめ波が撃てるーって商品でも……氣を込める側が死にそうだからやめよう」

 なんなら全部の指に嵌める指輪式絡繰を作ってもらって、かめはめ波の動作に反応して内部に閉じ込められた氣が解放されるー……とか……やめとこう。

「父? どうかしたのか? 真桜がどうとか聞こえたが」
「ああいや、ちょっと考え事だ。絡繰のことをな」
「絡繰か。真桜はすごいな、よくあんなものを作れるものだ。私も一度、籠作りからやらせてもらったが……あれは難しい。簡単には出来なかった」
「まあなぁ。この現代でも、1800年って歴史があるくせに真桜より上手く作れるヤツが居ないんだもんな。いや、そりゃカタチは綺麗だぞ? 部分部分も無駄を無くして、少ない材料で完成しているってものもある。でもなぁ」
「氣の循環や蓄積の技術は、だろう?」
「そうだ。あれは真桜ならではだな」

 そもそもこの時代、氣を存分に扱える者がやたらと少ない。
 だから少ない氣で動かせる絡繰を作る方向に向かったんだろうけど、その技術でも真桜に勝てないっていうんだから……1800年の歴史に軽々打ち勝っちゃう魏の絡繰技師さんは、ほんま最強やで……!

「ところで祀瓢」
「なんだい我が父」

 すこぉしおどけた風に言う短い言葉にひょいと乗っかるノリ良い娘。
 俺と彼女はにっこり笑い合い、

「桔梗が離れてくれん」
「すまない父、私にはどうすることも出来ん」

 答えを出し合って、俯いては嘆息した。

「ああいや、こほん。失礼した、お館様。離れたくないわけではないのですが、情けないながら、懐かしいのか初めてなのか、よく解らん感情に襲われておりましてな」

 困った顔で、左腕に抱き着きっぱなしの桔梗が言う。
 もしや恋!? ……恋なんだろうなぁ。ってこれはさっきもやっただろう。
 まあその、間違い無く恋、だとは思う。
 だって1800年も想い続ける華煉のような瞳をしている。あそこまでとは言わないまでも、よく似ている。
 それってつまり……だろ?

「恋したこととかは、なかったのか?」
「恋? ふははっ、このわしが恋とっ! お館様はこれが恋だとでも仰るおつもりかっ! …………え? ……こ、恋……なのですか?」

 自信満々に笑い飛ばそうとして失敗したっぽい。
 顔を真っ赤にして、わたわたしながら訊いてくる姿は、なんというか可愛い。

「ま、そうね。月ほどじゃないけど、挙動とかがこれ見てる時の月に似てるし」
「これ言うな」
「ばかちんこ」
「キミはもうちょっと慎みを持とうね、詠ちゃん」
「詠ちゃん言うな!」

 などと悶着する横で、「恋……恋……?」と、目を渦巻き状にして真っ赤な頬に手を当て首を傾げ、はわわわわって感じでもごもごしてる桔梗さんが本気で可愛いです。
 いやいや落ち着け俺、そもそも祀瓢とのデートなのに別の人をだな……!

「言われてみれば、わしはその……お館様には信頼は置いても、恋をするというにはちと違う感情を抱いていたような……というか、これが恋なのだとするならば、確かにあれは恋ではないということになりますなぁ……………………ぁぅぅ《かぁああ……!》」

 こほんと咳払いののち、自分の分析を開始した桔梗が一層に赤くなり、俯いた。
 思わず祀瓢が「かわいいな……」と呟いてしまうくらい、確かにその姿は可愛かった。キリッとしていれば綺麗なのに、この狼狽える姿は可愛いとしか言えやしない。

「あんたってほんと、女の行動ひとつひとつにいちいち惹かれやすいわよね」
「? 人の魅力に目がいくのは当たり前のことだろ。好きとか嫌い以前に」
「うわ……よくそういうこと平気で口に出せるわね」
「思ったことは口にしていかないと、誤解しか生まれていかないって痛いほど理解してるからなぁ……」

 自分自身でも、他の世界の北郷でも。
 そして、伝える時はしっかりと確かに。じゃないと誤解があっという間に広がっていく。特に七乃とか春蘭相手には熱心とも言えるほどしっかりと伝えよう。
 ……春蘭に関しては、多少諦めも混ぜることが上手く生きるためのコツでもある。これ、北郷の知恵。
 などとミスターポポチックなことやっていないでだ。

「じゃあお茶も終わったし、そろそろ行こうか。あ、一応先に訊いておくけど、何処か行きたい場所はあるか? 自分の目で確かめることは数えられる程度しかしてなくても、報告書で知ってることでよかったら案内くらい出来ると思う」
「ではお館様」
「お、桔梗? どっか行きたいところがあるのか? 酒は祀瓢が苦手だからダメな方向だけど」
「構いませぬ。それよりもちと、手合わせなどをしていただけると」
「なんでそうなった」

 軽く手を挙げ、提案されたのは戦いの申し出でありました。なんでだ。
 訊いてみれば、なんでか顔を赤らめてそわそわしだす。
 そこでこの北郷は考える。今までの人生経験と他の北郷達の知識から察するに、これは俺になにかを期待する女性の反応だ。
 言いづらいことを察して欲しいとか、もう一歩踏み込んでくれれば話すとか、そういった類の。
 コマンド:どうする?

1:かかってこいオラァ!(手合わせ願われてるみたいなので)

2:33日後に決闘の約束をしてやりすごす(コロッセオがない)

3:ポーカーで勝負してみる(魂を賭けよう!*注:“精”という意味で)

4:肯定する言い回しをしつつ断る(たぶんその後に強制バトル)

5:伽においては最強有敗ベヒーモス(出過ぎだぞ! 自重せい!)

 結論:2(33日後ではなく)

「手合わせって……腕相撲とかそういうものじゃないよな?」
「わしはそれでも構いませぬが……どうせならば思い切りぶつかれるものが良いですなぁ。なんというか、その。どのようなことだろうと構わぬのですがな、どうにもこう、お館様の力強い姿を見たいと思ってしまっているようで。可能ならば目の前で、わしに向け、その姿とその力とその技術の全てを振るっていただけたなら、この身も落ち着けると思うのです」
「………」

 どこぞの北郷が、それは戦に興奮しすぎてアレが起立して祭さんに絞られたアレと似てるから待てと叫んだ。
 頭に浮かぶ光景が生々しい。
 よーしまただけど落ち着こう俺。

「まあ……それは解った。むしろ手合わせしてくれるのは嬉しい。でも今はデート中だから、また今度で」
「む……確かに今は柄の手番か。ここでわしが我が儘を口にしてもただ大人げないだけ……───しかし、これは、なんとも……」
「桔梗?」
「い、いや、今さら自分の奥底から湧いてくるものに振り回されるほど子供ではないのですがな。どうにもわしは、恥ずかしいことに自分を優先してほしいと随分と懐かしくも我が儘を唱えたいらしいのです」

 とほー、とため息を吐きつつ俺を見てくる。
 目が合うとポムと顔が上気して、誤魔化すように茶を飲もうとするんだけど、もう器にお茶がない。
 器を持った手をうろうろさせてから卓に置くと、またしてもとほーと溜め息。

「色恋に悩む桃香さまらを見て初々しいものだと笑んでいたものだが……! 自分がなればこうも余裕がなくなるとは……っ……!」

 あ。頭抱えた。

「月に詠よ。訊きたいのだが、こういった場合はどう都合をつけておるのだ?」
「べつにボクは月と一緒に居られればそれでいいし」
「わ、私はその、あの……ご、ご主人様のお召し物やお布団を干したりして……」
「月っ! 正直にそういうこと言わなくてもいいんだってば! っていうかボクがそれに驚きなんだけど!? ───《キッ!》」
「そこで“穢された”って顔で俺を見るのやめようね?」
「私はとりあえず突撃だなっ! 父にぶつかり父にぶちまける! 実に解りやすくていいと思う!」
「柄よ。大人になると、そういうことも難しくなるのだ。……といっても、この身は若いものであったか……ふむ。よしお館様、一丁揉んでやってほしいのですが」
「だから祀瓢とのデート中だってば」
「では早う次へ参りましょうぞ! 茶も残らぬ茶器を前に、長く居座っても店の迷惑というもの!」
「はぁ……酒の時は長々と居座るくせに。ま、いいんじゃないの? そろそろボクも歩きたかったし」
「うん。それじゃあご主人様、次の場所へ……」
「ああ」

 頷いてはみたものの、結局提案らしい提案はなかった。手合わせは保留だし。
 なので俺が知るこの現代でのデートめぐりをして、祀瓢を喜ばせることにした。


───……。


 ……のだが。

「デートよりも最終的には手合わせの方が嬉しいんだな、お前は……」
「うぐっ……い、いやそのっ、あれだぞ父っ! 買ってもらったものが微妙だとかそういうことは一切ない! 本当だ! けど、その、ああええっと……! わ、わわ私も! 父の格好いいところが見たい! だからこれでいい! これがいい!」
「………」

 食事もした。買い物もした。歩きながら話をして、珍しい食べ物や、かつてを思い出させる味をそのまま後世まで残す味の食べ物に感激したりもした。
 それはいいのだが、最終的に行き着く場所が城の庭で、手には武器っていうのは、本当に、まったく、どうして、我が娘ながらってやつで。

「それに、力強い父を見たいのは私も同じだ。なのでその力───存分に披露されませい!《どーーーん!》」

 木剣を手にした祀瓢が胸を張って言う。
 俺はと言えば……そんな祀瓢に対面して立ち、手には黒檀木刀。
 手甲でいいかと言ったら、木刀がいいときっぱり言ってきたのだ。

「さあ父! 胸は貸さなくていいから全力だ! 父の強さと鍛錬で至れる場所を見せてほしい!」
「ええっと……それはつまり、これは鍛錬とかじゃなくて?」
「応! 立派な戦である!《バッ!》」

 言って、祀瓢が構え《どぼぉ! どぐしゃごろごろずしゃーーーっ!》

「あ」
『あ』

 戦と言われ、相手が構えた。……よーいどんでしょう。
 木刀を左手にスイッチしつつ氣を弾かせての間合い詰め。同時に繰り出した右の掌底が祀瓢の腹に埋まり、十分に氣が乗ったソレが祀瓢を吹き飛ばし、芝生に落ちてはごろごろと転がり滑り、ぽてりと動かなくなった。

「……あんた、普段あの左慈ってのとどんな戦いを想定して鍛錬してるのよ……ええっと、いめーじとれーにんぐ、とか言ってた?」
「……始まりから終わりまで、油断したら蹴りだけで首が空を飛ぶ戦い……かな」

 つまり先手を譲ればほぼ危ない。
 だから最初っから全力。
 結果として、構えた途端に吹き飛んだ祀瓢が完成した。
 だってさ、あいつの蹴りってほんとえげつないんだもん。
 なんだよ視覚不可能の蹴りって。
 ってそれよりも!

「祀瓢!? 大丈夫か!?」

 吹き飛んだ祀瓢のもとへと駆け寄───ろうとしたのだが、祀瓢はバッと起き上がると木剣を構え、大変うれしそうな顔をする。

「ふふふはははっ! 聞いていた通りだ! 父は初撃に腹への掌底でくるだろうと!」
「───! 化勁か!」

 来る場所が想像出来ていれば問題ない。
 腹に込めた氣で俺の攻撃の威力を散らしたのだろう。けどまあ勢いだけは殺せなかったから吹き飛んだと。

「さあ続きだ父! 理想の鍛え方を実践することが出来たこの祀瓢に、もはや油断の文字は《ガドドガガガガガガ!!》たすけてぇえええっ!!」

 戦いの最中に暢気に喋るという隙を披露してくれているので遠慮なく攻撃に走った。もちろん油断抜きの連撃で。そしたらたすけてって叫ばれた。
 おお祀瓢っ! 加速もちゃんと出来てるじゃないか! なんか嬉しい! でも散々苦労して身に着けたものが、他の誰かならちゃんと出来る事実にちょっぴり寂しさが。
 なのでどんどん速度と威力を上げていったら、「うひぃっ!?」と叫んで後退。
 その間隙を縫うように突き出した木刀が、着地と同時に祀瓢の喉をつんとつつく。

「う、あ……ま、まいった……!」
「……っと」

 おお……少しとはいえ随分集中してた。
 ていうか相手のバックステップに合わせて突きとか、いよいよもって俺も化け物じみて…………ないな。うん、ここじゃこれくらい出来なきゃだよな……うん……。
 だってさ、強さの基準としてまず、岩を破壊できるくらいじゃないといけない世界だもの。
 群がる敵は吹き飛ばしてなんぼってくらいだし。
 でも解ってる。北郷いい加減学んだよ。むしろいろいろな世界の北郷が丁寧に時間をかけて教えてくれた。
 俺はよく皆さまに仕合などで負けてはいるが、それは鍛錬しまくって疲れている時だからであり、さらに連続して様々な将と戦うことになるからである、と。
 つまり万全の状態でなら将に近いかそれ以上の実力はもう持っている、と…………いや、“解ってる”とは言ったものの、同等とかそれ以上はないだろ。なぁ?
 この時代で、今さらそんな強さになんの意味があるんだ、なんて言ったってみんな首を傾げるのだろう。
 格闘技等と違って、最強になったから何かがもらえるってわけでもない。
 むしろそういう競い事には我らが大陸の者は出場禁止状態だし。
 前は女は強くて男は弱いって風潮が強かったから、オリンピックまがいのことも出来ただけだ。
 氣を使ってみせた現在はといえば、しっかりと出場は勘弁してください的なものが届いたっていうし。
 道場を継ぐんだからって将来の名目もあるにはある。
 けどそれ以上に、極めたいものだってあるのだ。男ですもの。

「はぁ……父は強いな。うん、強い。私はそれを、きちんと誇れることが嬉しい」
「……そか」
「だから父。次も絶対に勝ってほしい。相手はかの厳将軍だが、体が若く、自分の氣と御遣いの氣が混ざりあっていない今ならば……!」
「お前それ祭さんの時も言ってたからね?」

 ちらりと視線を移すと、楽し気に木剣を腰に、弓矢を手にする桔梗が。

「夏侯淵のように上手く出来るかは、まあ口には出さぬとしましても。この厳顔、戦となれば加減の文字など忘れる修羅となりましょう。遠慮はいりませぬ、柄の言うように是非とも全力を披露されませい!」

 言って構えると同時に疾駆する俺に、桔梗はあくまで冷静に矢を番えて放つ。
 鏃が布に包まれた、てるてるぼうずみたいな矢が三本同時に俺を襲うが、加速させて振るった木刀が二本を弾き、一本を左手で弾き落とす。
 手で掴む、なんてことは絶対にしない。実践を想定して戦っているのなら、タイミングを間違えば鏃を掴むことにもなりかねない。そんなミスは出来ないから、氣を込めた手で魚の胴体を叩くようにベチィと。
 そうして両手を使用したところへと、ふわりと踊るように肉薄、木剣を振るう桔梗の行動に、さすが、と憧れにも尊敬にも似た喜びという感情が沸いてくる。
 で、そんな木剣へと俺は居合蹴りを放って軌道を逸らすと、驚きにハッと目を見開くも、即座に意識スイッチさせた桔梗は一本立ちの俺の足へと蹴りを。
 無防備に背中から倒れる俺へと目掛け、木剣を走らせる桔梗……だけど、このパターンならそう来ることは解っていたから、わざわざ受け身も取らずに背中から倒れることで、きちんと次に備えた右手の木刀で、その木剣を弾き、左手に込めた氣を爆発。左慈戦の時にもやった要領で不利な状態から立ち上がり、「ほっ!」と再び目を見開いて楽しそうに驚く桔梗に向けて、再び疾駆した。

  そこからは連撃乱舞。

 斬り、弾き、蹴り、殴り、崩し崩され、射られ、放ち、驚き、驚かれ、休むことなくぶつかり合う。
 それを続けていれば当然意識の集中も鋭くなり、興奮し、女性と戦っているという意識も剥がれ、戦をしているという本能が強くなり、無意識の加減も忘れる。
 女性だからだとか大事な人だからとか、そういうことを今は横に置いて、“この戦のために”を前に置いた戦いになっていくと、どうしてか桔梗は本当に嬉しそうに笑ってくれた。
 その嬉しさに比例して、俺を見る目が余計に潤み、顔が赤くなっていってるんですが……ああいや、今は集中───!
 仕切り直すように距離を取って息を吐けば、弓矢を構えるや放つ桔梗に向け、俺もすぐに加速居合の要領で剣閃を放つと、足に込めた氣で地面を蹴り弾いて一気に疾駆。
 剣閃が矢を弾くのを確認、懐に屈むように滑り込むと、起き上がる反動を足から腰、腰から上半身と次々と螺旋のごとく回転させて、手間が掛かってるくせに攻撃の中でも最速を提供する木刀の一撃が、桔梗が防御にと構えた木剣をヘシ折った。

「───!? なん、とっ……!?」

 次いで踏み込んだ一歩とともに、手から木刀へと充実していた氣を一気に左手へと戻すと、その左手が桔梗の脇腹へとズンと沈んだ。

「───!!」

 離れようとするが遅い。零距離で放たれた螺旋加速の掌底は桔梗の脇腹に埋まり、その体を容赦なく吹き飛ばした。

「かっは!! っ……〜〜〜っ……はぁっ……! なんと、まあ……! これほどまでに───」

 もちろんそれで終わらない。吹き飛びながらもきちんと着地してみせた桔梗へ目掛け、再び間合いを詰めるべく疾駆。
 その過程、内部に(とお)した衝撃に顔をしかめたまま弓矢を構えるのを確認。
 目の向く場所、矢の先が狙う場所を頭でイメージ、散々重ねた“みんな”とのイメージトレーニングから軌道を分析、紙一重で躱してみせると、そのまま───あ、無理。そのまま向かおうとしたけど避けた先にもう撃ってたよこの人!
 さすがに全部が全部イメージ通りには行ってくれないと、木刀弾いて見せれば既に踏み込んできている桔梗。こっちは弾いてしまった動作のまま一瞬驚いてしまい、反応が遅れた。
 そんな俺の腹へと鋭い蹴りを埋めてくれた桔梗は───

「───うむ。まいった!」

 木刀を喉に突き付けられ、降参を口にしていた。

「いやはや、厄介ですなぁ化勁というものは。わしも負けたくはなかったため、相当強く蹴ったつもりでしたが……」

 蹴られた部分に集めた氣で威力を分散、殺してみせれば、桔梗は苦笑するみたいにそう言って足を下ろした。
 いや……うん。蹴りは……さ、うん……。左慈ので相当警戒してるし、相手がする行動が蹴りって認識しただけで、異常なまでに警戒するようになっちゃって……。
 蹴りじゃなかったら化勁も成功してたかどうか。
 そんな事情があるのに、桔梗はとても嬉しそうに「いやはや、強くなられましたなお館様」と嬉しそうに、本当に嬉しそうに言うのだ。
 どうしてだろう、少し罪悪感。
 いや、そりゃな、これだって左慈とぶつかりあって、その先に得た技術ではあるし、強くなった証ではあるのだ。
 なのにどうしてかこう……なぁ。あいつが関わることで素直に褒められたくないのかなぁ俺。あいつがヘンに反発ばっかするからかも。きっと伝染ったんだ、あいつの素直じゃない性格が。
 だからここは喜んでいいんだ。むしろ喜べ、若い頃の猛将と戦って勝てたんだぞ、これを喜ばないで、どうすれば今までの努力が報われるんだ。
 …………守れた時じゃなかろうか。……だな。ほんとそれ。

「やはり、ぶつかってみなければ解らないこともあるものですなぁ。よもやあのお館様が。ふふふっ……」

 などと思考に埋没しそうになっていると、桔梗はどこか懐かしむようにくすくすと笑う。
 若い姿のそれが、ひどく様になっていて、しかも可愛い。

「主としてそこに居てくださればそれで、と思っていたものですが…………ああ、本当に……お強くなられた。己が得物を手に戦場で遭いたかったとも思えるほど、良い貌をしておられた」
「桔梗……」
「もはや武も必要のない時代。我々は何を手にしていれば心静かに歩めるのかも知れん場に立ち、惑うことも憂うこともありましたが……委ねてみればよかっただけなのかもしれませぬな。ただ、静かに」
「桔梗?」

 桔梗は顔を赤らめ、視線をあちこちに向けながら俺に一歩歩み寄る。
 ますます赤くなる顔を隠しもせずに、この年の頃では俺の方が背が高いためか、軽く見上げる姿勢を傾け……俺の左胸に、とすんと自分の額を預け、体重を乗せてきた。
 そして言うのだ。
 主だとか桃香の傍に立つ者だとかそういう意識を置いた、桔梗自身が認めたのだと強く認識させるための言葉を、俺に……北郷一刀に向けて。

「……北郷一刀殿。わし……いや、私、厳顔は……あなたに己の全てを委ねたい。強き男に惚れるなど、まさか己がと思いもしたが……その。ああぁええっと、なんだ……その……! 今さらではあるが……いつかの時代に“返せなくなるから”と拒否してしまったあなたの願いではあるが……!」

 一度声を荒げ、けれど慌てて呼吸を正して、見下ろす姿、首とか耳が真っ赤っかになっていることに驚きながらも耳を傾けて、ただ……黙って聞いた。
 答えは決まっている。それを言うための準備なんて、あの日から今にかけて、ずうっと俺の胸の中に用意されていたから。
 でも、用意してくれたものをポンと差し出すだけっていうのはどこか違くて。
 だから俺も、桔梗も、こんなにも言葉に戸惑って、自分のことなのに上手く口に出来なくて───それでも。伝えたいことは、きっと曲がらない。

「まっ……───……守って、くれるだろうか。将としてでなく、部下としてでもなく……民としてでもなく。主としてでもなく、支柱だからではなく。ただ……っ……その……っ……」

 長い葛藤の末、額を胸に押し付けたまま、俺の服をぎゅうっと掴み、震える声を出したのは……国を担う者でも兵を率いる将でもない。
 ただの女性としての彼女だったのだろう。
 そう、“だから俺も”だ。
 そんな想いをきちんと理解して受け止めた上で、俺の服を掴む手に手を添えて、口にするのだ。
 多数に対してではなく、都や三国に住む“みんな”にではなくて、今言ってくれた女性に対して。

「ああ、守る。……守らせてほしい。夢だったからとか感謝があったからとかそういうのじゃなくて、ちゃんと俺が選んで、桔梗の言葉を受け止めて、そうしたいって思ったからこそ……守らせてほしい」
「───……おっ……、〜〜……お館、様……っ……!」

 驚いたように顔を上げた桔梗と目が遭うと、また一層に赤くなり、俯き目を逸らす桔梗に和む日が来るとは思わなかった。

「か、感謝を。ふ……ははっ……い、いやはや、いつかの頃は笑いながら見守っていたものですが……小娘たちが夢中になるわけですな。……こんな気持ちは、初めてです」
「桔梗も今はその小娘ってくらいだと思うけど?」
「そうですなぁ。はっはっは。……ならばこそ、遠慮もなくぶつかっていけるというもの。というわけで、お館様。次は互いに本気で、全力で……それこそ戦をするつもりで挑ませていただきます」
「───ちょっと待とうかどうしてそうなる」
「その。未だ、胸の奥に少々燻っているものがあるのです。それまで燃やしてこその恋だと、妙に確信を持っているものでしてなぁ」
「……ええっと。つまり?」
「つ、つまり……その。ぜ、全力で、わしを、その……打ち負かしてもらいたい、なぁ、と。す、寸止めで負けるなど戦場において情けをかけられたも同然でしょうに! ならばこそ! 全力で! 叩きのめしていただきたい!」
「………」

 いや、うん。なんとなく気持ちは解る。
 認めた者にこそ、守ってくれる人にこそ、強者であってほしいとかいろいろなものを示してほしいとか。俺も解るけどさ。
 ……そうだな。
 言ったなら、受け止めるって決めたなら、ここで迷いは必要ない。
 守りたいって思ったなら、そんな思いも受け止められないでどうする。

「よし、解った。お互い全力でいこう」
「あ……お、お館様……!《ほわ……》」
(やめて!? そこで嬉しそうにほわりと微笑むの、やめて!?)

 そんな人をこれから叩きのめさなきゃならないのだ。
 勝てる気でいるとかそういう話じゃなく、勝つ気で行くのはいつものことだ。

「ふふっ……望んでいるからといって、ただ負けるつもりなどは毛頭ありませぬ。わしを守るというのなら、骨の一本は覚悟してもらいませんとなぁ」
「え? 骨一本でいいのか? そっか」
「そう、骨一本……───え? いや……え? お、お館様? ……えっ!?」

 驚いた。なんか骨一本でいいんだって。
 雪蓮に勝つのでさえ、文字通り骨折れる日々だったんだ、骨一本なんて今さら今さら。
 恋に勝つのなんか、腕の骨と胸骨とか内臓とかそれこそ折れた腕そのものが吹き飛ぶ可能性とかいろいろあったわけですし。
 では始めよう。
 相手が骨の一本を所望するのなら、俺は桔梗、きみの全てを受け止めよう。
 つまり骨を断たせてブチのめす。
 互いに距離を取り、呼吸を整え、ぽかんとしている祀瓢を呼んで、祀瓢が持っている木剣を桔梗に渡して……合図を待っての仕合開始。
 戸惑い混じりの開始が高らかに唱えられると、俺は遠慮もなく「雄雄雄雄(おおおお)ォオォォォォ!!」と吼えて疾駆。
 瞬間、戸惑いを噛み砕いて疾駆した桔梗と激突し、互いの想いをぶつけ合ったのだった。

  内容は……まあ。思い出しても綺麗な戦いではなかったので、割愛。

 まあその……冗談抜きで、砕き砕かれの戦いだったとだけ。
 愛紗にしこたま怒られたけど、駆け付けた華煉にはめちゃくちゃ泣かれたけど。
 全力出して、積み重ねたことがきちんと認められる結果に繋がって、身を委ねられたらさ。
 あの日、華琳だけじゃない、みんなと別れてからの一年間、懸命に己を成長させようと努力した日々が、ようやく報われた気がしたんだ。
 守ってほしいと言ってくれた。
 “そんな手助けはいらない”とつっぱねられた臨終前とは違う反応が嬉しかった。

  ああ、守ろう。守っていこう。

 やりたいことは決まっている。
 主としても王としても、支柱としても男としても───この大陸を守り、未来へ繋げられる存在になろう。
 自分だけで出来ることなんて高が知れていることなんて解ってる。
 そのために築いてきた絆を、関係を、繋いできた手を、今こそきちんと繋ぎ合わせて、あの頃よりももっと、そんななにかを広げていけるように。

 ……ただ、全力でぶつかって、油断もせずに打倒してみせた結果、桔梗の俺を見る目がまさしく恋する者の目……っていうのか? 熱っぽいものに変わってしまったのは……よ、喜ぶべきだよな、うん。
 後日、焔耶に“なにが起これば桔梗様があんな風になるんだ!”って散々訊かれまくったけど、よかったんだ、うん。




ネタ曝しです。 *君よ花よ  サクラ大戦4のED。女性大勢の中に男が一人。って状況で歌うのがとっても似合う歌です。  それでいていい歌。  数ある物語の主人公の中でも、大神さんはいい主人公しています。 *かかってこいオラァ!  どれ……手合わせ願おうか!  ジョジョの格ゲーでよく聞いたセリフ。  キャラによってクセがありすぎて、バランスが難しいなぁと思ったゲーム。  楽しかったのですがね。楽しかったからこそというか。 *33日後に決闘の約束をしてやりすごす  名づけて死の結婚指輪。  これを思い出すと、同時に“柱の男ワムウが「BLOODY STREAM」を歌ってくれた”を思い出します。  “ついで”の難度が尋常じゃない。 *ポーカーで勝負してみる  魂を賭けよう!  ダービー・ザ・ギャンブラー。 *肯定する言い回しをしつつ断る  いわゆる“だが断る”。 *最強有敗ベヒーモス  最弱無敗のバハムートのもじり。  FFとかやってるとバハムートってば最強の竜っぽく思われがち。  でも別の方向ではベヒーモスと同じとされていて、ベヒーモスをアラビア語で読んだだけらしいのです。  けれどもそれだけで型に嵌めてしまっては夢も妄想も広がりません。  なので別のものと考えるのだってステキな意志にございます。  読む言葉が違うだけで、そういう生物だって居たかもしれんのですし。  気になる方はwikiへGO!  竜型はTRPGが最初。日本ではFF1が最初っぽいです。  大魚型としても知られる部分があり、オリジナル小説の方で一対とされるベヒーモスとリヴァイアサンを融合させるとバハムートになるのはこんなところから。 ◆後書き的ななにか  えーと、意識を小説漬けにするべく……いえ見るほうではなく書く方に。  毎度こんなことやって、途中でなにかに逸れる凍傷ですが、今度こそなんとかなるといいなぁと。  世の中に気が逸れることが多すぎるのが悪いんだーと世界の所為にするのは簡単なんですけどね。  とりあえず小説を書きます。編集します。投稿します。それだけの単純作業!  なにが一番難しいかって、誤字チェックですよやっぱり。  やってもやっても誤字が見つかって悲しくなります。  っと、後書き書くより小説書こうね。ではではまた次回で。 Next Top Back